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★MotoGP2017「ロッシ ✕ リン・ジャービス対談」ロッシの2017年に対する思い

MotoGP2017 ヤマハ

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19日に行われたヤマハのチーム体制発表の後に公開されたロッシ選手とリン・ジャービスの対談インタビュー。全体で20分と長めですが、当然内容が気になるので、ほぼ全文翻訳をしてみました。序盤はロッシ選手のモチベーション、MotoGP、ビニャーレス選手に関する話題、中盤はロッシ選手のアカデミーやヤマハとのコラボレーションについて、終盤はロッシ選手のMotoGP引退後のプランなどに関する内容となっています。

引退後はダカールも気になるけど、ル・マン24時間に参戦したいみたいとのことで、同じくル・マン24時間を走りたいと言っているロレンソ選手とル・マンで対決するなんて事もあるかもしれませんね。

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リン・ジャービス

「ヴァレンティーノようこそ。ヤマハにお帰り(※シーズンオフだったので)。そして20回目となるシーズンをここヤマハのMotoGPチームで迎えるという事に対しておめでとう。2017年型のM1にはバレンシアとセパンで既にライディングしているけど、今日はその際のフィーリングについて、また今後の君の人生設計などについて話をしたいと思っている。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ええ。」


リン・ジャービス

「20回目となる(最高峰クラスでの)シーズンをヤマハと共に過ごすわけで、他のクラスも合わせると20年以上チャンピオンシップで戦っているわけだけど、毎年どのようにしてモチベーションというのを保っているのかな?その秘訣は何だろう?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「毎年難しいことなんだけど、毎年それが難しくなっているとは言いたくない。キャリアというはいくつか分かれていると思うんだけど、今回の自分のキャリアというのは2013年にヤマハに戻ってきてからのものなんだ。それに2014年にチーフメカニックを変えてシルヴァーノと働き始めたわけなので、そこでもまた違うキャリアになったと言えるよね。でもしっかりとしたモチベーションと集中力を保つ事が出来ているんだ。その中で違いを生み出すのはモーターサイクルに乗るという情熱なんだと思う。あとはトラックに行って自分のチームと働き、ヤマハと仕事をするという中で感じる喜びだね。」


リン・ジャービス

「2017年型のバイクには既に4日間乗ったわけだけど、2016年型と比較して2017年型の強みというのは何だろう?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ルールはほとんど同じだけど、ヤマハのバイクは既にかなり高いレベルに到達していると思うんだ。だからシーズン後半にかけてのパフォーマンスについての作業が必要だと思っていて、昨年はミシュランタイヤとの組み合わせで、ソフトウェアの部分では少し劣る部分があった。ただ2017年型のインプレッションは悪くないね。エンジンは少し速いと思うし、特に2回目のテストではシャーシに関しての作業を少し進めたけど、そこではまだまだ改善できるマージンがあるなと感じたね。」


リン・ジャービス

「テストの後に全てのライダーはさらなる性能を求めるもので、2回のテストの後にエンジニアに宿題を与えたと思うんだけど、彼らにウインターテストの間にどんなことをして欲しいと頼んだんだろうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「コーナー立ち上がりからの加速に関して、後はエレクトロニクスに関してだね。その観点ではうちのエンジニアは素晴らしいと思うんだけど、性能をバイクからもっと引き出せると思っているんだ。」


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リン・ジャービス

「過去3シーズンに関してはランキング2位を3回獲得するという素晴らしいシーズンだったと思うんだけど、もちろんさらに上の結果を得たいというのはわかっているんだけど、さらに上を目指すとなると何が出来るだろうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「自分にとって今この瞬間にチャンピオンシップ優勝するというのは夢と言える。そしてとても重要なことでもあり、とても難しいことなんだ。今年大事な事はどこでも速く競争力を発揮することで、毎回勝利に向けてレースをするということ。1位集団でレースをすること。3シーズンずっと2位というのは見方を変えれば1度も優勝していないという事で悪いとも言える。でもポジティブネガティブというのとは別に、常にトップでチャンピオンシップ争いを過去3シーズンしているというのはとても重要なことだね。」


リン・ジャービス

「これはヤマハやチームサイドの問題として、君がその結果を達成するために助けられることはなんだろう?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「2014年、2015年とヤマハの仕事は素晴らしかったと思う。正しい方向に進んで最高のバイクを作る事が出来たと思う。結果的にチャンピオンシップ1位2位を達成する事が出来たからね。2016年はバイクの競争力は高かったと思うんだけど、シーズン後半にはライバルのバイクのほうがさらに進化してきたという感じだね。今の課題としては集中してエンジニアにポジティブなプレッシャーを与えてバイクを良くしてもらうということだね。」


