気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP2017ミシュラン「2016年のカタールと同じレベルのリアグリップを目指している」

Sponsored Link

今年からブリヂストンに代わりMotoGPのオフィシャルタイヤサプライヤーとなったミシュランタイヤですが、現在のタイヤはアルゼンチン戦以降の構造変更によって、開幕戦カタールでのリアタイヤほどのグリップはないのだと言います。グベール氏によると2017年はフロント、リアともにタイヤが新しくなるようですので、期待が高まります。 f:id:teletele916:20161215014855p:plain (Photo courtesy of michelin)

カタールでオフィシャルタイヤサプライヤとして華々しくデビューしたミシュランであるが、アルゼンチンでのスコット・レディングのタイヤに起きた問題によって、タイヤの構造を変更を余儀なくされた。堅牢性が増したタイヤはグリップが減少した。性能の向上がその後も繰り返し行われたが、リアタイヤはホルへ・ロレンソがラップタイムとレースタイムの両方を更新したカタールのレベルにまでは戻っていない。

ミシュラン テクニカルディレクター ニコラ・グベール

「最初はライダー達はリアのグリップに驚いたんです。もちろんアルゼンチンで起きたことによって我々はタイヤの構造を変更しました。特にアルゼンチンの直後には、リアはそれまでのようなグリップを持ったものではありませんでした。」

ミシュラン 2輪スポーツ部門マネージャー ピエロ・タラマッソ

「新しいタイヤの性能アップは1つはル・マンにおいてです。その性能アップは非常に大きいものでしたので、ライダー達もそれを実感しました。その後も性能アップをしていますが、カタールのレベルには達していません。カタールのレベルに到達することが、我々の目的でありゴールなんです。いつかはわかりませんが、出来るだけ速く到達したいと思っています。」


グベールは、アルゼンチンでレディングのタイヤの外側のレイヤーが練習走行中に剥離した事を受けて、レース周回数を減らし、ピットストップをしてのタイヤ交換を義務付けた事は、少なくともミシュランがこのスポーツにいかに身を捧げているかを示すことになったと考えている。

ミシュラン テクニカルディレクター ニコラ・グベール

「アルゼンチンは我々にとって良いイベントではありませんでした。我々は自分達のタイヤの堅牢性が十分でないことに気づいたのです。ただポジティブなポイントは、我々の対応が迅速であった事で、1週間以内にオースティンでのレースに向けて十分な堅牢性を持ったタイヤを用意したということです。皆が我々がいかにこのスポーツに献身的であるかに気づいたと思います。というのも、1週間以内に新しいタイヤを用意するということは、本当に大変なことなんです。オースティンからは安全上の理由でリアにはこの堅牢なタイヤを使用していましたが、ヘレスでこのタイヤがいかにバイクのパフォーマンスを残っているかに気づいたのです。」


「ヘレスではライダー達から、新たな構造のリアタイヤのトラクションの不足に関して多くの批判を受けました。そして我々は再び迅速にこれに対応し、ル・マンとムジェロで性能を向上することが出来たのです。ル・マンでは、予選と決勝レースのラップタイムレコードを更新しました。ムジェロではレースタイムを更新し、夏には数々のポジティブな結果を得ることが出来ました。ミサノ、ブルノなどですね。実際のところ、ミサノとムジェロはアルゼンチンの後でしたが、カタールと同じくらい良かったんです。」


「そしてその後は3つ海を渡った先でのレースとなり、ここでは全く良きしない天候となりました。良かった点は、こうして予期しない天候だったにも関わらずチームとライダー達に、自信を与えることが出来るタイヤを選択肢として供給することが出来たことです。」


「いくつかのサーキットでは少し保守的な面もありました。アラゴン、フィリップアイランド、もてぎなどです。リアタイヤは少し固いものを用意し、ライダー達はソフトタイヤを選択しましたが、それはこれまで無かったことでした。フィリップアイランドに関してこうした選択をした説明としては、その天候です。もしトラックの気温があと15℃から20℃高ければ、内容は全く異なるものになっていたでしょう。」


「ただアルゼンチンの後であっても、いくつかのサーキットでは素晴らしいリアグリップを提供出来たと思います。しかし、これはすべてのサーキットでというわけではありませんでした。時には正しい事をして、時には大きな向上を遂げる事もあるからです。こうした部分が来シーズンに取り組むべき内容です。」


グベールは、2017年の前後タイヤの主要な変更点について下記のように語る。


「まずフロントタイヤのプロファイルが新しくなります。既に2つ、3つのトラックで記録したポジティブな結果を確たるものにしたいんです。プロファイルを決定した後は、タイヤ構造とコンパウンドの作業に取り掛かります。ただコンパウンドに関しては少しの変更に留まるでしょう。リアタイヤに関しては同じプロファイルを使用しますが、バルセロナでは既に今年使用出来なかった全く異なる内容をテストしています。ポテンシャルがあることが判明していますので、リアの構造に関してはこの作業を続けます。」


2016年はブリヂストンからミシュランへのタイヤサプライヤーの変更に加えて、統一ECUが使用されるようになった。など、2016年に新しいラップレコードが生まれたのはカタール、ミサノ、バレンシアの3つ。

www.crash.net