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★MotoGP2016バレンシアGP チームマネージャープレスカンファレンス翻訳

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最終戦バレンシアGPのレースウィークの金曜日に各メーカーのチームマネージャーを集めたプレスカンファレンスがありまして、翻訳しようと思いながら遅くなってしまいました。流石に各チームのチームマネージャーが一堂に会しているだけあって、2017年のチーム構成、サテライトチーム、代役ライダー、スポンサーなどについて興味深い話が飛び出します。別記事でもお伝えしていますが、Ducatiは将来的にMoto3クラスへの参戦も検討しているようです。 f:id:teletele916:20161201101814p:plain

ニック・ハリス

「2016年はコントロールエレクトロニクス、ミシュランタイヤなどを始め多くの変化がありました。こうした変化についてどのように感じていますでしょうか?まずはリヴィオから伺いましょう。」

ホンダ リヴィオ・スッポ

f:id:teletele916:20161201101839p:plain 「難しい質問ですね。一般的な考えかたではシングルECUというのは、多くのメーカーに門戸を開いたと言えると思います。KTMがこれから加わりますし、今年のスズキは良い調子でしたので、チャンピオンシップにとっては良いことだったと思います。ホンダにとっては序盤は厳しい時がありましたが、一般的には良い動きだったと思います。タイヤに関しては7年間の空白を考えると、ミシュランは良い仕事をしてくれたと思います。そして開幕のカタールでも素晴らしい性能でした。いくつかアップダウンはありましたけどね。シングルECUに関しては、MotoGPにとって良い動きだったと思います。

ヤマハ リン・ジャービス

f:id:teletele916:20161201101857p:plain 「リヴィオのコメントに賛成ですね。今年は多くの優勝ライダーが生まれましたが、これもまたポジティブなことだと思います。昔はヤマハ、HRC、Ducatiだけが勝利していましたが、今やサテライトチームも勝利をしています。Ducatiも今年2勝しましたし良い変化だったと思います。純粋に自分達の技術的な観点という意味では不利になった部分もありますが、自分達は技術的な側面を追い求めるだけでなく、このスポーツを盛り上げるためにここにいるわけですからね。ポジティブなことだったと思います。

Ducati パオロ・チャバッティ

f:id:teletele916:20161201101916p:plain 「私も同意です。今年は9人のライダーが優勝しましたし、4つのメーカーが優勝しました。この変化によって力のバランスが取れたと思います。確かにいくつかのメーカーはより苦戦する形になり、いくつかのメーカーは有利になりましたが、最終的には皆が競争力を発揮しました。シングルECUというのは良い決定だったと思います。タイヤに関してはシーズン序盤からは構造などが変化していますが、リヴィオが話したようにミシュランは良い仕事をしたと思います。かなりの年月MotoGPから離れていて戻ってくるのは簡単なことではありません。今やバイクは非常にパワフルになっていますからね。また今年に関しては、天候も大きな意味合いを持っていたと思います。雨が降ったりドライだったり、暖かかったりなど色々なコンディションがありました。ただ最終的には9名のライダーが優勝したわけで、素晴らしい形になったと思います。」

スズキ ダヴィデ・ブリビオ

f:id:teletele916:20161201103130p:plain 「皆に賛成です。おそらく我々はルールの変更によって利益を得たと言えるでしょう。エレクトロニクスというのはキャッチアップが難しいものですし、またタイヤの変更があったと言うこともポジティブな内容でした。これによってどのチームもリスタートする状態になりましたからね。経験が少ないということに関しての不利が少なくて済みました。それにこのレギュレーションが変更された後にスズキ、アプリリア、KTMという3メーカーがエントリーしたことからも、この変更がポジティブだったと言えますよね。これで今や6メーカーがエントリーする形なったわけで、自分達に関しては間違いなくポジティブな変更だったと言えます。確かにレギュレーションに合わせていくのは大変だったと思いますが、これはこのスポーツにとって、このショーにとって素晴らしいことでしたし、9人の優勝ライダーも生まれました。素晴らしいことだったと思います。」

アプリリア ロマーノ・アルベシアーノ

f:id:teletele916:20161201103159p:plain 「我々にとっては初めてのMotoGPシーズンとなり、こうした変化の後にスタートするというのは自分達にとって素晴らしいことでした。共通ソフトウェアというのは良い選択だったと思います。レベルを均一化し、同じところからのスタートが出来ました。ですからソフトウェア、タイヤの両方がポジティブな内容だったと言えます。」