リン・ジャービス

「ベストを尽くすよ。(笑)他のライダーとの比較はしたくないんだけど、君のキャリアを振り返った時に君の強みの1つというのは、常に同じグループ、同じ人々を周りに置いているということだと思うんだ。それは今年も同じなのかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「そうだね。自分でもそう思っていて、本当に素晴らしグループだと思うね。2000年から基本的に同じグループで、シーズンを通して年によってに少し変更はあったけど基本的には同じグループなんだ。」


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リン・ジャービス

「最近のレースというのは調子の悪い週末だと良い結果は望めないものだけど、そうなってくるとトレーニングが重要になってくるけど、トレーニングの中で何か変更した事はあるんだろうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「大事なことというのは、常に向上を続けるということと最適化していくことで、最近は毎年より多くの作業をしていて、でもより多くというのは正しい言葉じゃないな。。より良くということかな。」


リン・ジャービス

「より効率的にということかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「その通り。それが昨年からは多くは変わっていないけど、何らか少しの違いを生み出していこうとすることが大事なんだ。ただ最終的な準備という意味だとあまり大きな変化はないかな。」


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リン・ジャービス

「1つ明らかな変化としては新しいチームメイトを迎えたわけだけど、マーヴェリックは2年MotoGPで走っていてウインターテストでも非常に速いタイムを記録していた。今までのところ彼を見た中で言えることはなんだろうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「最初はビニャーレスはロレンソよりは自分にとって小さな問題かなと思っていたんだけど、最初のテストで彼は本当に速かったね。それで今年のヤマハは本当に良いチームになったなと思ったんだ。というのもマーヴェリックは若くて、自分は年寄りで(笑)、ということはスピードに飢えた若いライダーと、経験とその他いろいろを持ったライダーとの組み合わせになるからね。もしかしたら経験だけしかないかも知れないけども(笑)」


リン・ジャービス

「はっはっは(笑)」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「でも非常に良いチームだと思うね。ヤマハでは今までずっと強いチームメイトと走ってきたから、これが正しい方向性だと思う。1つの見方では非常に厳しいと言えるけど、別の見方をすればマーヴェリックを負かすというのは大きなモチベーションになるね。」


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リン・ジャービス

「ということはこの組み合わせが難しさとなると同時に、チームが最高のパフォーマンスを発揮する助けになるとも思っているわけだね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「もちろん互いにリスペクトするということが大事で、同じ方向に進んでいくことバイクを向上しようとしていくことが大事だね。そしてチャンピオンシップで1位と2位を獲得することが重要だと思う。」


リン・ジャービス

「自分達のチャンスは非常に大きいと思う。強力なチームだしね。新しいチームメイトに”遅く走ってくれ”という代わりに、何かアドバイスはあるかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「その他のライダーに関する情報はアドバイスとして与えられるけど、ただ本当に重要なアドバイスは与えたくないね。(笑)それに彼は速いからね。彼は今の時点で十分に速いので、これといったアドバイスはいらないと思う。彼は2年間別のファクトリーチームで走っていたわけだし、彼にとってはバイクもチームも良くなって全てがレベルアップしたわけだからね。だから彼があまり速くなりすぎない事を願っているよ(笑)」


リン・ジャービス

「昔はただのライダーだったかもしれないけど、今はランチ、チーム、アパレル会社、ヤマハアカデミーなど様々なアクティビティをやっているけど、こうした物事に関連はあるのか、さらなるモチベーションに繋がっているのかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「一番重要なのはバイクに乗ってスピードを発揮することだから、まず最初はステップ・バイ・ステップで始めたんだ。本当のプレッシャーはここで走ることにあって、レースで走り最大限の力で走るということが大きなプレッシャーなんだ。それ以外のことは本当に簡単なんだ。」


リン・ジャービス

「それに君は多くの人達と非常に上手くやっているよね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「そうだね。皆友達のような感じだしね。それに若いライダー達と仕事をするということは本当にポジティブなんだよ。それにトレーニングの中で共に成長することが出来るからね。だから仕事という感じではなくて楽しみなんだよね。」


リン・ジャービス

「昨年は君とヤマハとでマスターカップで5人のアジアの若者を選出した。彼らはアカデミーでの生活を体験しているけど、これらのライダーが体験したものと、君のアカデミーのライダーが経験しているものは似ているのか異なっているのか?これについて説明してもらえるかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「これに関しては全く同じだね。自分達が1週間でやっていることを3日、4日にまとめているんだ。このプロジェクトでヤマハと一緒に仕事が出来るということに関して本当に嬉しく思っているんだ。これが自分の将来になるかもしれないし、若いライダーを育ててヤマハのライダーとして十分なほどに育てるということは重要だからね。アジアのライダーに関してはとてもポジティブだと思っているし速いライダーもいる。今シーズン自分達と一緒にあることをやる予定なんだけど、これはちょっとサプライズなんだ。」


