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★MotoGP2016アラゴンGP 予選プレスカンファレンス翻訳

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予選プレスカンファレンスの翻訳です。どの選手もしきりに明日の天気と気温、そしてタイヤチョイスについて語っています。マルケス選手のFP3での転倒は、イエローフラッグが1つ前のコーナーで出ていなかったのが原因と本人は語っています。 f:id:teletele916:20160925093935p:plain

ニック・ハリス

「予選も素晴らしかったですが、FP4に満足しているようですね。」

マルク・マルケス

f:id:teletele916:20160925093915p:plain 「ポールポジション獲得は嬉しいですけど、一番大事なのはFP4のリズムです。明日は曇りのようですから、気温は少し落ちるようですね。そこで自分の疑問点としてはタイヤですね。この気温ならハードで良いんですけど、気温がさがるとなると難しいでしょう。ただバイクの調子は良いですし、レースへ向けて準備は出来ています。木曜にも言いましたけど、このサーキットは自分のお気に入りの1つですから、可能な限りアタックしたいと思います。」

ニック・ハリス

「今日はFP3ではニッキー・ヘイデンやポル・エスパルガロとの接触がありました。」

マルク・マルケス

「そうですね。午前中は大きな転倒がありました。肩に少し痛みはありますが、バイクを乗るのには問題ありません。転倒は妙でしたね。イエローフラッグが間に合わなっていませんでした。イエローフラッグに気付いて減速しようとしたらフロントがロックしてしまいました。ニッキーとサーキットのスタッフは少し走る羽目になりましたけど、ラッキーでしたね。」

ニック・ハリス

「天候がタイヤ選択の大きな部分をしめるというのは、これは毎回起きている事ですね。」

マルク・マルケス

「今年のチャンピオンシップが素晴らしいことの理由の1つでしょうね。今日は自分がこの気温で最速でも、明日気温が下がるとタイヤで苦戦するでしょう。今日と明日とこの気温についてしっかりと分析をしないといけません。どのタイヤがベストか理解が必要ですけど、良いことは自分が全てのタイヤを既にテストしているってことですね。一番ハードなタイプは非常に良く似た感触ですし、気温が高ければそれ、気温が低ければ別のタイヤという具合になるでしょう。」

ニック・ハリス

「マルクありがとう。今日は2位と素晴らしい日ですね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

f:id:teletele916:20160925094103p:plain 「ええ。2位は嬉しいです。正直バイクの感触は凄く良いんです。このトラックは自分達にとって良いトラックではないんですけどね。小さいコーナーが多くてバイクを曲げるのが難しいんです。今日は良いセットアップが見つかり、明日はさらにマルクに近づくために前進したいと思います。明日に向けては自信がありますし、良いレースが出来ると思います。

ニック・ハリス

「タイヤに関してはマルケスと同じく、明日の気温がどうなるかですね。当然午前中と午後とでは大きく異るでしょうけども。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ええ。レースでは本当にギリギリまでどのタイヤを使用するか待ちますからね。ただ気温が高ければフロントはハードを使用します。このタイヤが一番感触が良いですから。ただ気温が低い場合はどうなるかですね。ただいずれにしてもどちらのタイヤでも自信はあります。リアに関してはレースの終わりにかけて難しいでしょうね。」

ニック・ハリス

「マーヴェリック、フロントロースタートおめでとうございます。それではホルヘ・ロレンゾ。昨年はここで優勝しましたが、本当に終了直前にフロントローを獲得しました。簡単な週末ではありませんね。」

ホルヘ・ロレンゾ

f:id:teletele916:20160925094135p:plain 「ええ確かに難しいですね。ミディアムのフロントにハードリアを履いて走ったんですが、他の速いライダーよりも苦戦してしまいました。予選ではソフトのリアを履けば1列目は狙えるとわかっていたので、そうしたんです。ハードのリアで苦戦しているので、ソフトのリアタイヤが明日の選択になるかもしれませんね。

ニック・ハリス

「マーヴェリックも話していましたが、明日は午前中のウォームアップは冷えて、決勝レースの午後は暑くなる可能性がありますよね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「ええ。前にも話したとおりミシュランは、このトラックのコンディションを考えるとここにハードなタイヤを持ち込みました。特に朝は冷え込みますからね。非常に転倒する危険性が高いですから、午後のほうが望ましいですね。ただいずれにしても自分達にはタイヤが硬すぎるんです。ですから明日の組み合わせがどうなるかですね。」

