気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP2017 ビニャーレスはロッシの親友にはならない

Sponsored Link

最終戦バレンシアの前の内容ですが、ビニャーレス選手はヤマハに加入するにあたり、ロッシ選手と今までのようなフレンドリーな関係ではいられないだろうし、新しいホルへ・ロレンソになるだろうという内容の記事です。実際にビニャーレス選手も「目標はタイトル獲得、ライバルはマルケス」何度も語っています。またボックス内に壁が出現する日が近いのでしょうか。。 f:id:teletele916:20161115143155j:plain (Photo courtesy of michelin)

「ビニャーレスはロッシの親友にはならないだろう。」というのは、ロッシサイドの人間が皮肉混じりの笑顔で答えた言葉だ。バレンシアGPの後のテストの火曜日から、彼らはチームメイトとなり、それまでのような親しい間柄ではなくなるだろう。MotoGPの中で言うチームメイトというのは、2人の間に愛着だとか親しさというものは少しも含まない。世界選手権の中でチームメイトという言葉は、ボックスの反対側にいて、いかなるコストを払っても負かすべき相手でしかない。そしてロッシはこれを良くわかっている。

ベテランのチャンピオンにとって、ビニャーレスの登場というのはデジャブと言える。「またか!」という思いがロッシに訪れたに違いない。これは20歳のホルへ・ロレンソが2008年にヤマハのボックスに現れ、ロッシを栄光から引きずり降ろそうとしたその時のことだ。そしてビニャーレスはまさに同じ動機でヤマハに加入している。(※チャンピオンシップ優勝をすること)皮肉な点はヴァレンティーノ・ロッシにとっての新しいホルへ・ロレンソは、ホルへ・ロレンソが乗っていたバイクと同じバイクに乗ることになるのだ。


キャラクターは異なるが、この2人は全く同じ目的を持っている。もちろんロレンソが2008年にヤマハに加入した時はロッシに対して排他的であった。そしてその後の彼は開幕から3戦でポールを獲得、3戦目で優勝というものだった。しかし彼は栄光への道を駆け上がっていこうとしたため、何度も酷い転倒をした。いくつかの転倒は彼のレース生命を脅かすようなものであった。しかし彼は生き延び、ロッシを王座から蹴落としただけでなく、議論の余地なくロッシのものであったボックスをロッシから奪ったのだ。


ビニャーレスはヤマハに異なるアプローチでやってきた。彼のメインのライバルはロッシではなくマルク・マルケスだ。「正直なところ、マルケスは今までもそうでしたけど、目的以外の存在なんです。彼が成し遂げてきた記録、トラックレコード何かを見ても、彼が出来るなら自分も出来るだろう。って思うんでうす。将来的にはマルクとチャンピオンシップ争いをしているのが浮かびますよ。」と語っている。22歳にして、ビニャーレスはロッシとロレンソの賞味期限が切れる事を明確に理解しており、彼がこの先10年タイトルをかけて争う真のライバルはマルク・マルケスであると理解しているのだ。


マーヴェリックにとって、ロッシは「チームメイト以外の何者でもない」ということで、負かすべき速いライダー、達成すべきタスクなのだ。「ヤマハに移籍したのはMotoGPタイトルを獲得するためです。ロッシに勝つためじゃありません。」とビニャーレスは数週間前に語っていた。「これはスズキで自分が取っていたアプローチと同じです。自分はレースに勝ちたいと思っていて、アレイシに勝ちたいと思っていたわけではありません。レースに勝つにはアレイシに勝つ必要がありますが、全員に勝つ必要もあるんです。レースでは勝者は1人。来年自分とヴァレンティーノが1位を分け合うなんて事は出来ないんです。


ロッシにとってビニャーレスの到来は新たな悪夢をヤマハが雇ったという事になる。ロレンソ、マルケス、そしてビニャーレス。何と頭の痛いスペイン人が多いことか!ロッシはこうした若い世代がやってきては、それを負かす選手という役割を演じてきた。この状況は長く続いている。これが普通になっているが、少し考えればこのことの素晴らしさ。ヴァレンティーノには素晴らしいメリットなのだということがわかる。


ロッシの親友であるウッチョが、スペインのスポーツ紙MARCAにビニャーレスはヤマハボックスでフレンドリーな歓迎を期待しないほうが良いとしている。「あなたのポスターを家に貼っているんです。というようなやつの言うことは信じないほうが良いですね。ストーナー、マルケス、ビニャーレスもね。マーヴェリックには敬意を払いますが、フレンドシップは家に置いてきた方が良いでしょう。我々は彼に注意を払ってトラック内外で敬意を払いますが、フレンドシップは別物です。」


下位クラスからステップアップしたロレンソと異なり、ビニャーレスは既に2年間の経験を背負ってヤマハにやってきている。彼はスズキでの経験を持っており、ビニャーレスがロレンソが過去9年間、そしてそのうち7年間はロッシと走ってきたバイクに乗った時、誰もが彼はタイトル獲得の可能性のあるライダーになると考えている。「ヴァレンティーノ、ホルへと一緒にトラックで走る中で、ヤマハの挙動はスズキに非常に近いと感じています。ブレーキングの最中、そして加速においてもね。すぐにバイクに慣れる事が出来ると思います。」と彼は語っている。

ビニャーレスはロッシにとって新たなホルへ・ロレンソとなるのだろうか?

pecinogp.com

motomoto.hatenablog.com