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リン・ジャービス

「アカデミーのライダー達がこの若いアジア地域のライダー達に対して非常にオープンであったことは驚きだったし、非常に役に立つアドバイスを与えてくれていたことが素晴らしかったと思う。これはアカデミーのライダー達にとってもプラスになったんないかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「簡単なことではないんだよね。それにアカデミーのライダーにそういった働きをして欲しいと思っていて、チャンピオンシップライダーが萎縮させてしまうのもね。こういうやり方がアカデミー流なんです。それに自分達も非常に楽しませてもらったからね。」


リン・ジャービス

「ヤマハは2017年にこうした活動をどのようにしていくかに関してはまだ明確に決めてはいないんだけど、今はアジア地域に関してのこうした活動が、将来的にもっとインターナショナルなものになると思うかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「それはもちろんだね。まずアジア地域で行ったのはヤマハにとって重要な地域であるから。ただこの活動は世界中で出来ることだね。このプログラムは年間を通じて自分も関わっているもので、それもあって全てのライダーがトップレベルに到達するのを助けることになっているんだ。だからこのプログラムは他のライダー達にも使えると思う。」


リン・ジャービス

「ヤマハとしてもヨーロッパ、オーストラリア、アメリカにこうしたプログラムを広げることが出来ればと思っている。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「そうだね。アジア地域でやる場合はモータースポーツ文化の遅れもあってより難しいと思う。ただ、ヨーロッパやオーストラリア、他の地域ではさらに経験がもあるし別の話だろうね。」


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リン・ジャービス

「MotoGPだとか仕事の話が続いたけど、少し楽しい話題について話そう。モーターサイクルに加えて、車のドライビングも君の情熱の1つだけど、最近の2連続のモンツァラリーの優勝おめでとう。将来的にもう少しラリーをする時間を増やすつもりなのかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「そう思っているけど、今はMotoGPに集中しているからね。だからシーズン中ではないラリー、例えばモンツァなどに関してはそうだね。ただいずれにしても常に難しいことなんだ。だからMotoGPを引退した後は、もう少し快適にラリードライブが出来ると思う。モンツァラリーはそんな感じだし、過去にもいろんなレースをしてきたよね。本当にカーレーシングは大好きなんだ。ただ、モータースポーツ全般が好きなんだよね。」


リン・ジャービス

「ダカールはどうだろう?山の上でのライディングで南アメリカでのレース、それにバイクである必要もない。今まで考えたことはあるかい?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「将来的にやりたいことの1つではあるよね。ただ本当に本当に難しいレースだよね。しっかりと準備をする必要があるし、走るにしても車だよね。バイクは非常に危険だから。ただ、どちらかと言うとそれよりもル・マン24時間耐久のほうが興味があるね。トラックで走るほうが自分は安心するからね。(笑) だからバイクレースから引退した後は時間も出来るかもね。」


リン・ジャービス

「F1はどうなのかな?2006年のことを良く覚えているけど、私の思いとしては、もうほとんど君を失ったものと思っていたんだ。(笑)最初の契約更新に関して”将来の事はわからないから1年で”と君と君のマネージャーが話していたよね。ただ幸運にも君はモーターサイクルの世界に残ってくれた。それは本当に嬉しいことだったんだけど、未だにF1には興味があるのかな?あの当時の決断に後悔はないかい?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「いや、後悔はないね。正しい決断だったと思う。MotoGPに残ってその後タイトルを獲得することも出来たし、素晴らしいレース素晴らしいバトルが出来たから後悔はない。ただもちろんF1の事は大好きなんだ。その時は”まずはトライして何が起こるか見てみよう”と思ってバレンシアでテストをしたんだ。それでテストの後にバレンシアからリミニに向かう中で”うん。まだ準備が出来ていないな。”と思ったんだ。」


リン・ジャービス

「いや、本当に良かったよ(笑)それが聞けて良かった。タイヤ付きのスポーツ以外で、スノーボードも好きだと思うんだけど、この冬はもう少しスノーボードを楽しむ時間があるのか、それとも完全にシーズン開幕にフォーカスしていくのかな?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「もう1週間楽しみたいと思っていたんだけど、やはりこれは将来にやることだなと思ったんだよ。子供の頃が家族がいつも連れていってくれて大勢の友達もそこにいたんだけどね。ただ今はもうベストシーズンではないんだよね。」


リン・ジャービス

「最後にヤマハとヤマハのファンを代表して、今年本当に良いシーズンになるように祈っているよ。そしてありがとう。君にはヤマハの全てのサポート、ヤマハのファンからのサポートがある事を伝えておきたい。君にふさわしい10度目のタイトル獲得に向けてね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ありがとう。本当に嬉しいよ。昨年よりもさらにベストを尽くすよ。今日は本当にありがとう。」