ニック・ハリス

「見ている側には楽しいですが、グリッドで戦う側としては非常にツライでしょうね。特にタイヤの選択に関してもそうだと思いますが。」

ホルヘ・ロレンゾ

「通常タイヤの選択はグリッドにつく前にするんです。天候によって選択は変わりますからグリッドで雨が降っていたりすれば変わりますね。通常はレースの開始数時間前に、どのタイヤを使うかというのはわかっているものです。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」


Q

「明日はライバルの前でのスタートとなりますが、最初からプッシュしていくというような戦略ですか?」

マルク・マルケス

「明日の気温とフィーリング次第ですね。というのも今年はMoto2レースの後で気温が異なると、ミシュランのフィーリングが変わるんですよ。これはレースの中で感じ取る必要がありますけどね。ただ今日のようなフィーリングであれば、そうしない理由はありません。前から話しているとおり、このトラックはカレンダーの中でも自分がアタックするべきトラックです。今のところいい感じで来ていますし、このトラックでは過去2年、金曜、土曜と良い結果で来て日曜に結果を出していませんからね。」


Q

「弟についてはどの程度誇りに思っていますか?」

マルク・マルケス

「本当に誇りに思っています。自分も彼を助けようとしたんですけど、徐々に状況は良くなっているようです。一番重要なのは来年に備えて準備をすることです。今シーズンはまずは調子を整えること。勝利出来れば素晴らしいですが、まずは今のまま続けていくことですね。」


Q

「イエローフラッグが遅すぎて、それが転倒の原因になったと話していますが、アレイシ・エスパルガロが、これは2回目だしということで非常に批判的な立場を取っています。」

マルク・マルケス

2013年のシルバーストーンは完全に自分のミスです。ただそれ以降はイエローフラッグが見えたらすぐにスローダウンするようにしています。たとえそれが最速ラップの最中であってもね。というのも危険な事があるわけですから。基本的に自分はミスは一度しかしないんです。同じ過ちは繰り返しません。ただ今回はマイク・ウェッブとも話しましたが、問題はその1つ手前のコーナーでイエローフラッグが振られていなかったということなんです。まず最初に自分がイエローフラッグを見ていないと言い、実際にカメラで確認しても旗は出ていませんでした。それでポルをブレーキングポイントでオーバーテイクしようと思ったんですが、それはイエローフラッグが見えなかったからなんです。その後イエローフラッグが見えてブレーキをかけてポルをオーバーテイクしないようにしたんですが、フロントがロックしてしまったんです。ですからポルにとっては不幸だったと思います。」


Q

「ヴァレンティーノは明日は表彰台は狙えるが勝利は難しいと語っていましたが、彼を負かしてチャンピオンシップでプレッシャーをかけることが出来ると思いますか?」

マルク・マルケス

「もちろんそれは目標ですね。ここ以外のレースでは苦戦していたサーキットもありました。ですから明日はまず優勝すること、そしてヴァレンティーノよりも前でレースを終えることが次の目標ですね。チャンピオンシップを有利に進められますから。ただフィーリングがない場合は、レースを無事に終えるということが重要です。」


Q

「ヴァレンティーノが明日マルケスに勝つのは、ほぼ不可能だろうと話していましたが、どう思いますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

確かに難しいでしょう。今までのところ彼は他のライダーに比べて明らかに前を行ってますからね。ただ自分も2014年に最悪の時にレースで勝つことが出来ました。フラッグtoフラッグで妙なレースでしたけどね。バイクを交換したことなどもあって勝利出来ましたが、ドライでは勝てなかったでしょう。ただ今年のMotoGPではどんなことも起き得ると言えるでしょう。ですから自分は自分のベストを尽くします。4位なら4位、3位なら3位、2位、優勝だってあり得ると思います。」


Q

「明日はハードのリアではマルクほどのペースを誰も持っていない中で、ソフトのリアを使用する可能性はありますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「ええ、今のバイクの一番の問題はリアのエッジグリップが無いことなんです。このバイクはスライドしながら曲がるバイクではないですから。ですからリアがスライドしてしまうとラインがワイドになってしまうんです。このトラックではフロントのエッジグリップがありません。そしてリアもそうなんです。ですからハードタイヤだと他のライダーよりも苦戦しているのかもしれません。機能も苦戦して、今日も同じく苦戦しました。ソフトタイヤはこのトラックには合っているんですが、問題はライフが短いことです。数周走るとボロボロなんです。ただリアタイヤは決めないといけませんから、この決断は重要なものとなるでしょうね。ただ、今までのところはソフトタイヤで高い競争力を発揮出来ています。」

ニック・ハリス

「以上ですか?それではありがとうございます。」