ニック・ハリス

「私からもう1つ質問です。ホンダは来年も同じチームですが、多くのチームが大幅に体制が変わることとなります。昨年と同じチームで2017年を迎えるということはアドバンテージだと思いますか?」

リヴィオ・スッポ

「ライダーの契約交渉が非常に速く始まったのは今回が初めてではありません。自分達がケイシーと契約をした2010年と2011年もそうでした。状況は異なりますが、マルケスは最初からホンダで走る事を望んでいて我々は本当にラッキーでした。彼は本当に特別なライダーですから。それにダニに関しても自然な成り行きというか、共に素晴らしい関係をずっと維持していますからね。ライダーとチームが良い関係であるというのは非常に重要なことですからね。カルに関してもそうですね。我々はファクトリーチームだけでなく、全てのチームでライダー体制を全く変更していないんですよ。こうして関係を深めていくのは大事だと思っています。確かにシーズン序盤は乗りにくいバイクでしたけど、徐々に改善を加えているわけですからね。」

ニック・ハリス

「リン、ヤマハからはホルへがDucatiに移籍し、新しいライダーがやってきますが、ホルへとヴァレンティーノとの関係とは明らかに異なると思いますがいかがでしょうか。」

リン・ジャービス

「もちろん一般的に継続性は結果をもたらしますけど、そうで無いこともあります。ただ変化がないほうが目の前の仕事だけに集中出来ますから良いものです。このレベルの戦いで勝利するには、完全なレベルでの集中が必要ですからね。ホルへは今年移籍することを決断しましたが、こうした変化は明らかに集中を削ぐ要因となることは間違いありません。95%は仕事に集中しているかもしれませんが、5%は将来について考えたり、Ducatiを気にしたりしてしまうかもしれません。ですからチームにとっても自分達のライダーがこのチームに残るということ、将来的にも一緒に働くんだとわかっているほうが仕事はしやすいでしょう。それにこれは、ライダーにとっても同様だと思います。幸運にも今年はうちのライダーがチャンピオンシップにおいて2位3位です。通常ライダーはヘルメットのバイザーを閉めてしまえば、すべてをブロックアウトして集中出来るものですから、こうした変化はあったにせよ、良いシーズンを送る事が出来ていると言えるでしょう。」

ニック・ハリス

「パオロ、あなたも1人のライダーを放出し、1人のライダーを残すという決断をしましたが、いかがでしょう。」

パオロ・チャバッティ

とても速いライダーにチームに2人いる場合というのは、どちら放出するかというのは難しいです。リンが話したように、安定したチーム体制が結果をもたらすわけです。ただチャンスが有る時はそれを掴む必要があります。我々はホルへと契約をするチャンスがあり、あまり長くは待てない状態でした。そしてどちらのライダーを放出するかという事に関して2017年2018年とホルへと組むという事を考えましたが、これは大変難しいものでした。というのも2人のアンドレアという形で2013年から走っていますからね。最初の1年は非常に厳しいもので、互いにDucatiで助けあってジジも競争力のあるバイクを用意してくれました。最終的には厳しい判断を下す形となり、アンドレア・ドヴィツィオーゾがDucatiに残ることとなりました。ドヴィツィオーゾとロレンソは素晴らしいチームメイトとなるでしょう。アンドレア・イアンノーネは月曜日にDucatiを去ることになりますが、彼はDucatiに2010年以来の優勝をもたらしてくれました。彼は非常に速いライダーですからスズキでも強力なライバルになるでしょうが、これが人生というものです。日曜に最高の形でシーズンを終え、月曜日から2017年について考えていきたいと思います。」

