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★MotoGP2017セパンテスト3日目 マルケス「最も重要なのはコンスタントなペース」

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セパンテスト2日目まではタイムが出ていなかったマルケス選手ですが、正確には出していなかったわけですね。今回で問題が何か明確にわかったと語っていますので、その問題がフィリップアイランドで解決するのかに注目が集まります。コンスタントに速いタイムを記録出来るバイクがしっかりと仕上がれば、昨年と同様に「勝てる時は優勝し、そうで無い時は表彰台もしくはポイントを獲得する」という着実な走りがしやすいバイクが出来るでしょう。 f:id:teletele916:20170202125631j:plain (Photo courtesy of michelin)

マルク・マルケスはセパンテスト最終日に2位タイムを記録した。それまでは9位、10位タイムだったマルケスは、それまでのタイムから約1秒縮め、マーヴェリック・ビニャーレスに次ぐタイムを記録。しかしマルケスは彼の優先事項はコンスタントなペースを刻むことにあり、1周のタイムではなかったとした。

マルク・マルケス

「ベストタイムからは本当の問題を理解することは難しいんです。これはリズムの問題だと思っていて、1周だけのタイムであればエクストラソフトタイヤが使えましたし、これを使ったライダーも使わなかったライダーもいます。それに自分の場合は最後のタイムアタックを、バイクの情報をさらに理解するためのロングランのために犠牲にしたんです。」


マルケスの主な集中は2017年型のビッグバンエンジンにあり、ホンダは明らかに今までのスクリーマーエンジンとは排気音が違うにも関わらず、未だにこのエンジンが点火タイミングを変更したものだとは述べていない。マルケスは今テストしているエンジンの2つのスペックについて、選ぶ事が難しい理由をこう語る。

マルク・マルケス

「前のエンジンだと2分04秒なんですが、4周しかユーズドタイヤでこのタイムで走れていないんです。2つのエンジンのラップタイムは非常に接近しています。1台のバイクでは限界なんですが、どこを改善出来るのかがわからないんです。新しいエンジンはさらにトルクがあってまだまだ改善出来る気がするんです。ただ、どちらの方向で行くのかを決める必要があります。前のエンジンでさらにパワーを引き出していくのか、新しいエンジンでいくのかをね。1番の問題は未だに昨年のベースで作業をしているということです。今回は初めて3日間通して新しいエンジンに乗ったんです。初日は2回目か3回目の走行ですぐに新型エンジンを使い始めました。もっと理解するために周回を重ねたかったんですよ。ただエレクトロニクスに関しては間違いなく改善が必要でしょうね。」


「新しいエンジンがパワフル過ぎるということではありません。いくつかのメーカーはもっとパワーがありますよね。最終的にはトルクの伝達なんです。いかにコーナー立ち上がりをまとめるか、加速の際にウイリーに変わってしまうトルクのマネジメントです。この3日間で大きな改善が見られました。そして実際にどこが問題なのかという問題がピンポイントでわかる情報を得る事が出来ました。これから日本での作業は大変でしょうね。ただ3日間の中でどんどん調子が良くなって行きました。これが最も重要です。再びエレクトロニクスに関して作業を行いました、ですから今日はセットアップに関しても少し作業が出来ました。」


データ上はマルケスとホンダは昨年と同じく、3回のうちの1回目のプレシーズンテストを多くのエレクトロニクス、エンジンの問題を抱えているが、ワールドタイトルは獲得出来るという状態にある。とは言え、マルケスは今年は昨年よりも明らかに状態が良いという。

マルク・マルケス

「昨年に似ていると言えますが、昨年はトップのライダーからさらに離されていました。それに昨年は何も理解することが出来なかったんです。ただ今年は問題がどこにあるかはっきりとわかっています。ただまた別のサーキットでの結果も見たいですね。ここマレーシアは特別なサーキットですからね。非常に暖かいという特殊なコンディションです。2015年はここで非常に速くて、他のテスト地で苦戦したのを覚えていますしね。フィリップアイランドでは別の段階に行くことが出来るでしょう。ただフィリップアイランドの3日間も良いと言える状態では終える事は出来ないでしょうね。つまり自分達が必要としている作業というのはステップ・バイ・ステップでやる必要があるんです。このテストで最も重要だったことは自分のペースが実に安定していたということでしょう。エレクトロニクスに関して、そして他にも多くの作業が必要なのも事実です。オーストラリアで大きな問題を直す事が重要でしょう。それでその他の小さな物事はサーキットごとに修正していくということですね。」


なお、この日チームメイトのダニ・ペドロサは4番手タイムだった。

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