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★MotoGP2016ホルヘ・ロレンゾ「タイヤの限界に慣れる必要がある」

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雨のレースでとにかく苦戦が続いているロレンゾ選手。ミシュランのフロントのレインタイヤのフィーリングに慣れないことには状況は改善しそうにありませんが、怪我のリスクを考えると、どこまでプッシュすれば転倒するのか?という事も気軽に試せません。苦難はどこまで続くでしょうか。 f:id:teletele916:20160826144934p:plain 2016年の3つの雨のレースで、ホルヘ・ロレンゾの順位は10位、15位、17位となっている。チャンピオンシップを争う道から大きく外れているわけだが、驚くべきことに17位というのは先週の日曜日のブルノでの結果で、これは彼の雨のレースに対しての進歩の度合いと言える。


ロレンゾはアッセンとザクセンリンクの雨のレースで、ミシュランのフロントタイヤからのフィーリングを見つけることに行き詰まっていた。ドイツのレースの後、ロレンゾのチームマネージャーのウィルコ・ズィーレンベルグは、いかにミシュランタイヤがブリヂストンのレインタイヤと異なるかを説明してくれた。

ウィルコ・ズィーレンベルグ

「彼がフィーリング不足なのは明らかです。特にミシュランのレイン用フロントタイヤに関してです。アッセンでも問題でしたが、ここでも再び問題となっています。ブリヂストンのレイン用フロントは消耗が多かったんです。ですから彼もフィーリングを感じる事が出来、限界がわかったんです。ミシュランのタイヤは非常に柔らかいんです。ホルヘはエクストラソフトタイヤを使用していますが、ホルヘの場合は殆どタイヤを消耗しないんです。多くの動きがあるんですが、消耗せずにタイヤがグリップするんです。こうしたフィーリングを彼は探しているんですが、ミシュランはその部分が良くないようです。 これは彼にとっても説明が難しいことです。」


しかしチェコではロレンゾがフロントタイヤの限界を理解し始めたという兆候があった。最終的には彼がプッシュし過ぎたとは言え、最大限の性能を引き出すためにセットアップが必要だった。ラップタイムに関しては、フロントにソフト、リアにハードを履いた雨のスペシャリストと言えるチームメイトのヴァレンティーノ・ロッシに匹敵するタイムであった。なお、ドイツではフルウェットコンディションでレースリーダーから1秒以上も遅いラップタイムであった。決勝後の月曜日のテスト最速タイムを記録したロレンゾは、将来的にウェットタイヤに関して、どの方向にプッシュ出来、どの方向にプッシュ出来ないのかを理解したいと語り、スピード、そしてタイヤの耐久性に関してもコントロールをしたいと語った。

ホルヘ・ロレンゾ

「もしかしたら自分が進歩して、その後何が起こるかという形になるかもしれません。フロントタイヤは非常に柔らかいようですが消耗はほとんど進みません。ブリヂストンはもっと硬かったんですが消耗は激しかったんです。タイヤの構造と柔らかさから、タイヤが非常に柔らかく、限界であるというフィーリングを感じるんです。タイヤの限界に慣れる必要があります。転倒しないと信じ、バイクを止めるためにさらに強くブレーキをかけるということです。ですからアッセンとザクセンリンクの問題、もしくは問題の1つはセッティングですね。フロントに荷重をかけ過ぎで、リアはドライのセッティングのような感じでした。ただフロントはその時点です既にかなり動いていたので、あまりブレーキでプッシュしなかったんです。これからはもう少しプッシュしてみようと思います。フロントはかなり動くわけですが、その時点では転倒しないわけでしょう?ですから次はさらなるステップを目指し、何が起こるかを見てみましょう。」


ヴァレンティーノ・ロッシやアンドレア・ドヴィツィオーゾと同じく、ロレンゾはブルノの22周のレースでソフトコンパウンドのフロントタイヤを選んだ。これは、気温の低い朝のウォーミングアップラップで数周走った後も、タイヤがほぼ新品の状態であったことによる。スロースタートとなったレースの中で、彼はすぐにスピード、ポジションを獲得する。14周目にはラップタイムを2:08秒とするが、フロントタイヤにクラックが入ったことから彼はピットインを余儀なくされる。スコット・レディングやアンドレア・イアンノーネも同様の問題に苦しめられた。ロレンゾはリスクがあまりにも高いと感じ、直感に従った。


「バズがセパンで、レディングがアルゼンチンでタイヤの故障を経験していて、同じタイヤで乗っていて何かタイヤにまずい事が起きたら、本能的に止まれとなるでしょう。イアンノーネやその他のライダーは、自分よりも遅いペースで走行を続けて完走しましたけどね。自分はドヴィツィオーゾのように止まる事を選んだんです。電子的な問題なのかわかりませんが、フロントタイヤに問題が起きると、エンジンが何かおかしいような感じがするんですよ。ですからクラッチを切ったんです。タイヤとエンジンの問題なのかと思ったんです。これらの2つのトラブルを感じたので止まったんです。レース終了まで7周というタイミングでした。これがあと1、2周なら走ったでしょう。ただ残り7周もあってトラックも乾きだしていたので、安全だとは感じられなかったんです。」

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