★20年間眠っていたバイク ヤマハ XJ900カフェレーサー
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海外ではシャフトドライブのバイクはリアまわりがスッキリするという理由からか、カフェレーサーカスタムを施されることが多いようですが、このXJ900はアパートのキッチンで20年間も眠っていたというバイクです。 一体どれだけのライダーが、「初めて購入したバイクにどれだけ素晴らしいカスタムを施す事が出来ただろうか。。」と立ち止まって考えるだろうか?フィンランド生まれ、現在スウェーデンに住む37歳のダニエル・ベルテルはそれを示す事が出来る数少ない人間の一人だ。このヤマハXJ900は彼が17歳の時に購入したバイクで、20年後、彼が思い描く姿となった。
ダニエル・ベルテル
「初めてモペッドを操縦したのは6歳の頃で、初めての車を運転したのは9歳でしたね。フィンランドで冬に湖が凍った冬の間に、車を雪や氷の上で運転したんです。自分の友人達も同じくらいでモペッドや車を運転してましたね。」
ダニエルの初めてのバイクである1983年製ヤマハXJ900は、極めてオリジナルに近いコンディションを保っていた。
「何かスペシャルなものを作りたくて、新しいバイクというフィーリングを与えたかったんです。多くのXJ900がカフェレーサーにされますが、自分のバイクはその他大勢から抜きん出たものにしたかったんです。」
ダニエルはバイクを作成するのに、広いガレージを持っているわけではない。実際このバイクは彼のアパートのキッチンシンクの横に長年置かれていた。全てのカスタムワークは革張りを除いて、全てダニエルが彼のアパートの下にあるパーキングロットで施したもの。彼のハードワークによって素晴らしい仕上がりとなっている。
純正フレームは前後新しいサスペンションが組まれ、CNC加工で作られた三叉はヤマハR6のフォークを完璧に保持する。リアエンドはさらにハードにカスタムされており、ホンダCBR600RRのモノショックが注意深くフレームに組み付けられており、そこに彼がファイバーグラスで作成したシートカウルが組み合わされる。
Motogadgetの製品を使用し、ダニエルは全ての電装部品を視界から排除し、これらは全てホンダCX500のタンクの下に収まっている。ダニエルはさらにモダンなルックスとするためエンジンをブラックで塗装、クラッチカバーには彼のイニシャルが入っている。
11ヶ月の作業の甲斐あって、このバイクは素晴らしい走りを見せる。タイヤはダンロップのTrialmaxを履き、スウェーデンの雪混じりの冬に備えている。ダニエルのカスタムアイディアが芽吹くまで20年間放って置かれたバイクであるが、待っただけの価値はあったと言えるだろう。
カスタムシート
モトガジェット製エレクトロニクス
アクラポヴィッチ製エキゾースト
ヤマハR6フロントフォーク、ブレーキ、ハンドルバー
CBR600RRリアショック
CNC加工のステム
7インチヘッドライト
ホンダCX500のタンク
カスタムクラッチカバー
ファイバーグラス製シートフレーム
トータルで32kg軽量化