★MotoGP2017ヘレステスト 初日結果
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ヘレステストの初日結果です。GP16がトップを独占していますが、WSBKと一緒にまとめられたこの結果を見て驚くのは、カワサキからWSBKに参戦しているジョナサン・レイ選手のタイムです。MotoGPのプロトタイプマシンと比較してもその差は僅かに0.125秒。WSBKライダーの中では2位タイムとなるチャズ・デイビス選手に対しては0.7秒差をつけています。 スペインの天候は素晴らしく、MotoGPチームはヘレスにおいて1日のほとんどをテストに使う事が出来た。朝にトラックが少し濡れていたために、セッション開始が遅らされたが、11時にはライダー達はトラックで走行を開始。トップを切ったのはスズキのテストライダーの津田だった。
この日のタイムシートはGP16が上位を独占。このバイクが1年間熟成を重ねてきた事を考えると不思議はない。エクトル・バルベラは1:39.614秒を記録。これはMotoGPで記録されたポールポジションからおよそ0.9秒遅く、バルベラに続いて2位タイムを記録したのはチームメイトのロリス・バズで、0.2秒遅れのタイムだった。
アルヴァロ・バウティスタもデスモセディチで良い調子で、今日のテストでは3位。彼は1:40秒以内のタイムを記録した最後のライダーとなり、彼の後ろにはスコットレディングが続いた。
バレンシアに続いてアレイシ・エスパルガロがアプリリアで好調で5位。新型のRS-GPは来年まで登場しないが、彼はアプリリアの上で快適そうで、バルベラとの差は0.5秒以下となっている。チームメイトのローズはこの日最下位。しかし彼はバレンシアでの転倒で怪我を負い、体調が万全で無いことを理解しておくべきだろう。彼はバイクで自身を取り戻すために、僅かに33周を周回したのみだった。
来年のデスモセディチの開発を続けるミケール・ピッロが6位。ファクトリーライダーのロレンソとドヴィツィオーゾは不在だ。ダニロ・ペトルッチも新しいバイク(GP17)で走行。彼はバレンシアテストには家庭の事情によって不参加だったため、GP17を初めて試した形となる。なお、ピッロのバイクと同じく、彼らのバイクには未だにウイングレットが装着されており、他のDucatiライダー達のバイクにウイングレットはなかった。)
ペトルッチは9位でイアンノーネとミラーの後ろに続いた。イアンノーネはトップから0.5秒差で、バレンシアでの好調なスタートに続く形となった。イアンノーネは68周を走り、新しい部品、特にエンジンに関してテストを行っていた。イアンノーネは特にフレームを気に入っており、レースペースに集中して作業を行い、タイムアタックは行っていない。テストのスケジュールは既に消化したようで、明日もテストを行うかチームは夜に決断するようだ。
ミラーも同様に1日だけのテストの予定で、彼は新しいホンダエンジンを試した。彼はイアンノーネからおよそ0.2秒遅れ。テストライダーの青山も同様にHRCのバイクを走らせていた。
10位となったのはカレル・アブラハムで、MotoGPの復帰をAspar Ducatiで迎えた。KTMはタイムが伸びず、ヤマハとの契約があるポル・エスパルガロは、ヤマハとの契約があるためにテストに参加していない。テストライダーのミカ・カリオはトップから2:275遅れ、スミスは2:748秒の遅れとなった。なお、テストは明日も開催される。