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★スズキ ダヴィデ・ブリビオ「セパンで2017年型エンジンのテストを行う」

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スズキのダヴィデ・ブリビオ氏がスズキの2017年型GSX-RRの開発について語っています。ブリビオの話によると、まさに今、2017年のエンジンの最終仕様を詰めているところということですね。セパンでどのような走りを見せてくれるのか楽しみです。 f:id:teletele916:20161117172548p:plain (Photo courtesy of michelin)

アンドレア・イアンノーネのGSX-RRでのバレンシアテストでの初日、二日目のタイムが注目を集めたが、チームボスのダヴィデ・ブリビオはイアンノーネの技術的なフィードバックに関して関心したと語った。イアンノーネはバレンシアテストで初日に7位タイムで、2日目に4いタイムを記録。バイクの軽快で素早く向きが変わるシャーシに好感触を得ていた。


イアンノーネはヘレスでも先週テストに参加、エンジンに関するフィードバックをスズキのエンジニアに与えた。エンジニア達は冬の間に新しいエンジンの仕上げに入る。イアンノーネは水曜日のヘレスでは8番手タイムで、バルベラから0.5秒遅れだった。しかし、イアンノーネの技術なコメントはブリビオを喜ばせた。

ダヴィデ・ブリビオ

「良いインプレションですね。彼が速いのはわかっています。そして技術的な観点に関して良い視点を持っています。良いフィードバックを与えてくれました。2017年のバイクの開発の仕上げに活かしたいと思います。新しいバイクを作り上げるわけではありません。基本的にはエンジンを改良します。シャーシに関してはいくつかのパーツを用意しています。今の段階でかなり良いと言っておきましょうか。後はエレクトロニクスで、2017年のバイクを仕上げます。彼がどんなことを必要としているのかなどフィードバックが必要なんです。彼を出来る限り喜ばせたいですね。彼はこのバイクを非常に気に入っています。ライディングを楽しんでいますが、彼が本気でプッシュする時にどうかですね。今日はいくつかテストする内容があって、ラップタイムを出すわけではなく、フィードバックを与えてくれるパーツを選ぶという事をしていました。バイクが彼にさらにフィットするのはもう少し時間がかかりますね。」


2015年と2016年のライダーであったマーヴェリック・ビニャーレスとアレイシ・エスパルガロは、繰り返しエレクトロニクスの改善が必要と語っていた。ブリビオは2016年に最も優れたエレクトロニクスパッケージを持っていたDucatiでライディングしていたイアンノーネの経験は、スズキにとって大きな助けとなると考えている。


「問題はアレイシもマーヴェリックもイアンノーネと良く似た要望を出していたということです。ですから驚きはありません。しかし、それ以外のコメントは予想していた以上でした。彼はバイクのいくつかの部分に非常に満足し、どこの改善が必要化を指摘してくれました。エレクトロニクスはかなり向上させてやる必要があります。これは我々もわかっていて、特に今シーズンに雨のレースで苦戦していた部分なんです。雨のレースが3戦、4戦とありましたが、その中で自分達は良い成績を収める事が出来ませんでした。こうした部分でも経験が不足しているんです。」


「Ducatiからやってきたということで、エレクトロニクスが優れたメーカーという事になります。彼の期待は我々が提供出来ているものよりも高いところにあるでしょう。彼もシャーシにはかなり満足していて、ライディングを楽しんでいます。エンジンは悪くないという状態ですが、いくつか改善が可能な部分を彼が指摘してくれました。この統合ソフトウェアの適切なパラメーターを見つけ出すということなんです。トラクションコントロールとエンジンブレーキングはもう少し良くなるでしょう。彼はさらに洗練されたエレクトロニクスを持ったバイクから乗り換えたわけですから、色々と良い指摘をしてくれますよ。」


ビニャーレスはオーストラリアでシーズン4度目となる表彰台を獲得。これによってスズキが持っていたコンセッションはなくなった。ホンダ、ヤマハ、Ducatiと異なり、コンセッションを受けるメーカーは年間を通じてエンジンの開発が凍結されない。スズキはこのコンセッションを2017年に失う。


「今回のテストの主な目的は異なるエンジンスペックを確認することです。異なる仕様のエンジンがありました。そしてこれは2017年用ではありません。ここではいくつかの部品をハイブリッドでテストをして、自分達がどのようなエンジンキャラクターを求めているかを理解しようとしています。さらにスムーズなもの、スムーズさがないもの、さらなるパワーがあるもの、パワーを抑えたもの、などといった違いです。必要としていたフィードバックは得ることが出来ました。これらの情報を使って、2017年のエンジンの作業を進めます。コンセッションはもうありませんが、これはスズキにとっては初めてのことです。」


「開幕戦までにエンジンの仕様を決める必要があります。それ以降はエンジンの変更は出来ません。今何をするかが非常に重要です。とにかく情報をエンジニアに渡して、彼らが最終的なエンジンを作ることになります。そしてそのエンジンをセパンでテストします。彼が使ったのは2017年型のエンジンではありませんが、イアンノーネは方向性を示してくれました。完全に新しいものではありませんが、いくつか部品を変更します。セパンにこの17年エンジンを持ち込み、テストを行い、カタールまでに仕様を決定します。」

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