★MotoGP2016バレンシアGP 予選プレスカンファレンス翻訳
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バレンシアGPの予選プレスカンファレンスの翻訳です。ロレンソ選手の最後のヤマハでの予選走行とあって、ロレンソ選手に質問が集中しました。ヨハン・ザルコ選手へのロッシ選手、ロレンソ選手からの助言という一幕もありました。
ニック・ハリス
「センチメンタルな週末になると話していましたが、ヤマハは本当に素晴らしいバイクですね。驚くほどの予選の走り、そして素晴らしいラップタイムでした。」
ホルへ・ロレンソ
「ヤマハでの最後のレースでポールポジションは悪くないですよね。明日の決勝では当然優勝を狙っていきます。予選は確かに素晴らしかったですね。非常にモチベーションに溢れ、タイヤと路面に自信を持っていましたので、自分の最高のレベルで走る事が出来ました。その中で高速な3ラップを決めることが出来ました。新しいタイヤを履くたびに0.2秒ずつタイムアップをすることが出来ました。今日は全て良い形でしたね。どんどんプッシュしていってもバイクは安定していて転倒もしませんでした。今日は自分の日だったと言えると思います。本当に誇りに思っています。」
ニック・ハリス
「今日はタイヤ、天候もあなたにとって完璧でしたね」
ホルへ・ロレンソ
「ええ。朝はかなりタイヤに冷たい気温でいたが、午後は完璧でした。ミシュランはここにブルノやミサノのような完璧なタイヤを持ち込んできたので完璧なライディングが出来ましたし、ライダーとして最高の走りが出来ました。」
ニック・ハリス
「レースペースに関しても非常に満足しているのではないでしょうか?」
ホルへ・ロレンソ
「予選用のソフトタイヤではなくフルタンクで走るとなると、タイヤの選択はしっかりと考える必要がありますので、これは明日また時間をかけて考える必要があります。ただどちらのタイヤでも戦闘力は高いですので、優勝の可能性は高いと思います。」
ニック・ハリス
「ホルヘおめでとう。それでは予選2位のマルケス。とてもハードな予選でしたが、今日のホルヘは少し速かったですね。」
マルク・マルケス
「今日はかなり頑張ったんですが、ホルヘのほうが速かったですね。なぜかヤマハのバイクはここでは一発のタイムがとても速いので、いずれにしてもポール獲得は難しいだろうとは思っていました。ただリズムは良いですし、それに関してはハッピーです。また明日考える必要がありますが、非常にエキサイティングな予選でした。」
ニック・ハリス
「あとはターン6でのミスでタイヤウォールを蹴って怒っていましたね。」
マルク・マルケス
「今週はどういうわけか転倒したほうのバイクで良い感触で、その後の予選で転倒したNo1のバイクを使用出来ないことがわかっていたので怒っていたんです。結局2台目のバイクで似たようなタイムが出せましたけど、明日は転倒したほうのバイクでレースをします。」
ニック・ハリス
「マルクありがとう。それではヴァレンティーノ・ロッシ。タフな週末でしたが、最終的にはヤマハをフロントローに運びましたね。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「フロントローを獲得するのはいつも重要で良い気分ですけど、今回はこのトラックでいつも苦戦しているのもあって嬉しいですね。昨日は難しかったですね。今朝はバランスの改善が出来ましたけど十分な戦闘力がありませんでした。その後また改善することが出来たんですが、予選の後にさらに良い感触を得ることが出来ました。どちらのタイヤでも良い走行が出来ましたしね。29秒台を出したかったんですが、難しかったですね。ただフロントローはいつも良いものですしバレンシアの場合はオーバーテイクが難しいですからね。ですからフロントロースタートは重要ですね。」
ニック・ハリス
「レースペースなど、今週は難しい週末だったと思いますが、明日のウォームアップが重要になりますね。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「現状はロレンソとマルケスのほうが速いので、ある部分での戦闘力を上げペースも上げる必要があります。あとはビニャーレスも自分よりも強いと思います。ですから表彰台を狙う場合はもう少し強い走りをする必要があります。ですからフロントロースタートがまた重要になってきます。良いスタートをして良いファイトがしたいですね。」
ニック・ハリス
「ありがとうございました。それではフロアからの質問をどうぞ。」
Q
「明日が最終戦となりますが、どのようなレースを望んでいますか?」
ホルへ・ロレンソ
「まずはドライでのレースですね。どのライダーもドライでのレースを望んでいるでしょう。そしてバイクのフィーリングが良いことですね。今のところバイクのフィーリングは素晴らしいので、タイヤに関わらずこうしたフィーリングを感じたいですね。」
マルク・マルケス
