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★ブレンボが分析するイギリスGP

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本国のBrembo (@BremboBrakes) | Twitterさんから、今週末のイギリスGPのデータをいただきましたのでご紹介させていただきます。ブレーキディスクはカーボンディスクではなくてスチールディスクが使用されるというのは、代役参戦のアレックス・ローズ選手には朗報ですね。 f:id:teletele916:20160901060318p:plain シルバーストーンサーキットは2016MotoGP世界選手権の第12戦を、9/2から9/4にかけて開催します。サーキットはオックスフォードとノーサンプトンの中間に位置し、元々は空軍基地があった場所に建設されたサーキット。全長5.9kmでMotoGPの中でも最も長く、高速なサーキットです。


多くのストレート、高速コーナーが特徴で、ブレーキにとって挑戦的なブレーキ箇所は少なく、ブレーキングシステムはクールダウンの時間を長く取る事が出来ます。雨が多いことから、カーボンブレーキディスクに変わってスチールディスクが使用され、2015年は土砂降りのレースの中、ヴァレンティーノ・ロッシが経験を活かして、ダニロ・ペトルッチより前にゴールしています。


MotoGPクラスのライダー全てにブレーキを供給しているブレンボの技術者によると、(ブレンボは最高峰クラスの全てのライダーにブレーキを供給しています)シルバーストーンサーキットは、ブレーキングの難易度としては中程度のサーキットとなります。難易度指数1~5のうち、難易度は3とされ、これは次回の舞台となるミサノなど8つのサーキットと同様となります。

レース中のブレーキの使い方

18の(10個の右コーナ、8個の左コーナー)コーナーがあるにも関わらず、1周中でMotoGPバイクがブレーキを使用するのは11のコーナーとなります。どのストレートもあまり長くないことから、バイクの速度が300km/hを超える事はほとんどなく、唯一の例外はStoweコーナーに続く770mのストレート(Hangar Straight)です。このストレートの後には、バイクは330km/hに達します。


ラップタイムは2分を超えますが、ブレーキは1周あたり34秒しか使用されません。そのため、平均減速Gは1.20Gとなります。レース全体でライダーがブレーキレバーにかける圧力の合計は1,050kgを超え、これはビートルズのアルバム6,000枚に相当します。

最難関のブレーキングポイント

11のブレーキングセクションのうち、いずれもブレーキにとって大きなチャレンジとはなり得ません。しかしそのうち7つのブレーキングセクションが中程度の難易度のブレーキングポイントとなり、そのうち4つは難易度の低いブレーキングセクションです。


Stoweコーナー(ターン7)は近くにあるストウスクールから名前を取ったもので、ライダーは330km/hから210km/hを4.5秒で減速。112km/h減速するために、ブレーキレバーには6.9kg力がかかります。ライダーはこの減速を252mで終える必要があり、これはアンドリューズゴルフコースのパー4の9番ホールよりも短い距離です。


Brook landsコーナー(ターン16)は更に長く4.9秒間ブレーキングが必要で、制動距離は250mとなります。ライダーは299km/hから97kmhまで減速する必要があり、ブレーキレバーにかかる圧力は5.7kgです。


Valeコーナー(ターン8)はヴァレンティーノ・ロッシにちなんだ名前ではなく、エイルズブリー・ベールという土地名から付けられたものです。ここではバイクの車速は65km/hとなります。ここまで速度を落とすために、ブレーキシステムは4.1秒使用され、ブレーキ圧力は11barとなります。


Becketts Curve(ターン4)はライダーは速度を22km/hまで落とす必要がありますが、これは僅かに1秒、そして46mの間に過ぎず、これはフットボール場よりも狭い幅となります。

ブレンボの優勝数

39回のイギリスGPのうち、ブレンボは500ccとMotoGPを合わせて25回優勝しています。ホンダの優勝数は13回、ヤマハは10回、Ducatiは2回となっています。昨年の優勝を加えて、ヴァレンティーノ・ロッシはシルバーストーンで6回優勝しています。
出典元:ブレンボ brembo

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