ニック・ハリス

「ダヴィデ、あなたのところは2人のライダーがいなくなり、新たな2人が加わるわけですが、こうした内容はかなり集中を削ぐ事になると言えるでしょうね。」

ダヴィデ・ブリビオ

「確かにスズキは完全に新しいチームになりますから、こうした移籍の影響が大きいですね。マーヴェリックはヤマハに移籍する事を希望しましたが、これは確かに理解出来ることです。スズキはまだ2年目ですから、バイクの戦闘力が足りなかったと言えると思います。(※ビニャーレスにスズキ残留を決意させることに関して)今回のライダーの移籍劇に関しては、2015年のパフォーマンスによるものだと感じています。というのもライダー達が移籍を決めだした5月というのは、自分達は5位がせいぜいでしたから。マーヴェリックはスズキを去ることを決めましたが、自分達はマーヴェリックとアレイシという体制を維持したいと考えていました。そこでマーヴェリックがヤマハへの移籍を決意したため、我々も新しいチャレンジをすることにしたんです。それに強いチームを作るということに関してもチャレンジをしたかったんです。そこでイアンノーネを獲得するチャンスがあり、我々にとっては実に素晴らしいチャンスだったんです。我々が彼に良いパッケージのバイクを与える事が出来れば、彼は優勝出来る力を持っているライダーですからね。そしてまたリンスという若くて才能あるライダーを獲得するチャンスがありましたので、新しい才能を再び育てるという選択をしたんです。このパッケージで2017年がどうなるか楽しみですし、イアンノーネがどれほどの成績を収める事が出来るか楽しみにしています。そしてリンスがいかにMotoGPで学んでいけるかも楽しみにしています。非常に嬉しいですし、これからが楽しみですね。」

ニック・ハリス

「アプリリアも新しいライダーでのスタートですが、いかがでしょう。」

ロマーノ・アルベシアーノ

「自分達のチームで来年走らないとわかっているライダー達とシーズンを過ごすというのは難しいものでした。ただ、2人のライダーが我々のチームで優勝を目指せるような状況でないにも関わらず、集中を失わずに走ってくれたことに非常に感謝しています。今後は2人の非常に速いライダーと一緒に働くことになります。アレイシというスピードのあるライダーとサムという若いライダーですが、非常に期待していますしバイクも来年にかけて大きく進化する事を期待していますので、将来に関してはポジティブですね。」

ニック・ハリス

「私からは以上です。それではフロアからの質問をどうぞ。」


Q

「リヴィオとリンに質問です。5、6年前はライダーをチームに維持しておくことが容易でした。その当時は勝てるバイクはヤマハかホンダしか無かったわけですが、今やライダー達はDucatiでもスズキでも勝てるようになりました。アプリリアも伸びていますし、2年後にはライダーをキープしておく事が非常に難しくなってくると思いますか?」

リヴィオ・スッポ

「良い質問ですね。確かにライダーをキープしておくことは難しくなるでしょう。ただ、これはスポーツにとっては良いことで、今年は9人の優勝ライダーが3つの異なるメーカー、いや失礼、4つの異なるメーカーから生まれました。これはこのスポーツにとってプラスだと思いますし、ライダーにとってオプションが増えるというのもプラスだと思います。」

リン・ジャービス

「このスポーツに参戦するメーカーが増えるのはプラスだと思います。そしてライダーとファンにとってプラスだと思います。より多くのブランド、より多くのチームをサポート出来る事になるわけですからね。ただ、これでライダーの価値が上がっていくでしょうね。昔はファクトリーで走りたければ6個のシートしかなかったわけですが、現時点では12のファクトリーシートがある状態です。ですからトップライダーの契約金というのはさほど変わらないと思いますが、サテライトチームにとって若い才能あるライダーを確保するということが難しくなっていくでしょうね。これは少しマイナスな点ではあります。ただ、そうなってもトップライダーというのは勝利出来るチームに引き寄せられるでしょうね。そしてそれは2つか3つのチームだと思います。


Q

「将来的に2018年にサテライトチームを持つ可能性があるのか、そしてMoto2の結果を見た後では、ザルコを手放してリンスを手に入れた事を後悔していませんか?」

ダヴィデ・ブリビオ

バイクを増やすことに関しては、これは我々のゴールの1つでもあるんです。ただスズキはサテライトチームを持ったことがありませんから、簡単なことではないんです。それに現時点のリソースでは、ファクトリー以外にバイクを走らせるには人も足りませんし、色々と組織化していく必要があります。これは当然2017年には実現しませんが、2018年内に実現出来ればと考えています。ただ、取り組んではいるものの簡単なことではありません。ですから今の段階では、いつ実現するかという事を申し上げる事は出来ません。ライダーの契約に関してはこれは非常に難しいですね。ザルコとは既に契約状態にあったと言えますが、リンスとの契約も可能性がありました。そこで我々は難しい選択を迫られたわけですが、5月6月頃に考えていて今もそれを信じていますが、リンスは才能がある若いライダーだと思いますし、まだこの先も長いライダーです。ですから今はこの決断に100%集中して、リンスを育てることに集中しています。そして我々はMoto2から来たマーヴェリックを育てたという2年間の経験があります。ですから、我々はアレックスの成長をより助ける事が出来ると思いますし、良いバイクも手元にある状態です。」


