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★MotoGP2017 フィリップアイランドテストの見どころ

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さていよいよフィリップアイランドでのテストが始まりますが、今年は一体どのような結果になるでしょうか?海に面したフィリップアイランドでは常に天候の不安がつきまといますが、カモメに気をつけつつ、良い形でテストが開催出来る事を期待しましょう。 f:id:teletele916:20170214090230j:plain (Photo courtesy of michelin)

さて、今年のMotoGPに関してどういう状態だったろうか?ビニャーレスが圧倒的なタイムを記録し、イアンノーネはスズキが遅くないということを証明した。マルケスはその時が来れば収まるべき順位にいるだろうし、ドヴィツィオーゾはDucatiで追い上げている。ロッシはそこまで良い結果ではないが、トップから僅かに0.2秒差だ。ロレンソはDucatiで調子を上げてきている。


今年最初のリトマステストと言えるセパンの結果からそれぞれのタイムが見て取れる。こうした結果がまた繰り返されるのか、もしくはこの結果はくつがえされるのかは、水曜から始まるフィリップアイランドでのテストで明らかになる。フィリップアイランドはマレーシアとは異なる作りではあるが、データ上はセパンで速いライダーが好結果を出す傾向にある。昨年のテストは悪天候もあり、最速のライダーはスズキのマーヴェリック・ビニャーレスだった。そしてその後にマルケスとクラッチローが続いた。


今までの結果から見ると、ヤマハのバイクは最高の仕上がりと言え、ビニャーレスはそのメリットを十分に活かしている。しかしながら、スズキもDucatiもスピードがあるという事を証明している。ホンダはエンジンに関して2人のファクトリーライダーとクラッチローが重要なテストを行っており、等間隔爆発か、不等間隔爆発のエンジンのどちらが良いかを決めようとしている。アプリリアはそのレベルを上げようと努力しており、KTMはまだ開発の初期段階と言える。


フィリップアイランドはこうしたメーカー間のパワーバランスを図る最高の舞台となるだろう。というのもマレーシアでは10人のライダーが0.4秒の中に収まっており、昨年のセパンテストではロレンソがペトルッチに0.5秒の差を付け1秒の中に僅か4人のライダーしかいなかった事を考えると、今年はライダー同士が非常に接近している。


2017年シーズンは完全に異なる形で始まり、激しい争いが期待出来る。ビニャーレスが武装したハンターたちから逃げる野うさぎといった格好だ。しかしタイム以外にもガレージにも気をつけていたほうが良い。ヤマハはマレーシアでウイングレット内蔵のカウルを初めて公開したわけだが、Ducatiも同様に新しいテールフェアリングを披露した。これらのカウルは今までに披露されたことは無かった。


オーストラリアではこうした新しいエアロダイナミクス上の解決策となるカウルを各メーカーがテストすると見られ、アプリリアに関しては長い時間をウインドトンネルでのテストに使い、イアンノーネも同様の理由で日本に長く滞在していた。エンジニア達はハードに働いており、間違いなく新しいカウルに関して議論する機会があるだろう。


GPOneではこうしたテストの模様を現地からお伝えする。様々なアップデート情報に関してはFacebookページからも確認が可能だ。

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