★Urban Motor JAWAスプリントレーサー
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美しき三角木馬といった出で立ちのUrban Motorのバイクをご紹介します。これはドイツで開催されるGlemseck 101というイベントのレースに参加する一台なんですが、その重量は僅かに90kg、ブレーキはリアのドラムだけという恐ろしく吹っ切れた作りです。このライポジでレースを戦うのはツライですね。。 Glemseck 101(ドイツで開催されるスプリントレース)は眼と鼻の先だ。これはドイツ南部の町、Leonbergで開催されるイベントだ。このイベントにはこの地球上で最も気が狂ったカスタムバイクが集まることでも有名だ。ターボチャージドボクサーから、火を噴くヤマハのXJRなどを見てきた。しかし350ccのJawaは明らかに他のバイクと異なるマシンだ。
これはUrba Motorが制作した1台で、Glemseck 101のスプリントレースのために制作されたもの。この競技に参加するのは16のチームで、様々なメーカーのバイクが、様々なビルダーのチームから参戦する。バイクは2気筒に限り、最大排気量は1200ccだ。ただ、このレースはスピードと共にそのスタイルも重視されるレースで、ジャッジ、そして一般の投票によって、最速の他に、最高のデザインの1台が決定される。18馬力の1964年製のJawa350は、21世紀のBMW RnineTやTriumphのスラクストンRなどと戦うことになる。
ショップのボスであるピーター・ダネンベルグは「スプリントレースでは鈍足のほうが、ギャラリーに見てもらえるからね!」と語る。このミニマリズムを体現したデザインは素晴らしい。これはデザイナーのヘンリー・シュルツによるものだ。Jawaのエンジンを囲んでいる全てのパーツは、完全にカスタムメイドだ。
「物事の本質が鍵なのだとしたら、自分達はそれを間違いなく行いたいんです。」とピーターは言う。Urban Motorはスチールチューブからシャーシを制作する前にエンジン以外のパーツは放り投げ、合金製のボディワークはKRT Frameworkのメルヴィン・ディールの手を借りている。メルヴィンは同時に風変わりなフロントサスペンションも手がけており、同時にハンドルバーも彼の仕事だ。これが一体どのように動作するのかについては全くわからない。
23インチのSM Proのリムが使用されており、リアにのみドラムブレーキを搭載する。エンジンに目を向けるとUrban MotorはJikovのキャブレターを使用しており、美しいショートエキゾーストを組み合わせている。ターンシグナルは必要ないので、配線は必要最低限だ。Jawaは現在僅かに90kgという車重で、美しい造形を誇る。スヴェン・ファン・デン・ブラントが塗装を担当し、フォークとスイングアームはマットゴールドを使用している。
グリップはRed Wingの革巻きでシートはC.ベンダの手によるもの。剥き出しのスロットルアッセンブリー、ダイレクトマウントのリアショックなど、まだまだ語るべき点は多い。Urban Motorは、このバイクは「EASY」という奇妙な名前を付けている。「自分達は競技やルールに関してはあまり深く考えていません。大きな観点でユーモアを持って楽しみたいと思っています。」とピーターは語る。
この車両はレースで勝てるだろうか?おそらく無理だろう。しかし人々の心は掴む事が出来るだろう。
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