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★MotoGPタイヤに関してミシュランに質問してみたいこと Q&A

MotoGP2017 MotoGP2016 ミシュランタイヤ

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11月7日から11月20日かけて開催させていただいたアンケート企画「MotoGPタイヤに関してミシュランに質問してみたいこと。 」で、皆様からお寄せいただいた質問の中から、ミシュラン様に7つ質問をピックアップいただき、ご回答を頂きましたのでご紹介させていただきます。いずれも目から鱗の大変興味深い内容となっています。ご回答いただいたミシュランタイヤ様、そして質問をお寄せいただいた皆様に心より御礼申し上げます。

f:id:teletele916:20161215004351p:plain (Photo courtesy of michelin)

Q1

空気圧について、実際にサーキット走行してる時の一番美味しい空気圧はどれくらいなんでしょうか、またそれは一般市販タイヤも同じような設定なんでしょうか?市販車の指定空気圧に日々疑問を感じる今日この頃ですよろしくお願いします

(ぺーたー 様)

日本ミシュランタイヤ

MotoGPに限らず、サーキット走行では低めに空気圧を設定しています。しかし、これをそのまま公道走行にあてはめることはできません。


サーキットでは限界走行をし続ける状況になるため一般公道よりも発熱しやすく、一般公道と同じ空気圧では熱の影響でタイヤの設計空気圧を上回る状況になってしまいます。走行前の冷えた状況では温間時の内圧上昇を見据えて、低めに空気圧を設定しているのです。 例えワインディングを走るからといっても公道の路面状況は様々で、サーキットのように平滑ではありません。家の裏がすぐワインディングという方は少ないでしょうし、高速道路や一般公道での移動を考えると、低空気圧での走行はネガティブなことの方が多いのです。


ポイントは、一般公道を走行する場合は、「車両メーカーの」指定空気圧に、サーキットを安全に走行する場合は、「タイヤメーカーの」指定空気圧に合わせること。タイヤの本来持っている性能を生かすも殺すも空気圧次第。ツーリングやサーキットに出かける前には、必ず空気圧を確認してください。チェックする際は、冷間時に行うことも忘れずに。


Q2

Moto GPに使われているタイヤのコンパウンドどれくらいの種類があるのですか?

(君の名は 様)

日本ミシュランタイヤ

コンパウンドは大きく分けると全部で7種類です。しかし実際はサーキットの特性に合わせてタイヤを開発しているため、例えば同じミディアムコンパウンドでもサーキットが違えばその性質も変わってくるのです。また、コースレイアウトによって同じ1本のタイヤでも、左側のショルダーと右側のショルダーで違うコンパウンドを使ったアシンメトリーなタイヤもあります。


ちなみに各コンパウンドはサイドウォールの色で分けられています。スリックタイヤのハードは黄色、ミディアムは黒、ソフトは白、そしてインターミディエイトはグレー。レインタイヤもミディアムがダークグレー、ソフトは青、エキストラソフトは水色となっていますのでぜひ注目してみてください。

f:id:teletele916:20161215003616j:plain (Photo courtesy of michelin)

(サイドウォールの白いラインはソフトコンパウンドの証。右のタイヤは見にくいですが青いラインが入っているのでレインタイヤのソフトコンパウンドです。)


Q3

モトGPのタイヤも17インチに変更になりましたが、その方が市販タイヤに様々なテクノロジーが反映されやすいということなのでしょうか? ミシュランがモトGPから離れている間も、市販タイヤの進化が止まったとは思えませんでしたが、この先の市販タイヤはもっと進化が早くなっていくということなのでしょうか?

(モツ 様)

日本ミシュランタイヤ

ミシュランがあえて17インチを導入したのは、レースからストリートへの技術の継承を促進するためです。ミシュランにとってモータースポーツはDNAの一部であり、極限条件下で新たな技術をテストし検証するための理想的な実験室と捉えています。


例えば現在の大型バイク用タイヤに採用されているラジアル構造やシリカ配合のコンパウンド。このシリカコンパウンドは元々レーシングレインタイヤに使われていたもの。温まってからようやく本来のグリップ力を発揮する従来のタイヤと違い、温度の低い路面でも走り始めからある程度のグリップ力を発揮してくれます。更にトレッドのセンターとショルダーのコンパウンドを違う性質にすることで、耐久性とグリップ性能を両立する、ミシュラン2CTという技術もMotoGPからフィードバックされたものなのです。


今までもミシュランはレース活動を通じて様々なテクノロジーをストリートタイヤにフィードバックしてきました。今後のミシュランストリートタイヤにもぜひ期待してください。


Q4

ミシュランが思う、今年1番タイヤのチョイスが上手だったライダーは!?

(さかぼ 様)

日本ミシュランタイヤ

タイヤ選択もレースの勝敗を決める重要な要素のひとつ。タイヤの使い方が上手かったライダーとは単純に言うと一番レースで良い成績を挙げたライダー=チャンピオンとも言えます。


しかしながら技術的には、ライダーごとにタイヤに求める性能は異なります。ライディングスタイルや体型など、それはタイヤだけではなくバイクの特性やセッティングにも影響するのです。


Q2では「サーキットの特性に合わせてタイヤを開発する」とお伝えしましたが、ミシュランでは個々のライダーのニーズにも最大限に応えられるよう開発を行い、タイヤの仕様を決定しています。だからこそ、2016年のMotoGPは9名ものライダーが優勝した歴史的な1年となったのでしょう。


Q5

Moto GPのタイヤと市販車向けのタイヤとの1番の違いと言えば、溝があるか、無いかだと思うのですが、溝が無いことのメリットってなんですか?