「ドライレースと、後はホルヘとのタイトなレースですかね。2人のリズムはかなり似通っていますからね。最後までついていきたいと思っています。後は昨年の結果を変えたいということですね。明日表彰台を獲得出来れば良い結果と言えますけど、もちろんトップを狙います。ただヴァレンティーノやビニャーレスも忘れてはいけません。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「もちろんドライのレースということと、今日のような気温ですね。個人的にはペースを改善することと良いスタートをすること、表彰台争いをすること。ロレンソ、マルケス、あとビニャーレスも非常に強いでしょう。良いバトルをして楽しんで、最後に良い結果を得たいですね。」
Q
「FP1とFP2の結果が予選に参加するライダーのラインナップを決定するものではなく、FP3だけが考慮されるということに関しての意見を教えてください。」
ホルへ・ロレンソ
「自分は今のシステムに賛成です。自分はこれは変える必要性はないと思います。」
マルク・マルケス
「ええ。この考え方に賛成ではないライダーもいるようですが、自分もホルヘと同じく今の方式で良いと思います。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「最終的にはあまり変わらないでしょうから、今のままで問題ないでしょう。」
Q
「ヤマハでの最初のポールポジションを覚えていますか?そして最初のオールポジションと最後のポールポジションを比較していかがでしょうか?」
ホルへ・ロレンソ
「2008年のポールポジションは予想していないものでした。テストを1位で終えたにも関わらずポールポジションを獲得するとは思っていませんでした。その時は確か20歳だったと思いますが、レースの素晴らしさなどを理解していない時期でしたから、今のこの最後のポールポジションのほうがレースの素晴らしさを理解しているという意味で特別なものですね。」
Q
「パルクフェルメでクルーとノートを見て笑っていたような気がしましたが、あれは?」
ホルへ・ロレンソ
「あれは純粋に順位の確認ですよ。ハビエルがいつも見せてくれるんです。それでトップ5の動きなどがすぐにわかるんですよ。」
Q
「まずは素晴らしいラップおめでとうございました。チャンピオンシップの1位と2位が決まり、3位はビニャーレスが17ポイント差であなたを追っていますが、これについて明日のレースで何か考えることがあるのか、それとも単純に勝利を狙っていきますか?」
ホルへ・ロレンソ
「レースの中で考えると思います。ボードを見て彼の位置がどのへんであるかによりますね。自分が前か彼が前かにもよってくると思います。これは良い質問ですね。確かに自分はこのレースで優勝したいと思っていますけど、チャンピオンシップを出来る限り高い順位で終えたいとも思っていますからね。ですからどこまで自分がリスクを冒せるかにもよりますし、これは明日のレースにならないとわからないですね。」
Q
「火曜日にヨハンはM1に乗るわけですが、何かアドバイスはありますか?」
ホルへ・ロレンソ
「まずは気をつけるということと、MotoGPバイクはエレクトロニクスが豊富だからこれが助けになると思う。あとは最大限プッシュする前にバイクをしっかりと理解することかな。気をつけて乗れば大丈夫だと思うよ。」
ヨハン・ザルコ
「ありがとう。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「Moto2から来たライダーがどのようにバイクを操るかというの、いつもとても興味深いんですよ。Moto2のバイクは非常に異なりますからね。一番の例となるのが過去と比べてですね。MotoGPバイクとは異なりますが、別の乗り方があるんです。マルケスのようにMoto2出身ライダーがMotoGPでも非常に速いという事がありましたからね。ヨハンはMoto2のバイクで素晴らしいスピードを発揮していました。彼はライディングを楽しめると思いますよ。M1は素晴らしいバイクですし、何もかもがMoto2よりも速く、そして良いわけです。慣れるのに走り込む必要はあると思いますが、特に問題はないでしょう。」
Q
「ホルヘは最初から逃げ切り型で優勝するのが好きですが、明日はどのような形で対応するのでしょうか?」
マルク・マルケス
「ここではホルヘはFP1から強いですけど、ペースも良いみたいですね。彼についていって特に1周目をプッシュしたいですね。2秒失うとなるとリカバリーは難しいですからね。全てのレースは終了していて、失うものは何もないですから面白いレースになると思います。」
Q
「ヤマハの中で一番状態の良いバイクだった年はいつでしょうか?」
ホルへ・ロレンソ
「この9年間でということだよね?2008年はヤマハが強かったですね。ホンダも強かったですけど、ヤマハがベストバイクだったと思います。シーズン中はブリヂストンのほうがコンスタントにパフォーマンスが良かったですけど、ミシュランはシーズンの序盤戦で非常に良かったですね。また2009年にしてもベストと言えるバイクだったと思いますね。2010年は序盤はよくて、ホンダが後半戦から盛り返してきました。2012年もまた良いバイクで、他のファクトリーが抱えているようなチャタリングの問題が発生しませんでした。あと去年もそうですね。ですからこれまでのシーズンの半分はベストと言えるバイクだったと思います。」
ニック・ハリス
「以上ですか?それでは写真撮影のために起立をお願いします。」