★MotoGPライダー評価2016 2位 ヴァレンティーノ・ロッシ
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motomattersのエメット氏による2016年シーズンのライダー評価の続きです。チャンピオンシップ2位となったロッシ選手については、その進化に称賛を送りつつ、プレッシャーによるミスが多かったとしています。 (Photo courtesy of michelin)
2016年のライダー評価はチャンピオンはシップ2位のライダーへと続く。ヴァレンティーノ・ロッシは2015年はあと少しでタイトル獲得という結果だったが、以下が彼の2016年の結果だ。
ヴァレンティーノ・ロッシ ヤマハ8.5点/2位 249ポイント
(Photo courtesy of michelin)
37歳というのは、ほとんどのレーサーは引退しているか引退に向かっていることだろう。例えばロリス・カピロッシは37歳になった年にチャンピオンシップで16位、18戦で僅かに44ポイントを獲得したに過ぎず、その翌年に引退を発表した。しかしカピロッシは4シーズン前の2007年から目立った活躍をしていなかった。(※というような意味かと)
生物学の法則(そして心理学、物理などレースのパフォーマンスに影響するあらゆるもの)はヴァレンティーノ・ロッシには当てはまらない。3年連続でチャンピオンを2位で終え、レースで優勝している。さらに素晴らしいのが彼は彼自身初めての記録を達成しているのだ。(ヘレスではポールtoウィンで全周でトップを走った。これは彼が今まで成し遂げた事が無かったことだ。)ヴァレンティーノ・ロッシは2015年と同様に2016年のチャンピオンシップで優勝が出来たかもしれないが、あまりにも多くのミスを犯してしまった。
(Photo courtesy of michelin)
最初のミスは小さなものだった。オースティンのターン2での転倒で、これは平凡なスタートの後にフロントランナー達に追いつこうとした事が原因だ。2度目のミスはさらに大きなコストとなる土砂降りのアッセンをリードしながらの転倒で、これはこれはミシュランのハードなウェットフロントタイヤによるものだった。おそらく間違いなく、彼のエンジンがブローしたムジェロでのヤマハのミスによって彼の2度目の転倒が引き起こされたと言える。
(Photo courtesy of michelin)
最初の転倒によって8ポイントだったマルク・マルケスとの差は33ポイントに開いた。ル・マン以降、ロッシはマルケスとの差を7ポイント、チャンピオンシップリーダーのロレンソまで12ポイントまでに詰めた。ムジェロでのエンジンブローによって彼はマルケスの27ポイント後ろとなり、ロレンソからは37ポイント話される事となった。アッセンの時点でロッシはマルケスを22ポイント差で追っており、ギャップを縮める事が出来るチャンスだった。アッセンの後にマルケスとの差は再び42ポイントに開き、チャンピオンシップ優勝には手が届かなくなってしまった。
しかしこれで彼が挑戦を諦めたわけではない。オーストリアからミサノまでロッシはマルケスより前でレースを終え、彼のリードを削っていった。しかしマルケスの築いたポイントの山は登るにはあまりにも高く、もてぎでロッシが転倒した時、彼は皆が感づいていた結果を正式に認めることとなった。(※もはやチャンピオンシップ優勝は不可能だということ)
(Photo courtesy of michelin)
しかし彼がここまでの結果を残した事は驚くべきことだ。37歳にしてヴァレンティーノ・ロッシは、彼自身を革新し続けており、ライディングをスタイルを変え、若きライダー達を見て学習し、それを自らのライディングに組み込んでいる。これが彼を競争力あるライダー、チャンピオンにおける大いなる脅威に保っている内容だ。いかなるレーストラックでもヴァレンティーノ・ロッシは優勝出来る力がある。そしていかなるシーズンであってもタイトルを獲得する可能性があるのだ。ライバルが成長するように、彼も成長をしている。
皮肉にも、2016年の彼にかけていたのはレース運びだった。グリッド上で最も経験あるライダーが、ムジェロでのエンジンブローは別として、主にライバルによるプレッシャーを原因とする彼自身の転倒によってチャンピオンシップに破れたのだ。
(Photo courtesy of michelin)
彼は彼自身の短気の一番の被害者となった。ヤマハM1のトップスピード、馬力の不足は、こうした彼の恐怖における割合は小さくないだろう。しかしロッシはこれらに屈服してしまった。ロッシは2016年にマルケスが示した成熟さとメンタル面での落ち着きを使うことが出来た可能性がある。
(Photo courtesy of michelin)
ヴァレンティーノ・ロッシは、プロフェッショナルレーシングの世界で彼自身22回目のシーズンとなるシーズンを迎える。38歳で再びチャンピオンシップにおけるタイトル獲得の有力候補として。史上最高というラベルの有用性について議論はあるが、ロッシというライダーがバイク越しに足を向けられない素晴らしいレーサーであることに議論の余地はない。
(Photo courtesy of michelin)
Rating The Riders, 2016: Valentino Rossi | MotoMatters.com | Kropotkin Thinks