(ミシュランマン 様)

日本ミシュランタイヤ

溝がないスリックタイヤのメリットは、溝がない分接地面が増えてグリップがよくなるということです。


そもそも一般公道用に溝があるのは、排水性をよくするためでもありますが、公道のあらゆる路面への追従性を高めて安定したグリップを得るためでもあるのです。溝によって区切られたブロックが変形することで、トレッド表面の剛性をコントロールしているわけです。


一方スリックタイヤには溝がありません。では溝がなくても良いのかと言うと、溝付きタイヤの溝と同じ役割(路面への追従性)を表面のゴム(コンパウンド)が果たしているのです。それによって、溝がなくても表面はたわむなどして変形し、路面をしっかりグリップできるのです。


MotoGPでは天候次第でタイヤを履き替えます。ストリートタイヤの場合、雨が降ってもレインタイヤに履き替えるわけにはいきませんから、私たちミシュランがストリートタイヤを開発する際は、どの性能も水準以上のパフォーマンスを備え、かつそれが調和しているトータルパフォーマンスに優れたタイヤづくりを目的としています。


Q6

普段なっているバイクのタイヤはどうやって温めたらいいですか??タイヤウォーマー等は持っていません。最近冬になって夏の頃と違い明らかにタイヤが地面を食ってくれません。よろしくお願いします。

(Kodanosuke 様)

日本ミシュランタイヤ

ハイグリップタイヤだからといって、走り出してすぐにスロットルを不用意に大きく開けたり、バイクを寝かせようとしたりすると、あっけないほどに簡単にグリップを失ってしまうことがあります。MotoGPでは、タイヤウォーマーで長時間タイヤを温めることで、走り始めてすぐにタイヤが本来の性能を発揮できるようにしています。


ストリートタイヤの場合は、本来の性能を発揮できるようにするには、違った形でウォームアップする必要があります。よく、バイクを蛇行させながら、タイヤの端まで接地させて温めると考えている方が多いのですが、これは大きな間違いです。これではタイヤはいつまでも温まらないばかりか、タイヤが路面に押し付けられる力が加わらず転倒の危険が増すだけなのです。ですから、タイヤを温めるには、タイヤのゴムとタイヤの内部の繊維を揉むようにして温めるのがポイントです。こうすることでタイヤ全体の温度が上がり、タイヤ自体がたわんで、本来のグリップ力を発揮しやすい状態になります。ただし、タイヤを温めるために一般公道で急制動や急発進をすることは非常に危険なので注意しましょう。


最近は、タイヤの内部構造が柔軟で温まりやすいモデルや、温度依存度の少ないしなやかな特性を持ったミシュランのハイグリップタイヤもありますので、タイヤを購入の際参考にしてみてください。やみくもにハイグリップタイヤを選ぶのではなく、自分の用途に見合ったタイヤを選ぶことがとても重要です。


Q7

ビバンダム君が出来るまでの過程、由来が知りたいです!

(ヨーロピアン 様)

日本ミシュランタイヤ

ミシュランマンは今年で108歳。そのきっかけは1894年までさかのぼります。


1894年、フランスのリヨンで開催された博覧会にミシュランはブースを出展しました。入り口の両側では、山のように積まれた大きさの異なるタイヤが来場者を出迎えます。そこへ創業者であるミシュラン兄弟の弟のエドワールが「腕をつけたら人間になるじゃないか」と兄のアンドレに言ったことがミシュランマン誕生のきっかけでした。

f:id:teletele916:20130222110104j:plain (Photo courtesy of michelin)


その後、アンドレは広告デザイナーのオ・ギャロがビール会社のために描いたものの採用されなかったデッサンに目をとめました。そこには、太った男と「ヌンク・エスト・ビバンダム(ラテン語で、”いまこそ飲み干す時”という意味)」というセリフ。当時ドライバーの心配事はタイヤのパンクだったので、クギやガラスなどを入れたグラスをタイヤ男に持たせれば、空気入りタイヤは障害物があっても乗り心地がよい、という良いアピールになるとアンドレは思ったのです。アンドレはオ・ギャロに熱心に自分のイメージを話してクロッキーを描いてもらい、こうして1898年4月、ミシュランマンが誕生しました。 実は当時、まだ名前が正式に決まっていませんでした。1898年7月、パリ-アムステルダムレースであるドライバーに「あっ、ビバンダムが来た!」と呼ばれたのを聞いたアンドレは、ポスターの“bibendum(飲み干す)”でミシュランが知られていることを知り、以後ビバンダムと呼ばれるようになりました。


現在では、フランス以外の国では「ミシュランマン」として知られていますが、ビブという愛称はいまだに多くの方々の間で親しまれています。 ちなみに、ミシュランマンが白い理由は、当時高級品であったタイヤは一つ一つ白い布や紙で包まれていたからだと言われています。 f:id:teletele916:20160205103459j:plain (Photo courtesy of michelin)

日本ミシュランタイヤ MCウェブサイト

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