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★ブレンボが分析するMotoGPオーストラリアグランプリ

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本国のBrembo (@BremboBrakes) | Twitterさんからオーストラリアグランプリのデータをいただきましたのでご紹介します。全体的に車速の高いサーキットとして知られるフィリップアイランドですが、ブレーキシステムにとっては難易度が低いサーキットということです。 f:id:teletele916:20161020104222p:plain 最高峰クラスにおけるフィリップアイランドでのブレーキシステムの使い方に関する考察

フィリップアイランドサーキットは10月21日から23日にかけて、16回目となるMotoGPチャンピオンシップを開催します。1956年12月に開設されたこのサーキットは、1989年にプロモーターのボブ・バーナードの助けもあり500ccの世界選手権を初めて開催しました。


メルボルンから140kmほど離れたフィリップアイランドに位置し、このサーキットは南極に最も近いサーキットとなっています。このサーキットは南緯38°に位置し、アルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドサーキットよりも11°南に位置します。


この緯度によって、このサーキットは厳しい気温で知られ、ブレーキディスクは時にはブレーキング時の適温を維持するためにカーボンカバーを必要とします。気温は昨年のレースでは15℃以下となっており、2014年は16℃、路面温度は僅かに29℃でした。


MotoGPの全選手を担当しているブレンボの技術者(プレミアクラスは100%ブレンボが供給)(リンク)によると、フィリップアイランドはブレーキに最も優しいサーキットです。難易度指数は1~5のうち1となり、僅かにブレーキに厳しいアッセンは難易度指数2となっています。

レース中のブレーキの使い方

4,448mのトラックは12箇所のコーナーがあり、その半数は凍りつくような太平洋に隣接しています。ブレーキは毎周8箇所、合計で21秒使用されますが、冷たい気温によってブレーキのオーバーヒートの心配はありません。平均減速度は僅かに1.12Gに留まり、選手1人がブレーキレバーを引く力はスタートからゴールまでの総量で900kgほど。これは550本のオーストラリア産のワインボトルの重量に相当します。

最難関のブレーキングポイント

8箇所からブレーキングポイントのいずれもブレーキシステムに難しいとはされておらず、6箇所が難易度中、2箇所が難易度低とされます。 第4コーナー(ホンダコーナー)は1速のコーナーで、ブレーキシステムとライダーに最も難しいコーナーです。ここではライダーは5.8kgの力をブレーキレバーに入力する必要があります。MotoGPバイクはこのコーナーに220km/hで進入し、20匹のオーストラリアン・サルトウォータークロコダイルの長さに匹敵する171mブレーキングを行った後に、スピードを3分の2にまで落とします。このブレーキングは4.2秒間に渡り行われますが、減速度は僅かに1.2Gとなります。


第1コーナーは237mで、バイクはこのコーナーに188km/hで進入するにも関わらず、最もブレーキング距離が長いコーナーです。ライダーはこのコーナーの直前の900mのストレートで344km/hに達します。減速度は1.5Gですが、ブレーキングは3.2秒間、ブレーキレバーにかかる力は僅かに4.2kgとなっています。第3コーナーはケーシー・ストーナーの名前が付けられ、ブレーキを操作する時間は僅かに0.8秒、ブレーキレバーにかかる力は57mの間に1kgで、これはオーストラリアのフットボールピッチの長さの半分となります。

ブレンボの優勝数

ブレンボブレーキを搭載したバイクは、過去27回行われた最高峰クラスのオーストラリアGPで24回優勝しています。オーストラリアGPで最初に優勝したバイクは1994年にCagivaを操縦するジョン・コシンスキーでした。しかし、この時のレースはイースタンクリークで開催されました。Ducatiの4回の優勝は全てケーシー・ストーナーによるものです。優勝数の記録はケーシー・ストーナーとヴァレンティーノ・ロッシが共有しており、両者ともに6回づつ優勝しています。ホルヘ・ロレンソとマルク・マルケスはいずれも1勝づつ、ダニ・ペドロサの勝利はありません。


出典元:ブレンボ brembo

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