気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP2016 ロレンゾ「新しいシャーシはそもそも試していない」

Sponsored Link

少し前のブルノテストのニュースですが、ヤマハが開発した新しいシャーシについてロレンゾ選手はブルノテストでそもそも使用していないと言います。これは来年のDucati移籍を見越してテストが禁止されているのではなく、単純に来年以降も契約があるロッシ選手の好みの方向で開発が進んでいるため。メーカーとしてはシーズン最後まで同じ条件でサポートすると語っていますが、開発の方向性がそもそもロッシ選手に寄ってしまうのは仕方のないことですね。 f:id:teletele916:20160830121125p:plain 現世界チャンピオンのホルヘ・ロレンゾはブルノ雨のレースでの失望を後にし、ブルノで行われたテストでトップタイムを記録した。しかしチームメイトのヴァレンティーノ・ロッシと異なり、ロレンゾはヤマハの新しいシャーシを試しておらず、ロッシはこれに関して「出来るだけ速い段階で使用したい」と語っている。ロレンゾは来年Ducatiに移籍するにあたって、ヤマハからこのパーツの使用が許可されなかったのでは?という疑問を否定した。


ロレンゾによると彼とロッシは既に異なる種類のシャーシデザインを使用していると語る。これはレプソルホンダのマルク・マルケスとダニ・ペドロサと同じ関係だ。そして新型のシャーシはロレンゾの好みからは離れていってしまっているという。

ホルヘ・ロレンゾ

「いいえ。ヤマハから使用が禁止されたとかいう意味ではありません。理論的にロッシは、いや自分達は違う方向のシャーシを使用しているんです。彼が別のステップを試した事は知っていますが、新しいシャーシは彼の方向性が反映されているんです。ですからヤマハにとっても自分がこのシャーシを試す意味はないんですよ。ですからテストはしませんでした。前回のものも既に気に入りませんでしたから、今回のは更に自分にとってはひどくなっているでしょう。試していないのでわかりませんけどね。でもヤマハにとっては意味がないことですし、自分もあまり気にしていません。」


この説明は的を得ている。しかし同時に、ヤマハはロレンゾのほうを向いたシャーシを今後作る事はないのかもしれない。ロレンゾは43周の中で何をしたかあまり語らず、ベストタイムはロッシよりも0.371秒速かった。しかしポジティブな発見があった事を認めた。


「自分のテストのプログラムとしては、色々な事を試してみて、それが自分に利益をもたらすか?というものでした。いくつかの内容は良かったですし、いくつかの内容はそうではありませんでした。自分達に更にスピードを与えてくれるものが見つかりましたからポジティブですよ。次のレースではさらに競争力を高める事が出来るでしょう。」


ロレンゾはロッシと同様に新しいミシュランのフロントタイヤをテスト。これに対しては明らかな性能向上が認められ、今シーズンに使用可能になれば、誰にとっても良いことだと述べた。


「シーズン中に使用出来れば、本当にポジティブですね。バンプでの衝撃吸収性が高いですし、コーナーの中でのエッジグリップが高いですね。スロットルを開けてもそうです。皆にとって良いタイヤとなるでしょう。


ロレンゾはブルノの決勝レースで17位。これはフロントタイヤが乾いていくトラックで消耗したため。これで彼とマルケスとの差は59ポイントとなり、ロッシにチャンピオンシップ2位を明け渡す事となった。

www.crash.net