Q

「Ducatiは怪我をしたライダーに変わって走らせるための速いライダーの層が充実しているように思いますが、他のチームはこうした面で問題を抱えているように思います。怪我をしたライダーに変わり、戦力の低いライダーが参戦するケースが多かったように感じます。来年に関してファクトリーライダーに近いレベルのライダーを確保するというような考えはあるのでしょうか?」

リヴィオ・スッポ

「難しいですね。確かにDucatiは層が厚いと思います。ホンダの場合、ヒロは(※青山博一)レースを止めて既に1年が経ちますから、スピードを少し失っています。テストライダーとしては素晴らしい仕事をしていますけどね。ただこれは難しい問題なんです。昔はF1のように、若いライダーにテストライダーをさせてレースをさせるという事を試しましたが、選手権に参加している速いライダーというのはチャンピオンシップ争いをしているので、代役にするのが難しいんです。ただ、フィリップアイランドで走ったニッキーは本当に素晴らしい仕事をしてくれました。ただその次のスーパーバイクでは転倒してしまいましたので、この状況を改善するのは本当に難しいですね。f:id:teletele916:20161201103259p:plain

リン・ジャービス

「いつものようにリヴィオに賛成です(笑)ただ、将来的には12人のライダーがファクトリー契約のもとで走るわけですし、自分達のファクトリーライダーと同じようなレベルのライダーを確保するというのは本当に難しいと感じます。サテライトチームからライダーを引っ張って来ることも出来るかもしれませんが、スポンサー契約によって実現が難しい場合もあります。2年前にうちのテストライダーをここで走らせましたけど、彼は素晴らしい仕事をして表彰台でレースを終えました。そうした事も今年のようにクレイジーな状況のレースではあるかもしれません。ただ、将来的な代役のライダーとして、才能あるトップライダーをキープしておくというのは本当に難しいと思います。

ダヴィデ・ブリビオ

「私もそう思います。というのもスズキの場合、そうして代役ライダーという体制自体あまりしっかりと計画出来ていませんからね。それに既に2人が話したように良いライダーというのはレースをしたがるものですから、2戦3戦のワイルドカードの可能性だかで速いライダーを手元に置いておくのは難しいでしょう。スズキという日本メーカーの場合テストライダーは日本人で、津田も国内選手権で戦いながらテストライダーをしているわけで、良いテストライダーではありますが、代役で走らせるためのライダーではありませんからね。F1とは少し事情が違うと思います。」

ロマーノ・アルベシアーノ

「我々の場合は、来年はユージン・ラバティがスーパーバイクのファクトリーサポートライダーであると同時に、MotoGPのテストライダーとなります。将来的には彼がファクトリーライダーが怪我をした場合の代役ライダーとなるでしょう。


Q

「新しいルールがより興味深いスポーツ、チャンピオンシップを生み出したと語っていますが、これによって新たなスポンサーを、ファクトリー、サテライトチームに迎える事が出来ると考えていますか?金融危機の後でスポンサーが中々戻ってこないという状況があると認識していますが。」

リヴィオ・スッポ

「スポーツの人気が高まってより多くの方がテレビで観戦するようになれば、スポンサーも戻ってくると思います。ただ実際のところそうはなっておらず、MotoGPに関して言えば、スポンサーに関してどのチームも苦戦しているでしょう。今や1つのブランドが選手権を圧倒しているわけでもありませんから、スポンサーにとっては良い状況だと思いますが、実際のところはそうなっていませんね。」


Q

「テストライダーのマイク・ディ・メッリオの働きについてはいかがでしょうか?」

ロマーノ・アルベシアーノ

「今年はタイヤの変更もありましたし、彼にとっても大変だったと思いますよ。今年我々が進歩を遂げる事が出来たのも彼のおかげです。本当に感謝していますし、来年も同様にテストライダーとして作業を続けてくれるようお願いをしたところです。」


Q

「来年KTMがやってきますが、彼らはMoto3を走っており、Moto2でもシャーシを自前でレースをするわけですが、スペイン選手権でもバイクを走らせています。彼らは若いライダーをMotoGPまで連れてくるという道筋を持った形になります。DucatiがMoto3に参戦することを考えているという話がありますが、若いライダーをチャンピオンシップに参戦させるための道筋について考えているのでしょうか?」

パオロ・チャバッティ

「MotoGPにステップアップするライダーはほとんどMoto2から来ています。そしてその多くがMoto3でも成功を収めています。Ducatiはいくつかのサテライトチームを持っていますから、ファクトリーチームというプレッシャーを与えずにMotoGPに有望なライダーのシートを確保することが可能です。Moto3は興味深いクラスです。計画と言えるものではありませんが、いくつか考えている事はあります。まだ決定してはいないので来年には実現しませんが、MotoGPでのプロジェクトがすべて上手くいけば、Moto3への参戦も検討しようと思っています。ただ現状で確定した計画ではありません。」


Q

「ライダーを2人とも変更したことに関しては少し疑問だと思っています。バウティスタはとても良い結果を残していましたし、2人のライダーを同時に変えた事は開発の意味では時間を失う事になると思いませんか?」

ロマーノ・アルベシアーノ

「もちろんアルヴァロもステファンも後半は非常に良い結果を出してくれました。毎回何かしらの動きをする際はリスクでもありチャンスでもあるんです。我々の決断がチャンスを呼ぶ方向であることを願っています。」


Q

「ファクトリーチームの数が増えて事で、サテライトチームが若い有望なライダーを確保することが難しくなったわけですが、2013年まではルーキーライダーはファクトリーチームに入る前にサテライトチームを経由するというルールがありました。それについてはどう思いますか?」

リヴィオ・スッポ

「ノーですね。(笑)」(※横から口を挟んで。)

リン・ジャービス

「ええ確かに(笑)これはリヴィオルールとかマルケスルールと言えるかもしれませんが(笑)これを無理強いするのは難しいでしょう。以前のルールはその当時はそれで良かったというものでしょう。ですからライダーに12のファクトリーシートを選択しないようにさせるというのは厳しすぎるでしょう。ですから時とともにやり方をかえる必要があると思います。今となってはルーキールールというのはあまり現実的ではありませんね。

リヴィオ・スッポ

「その通りだと思います。(笑)」(※軽くリンの肩を叩く)


Q

「ラバトとミラーに関してなんですが、外側から見るとかなり心配になる様子ですが、それに関してと、もう1つはHRCがMotoGPではRED BULL、ダカールラリーではモンスターのスポンサーを受けており、スポンサー同士が競合しているように思えるのですが、これは大丈夫なんですか?」

リヴィオ・スッポ

「ホンダがWSBKにファクトリー参戦している時もカストロールホンダチームがあり、MotoGPはレプソルホンダチームでした。その時からホンダは異なるスポンサーシップの中で皆がハッピーな状態でやっていけるようにするということに長けているんです。ダカールではKTMがRED BULLと強固な関係を持っていますので、我々は別のスポンサーを選ぶ事が出来、その中でモンスターをパートナーとする事が出来ました。ですから私はこれが問題だとは思いません。Marc VDSチームに関しては今年1勝出来たのはラッキーだったと思います。ジャックに関しては来年も契約があります。彼はMoto3からMotoGPに挑戦しているわけでその大変さはわかっていますし、2015年のホンダのオープンバイクはMotoGPで戦う上では難しいバイクであった事も事実です。今シーズンの開幕は彼は怪我もしていましたしね。ですから来年もジャックには可能性を感じています。ティトに関してはルーキーですし、彼はMoto2でも速さを発揮するのに時間がかかるライダーでした。彼にとっても今シーズンは辛かったと思います。シーズン序盤のバイクのエレクトロニクスが全く無いような状態ではコントロールは難しかったでしょう。ただティトはハードワーカーだと思っていますし、来年は状況も良くなると思います。」

ニック・ハリス

「皆さんお時間を割いていただきありがとうございました。」