気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP2016ブルノGP 決勝プレスカンファレンス翻訳

Sponsored Link

遅くなりましたが、チェコGPの決勝プレスカンファレンスの翻訳です。クラッチロー選手は優勝について喜びつつもチームへの感謝、そしてお決まりのジョークを忘れていません。ここまでルチオ・チェッキネロについてジョークを飛ばせるのも本当に仲が良いからなんでしょうね。なお、ハード/ハードのタイヤの組み合わせを決定したのはグリッド上だったとか。ロッシ選手はマルケス選手とのポイント差について、10度目のタイトル争いは難しいと考えているようです。 f:id:teletele916:20160824003630p:plain

ニック・ハリス

「パドックの全員、そしてイギリスのファンが35年ぶりのイギリス人ライダーの最高峰クラス優勝を祝っていると思います。タイヤの選択は非常に勇気があり、100%正しい選択でした。」

f:id:teletele916:20160824003652p:plain

カル・クラッチロー

「ありがとうニック。今までザクセンリンクなど過去に何度も優勝に近づいた事はありましたが、優勝ほど嬉しいものはないですね。トリッキーなレースでしたが、正しい選択でした。もしハードリアを履くのであればハードフロントを履こうと話していました。ホンダではこうした選択は難しいと思っていました。本当に最高の気分です。昨日は本当に最悪でした。チームとホンダには謝らなければいけません。昨日の転倒の後は特にこれといって使えるパーツは無かったんじゃないかと思います。6m半は中に舞いましたからね。恐らくエンジン以外は使えるパーツは残らなかったと思うので、今日自分のためにバイクを作り上げるのは本当に大変だったと思います。」

「今日は長いレースでしたが、ルチオがピットウォールにぶら下がって飛び跳ねていましたよね。ハンドルから手を離せるのであれば、手で「しっしっ」とやって「ピットでコーヒーでも飲んでてくれよ。」と言いたいところでした。というのも自分は自分と同じタイヤチョイスをしなかった選手と遊んでいた状態で、彼らに比べてグリップがありましたからね。自分はクルージングをしていて、レース終盤にはレースが自分のものになると思っていたんです。最初の5周は辛かったですね。フロントではなくてリアタイヤの左側を温めるのに時間がかかりました。その後路面が渇き初めてからは完璧でしたけどね。」

ニック・ハリス

「今日はイギリスのモータースポーツ会にとっては最高の日ですね。あなたが勝利し、ジョン・マクフィーも勝利し、サム・ローズは2位を獲得出来ず少しガッカリでしたが。(※3位) そして次のレースはシルバーストーンですね。」

カル・クラッチロー

「嬉しいですね。ジョンは競争力を高め、あの場で戦うため必要な事を全てしてきたと思います。マシンにも苦しめられたでしょう。サムも素晴らしいレースをしたと思います。確かサムは6年間ウェットレースを完走した事が無いと語っていましたね。彼は確かどのレースでも転倒していたはずなんです。ですから彼がレースを完走出来て良かったですね。今日はイギリス人ライダーにとっては本当に素晴らしい日です。これからシルバーストーンですが、カルメロ(※ドルナCEO)がバリー・シーンについて話をしてくれたんですが、彼と同時に語られるというのはとても光栄なことですね。シルバーストーンを迎えるにあたって最高のタイミングだと思います。」

ニック・ハリス

「ルーシーと娘が、この場ではなく家で待っているというのは、1つ残念な点だったとは思いますが。」

カル・クラッチロー

「ええ勿論です。多くの人が勝利した後の感想は?と聞いてくるんですが、自分も同じ事をいうんです。自分は過去6年間勝利がありませんでした。その間に自転車のレースで勝利した事はありましたけどね。ただ最も感情が動いたのは3週間目に娘が生まれた時でしたから、それと比較は出来ません。ただ、これは自分レースのキャリアの中で最高の出来事で、可能であればまたすぐに体験したいものですね。」

ニック・ハリス

「本当に長く待っていた勝利だったと思います。それでは次にヴァレンティーノ。タイヤ選択は正しかったわけですが、レース中盤が過ぎるまでカルのように状況を歓迎していたわけではなさそうですね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

f:id:teletele916:20160824003842p:plain 「ええ。グリッドつく前にウォームアップラップを走ってみたところ、今朝とは全くコンディションが異なりました。今朝はもっと水が多かったですからね。ですからその時点でどうしようかということになって、ミシュランのテクニシャンのパスカルとも話をしました。グリッド上も混乱していて、皆他のバイクが何を履いているのかを探っている状態でした。誰かがタイヤを交換したら、それに合わせてタイヤを交換したりね。ただリスクはありましたけどチャレンジしたんです。残念だったのはフロントにハードを履かなかった事で、カルのような勇敢さがありませんでした。1周目はまるで悪夢でしたね。ミスをしてしまって皆が自分をアウトからインから抜いていきました。ただその中でわかったのは、今日はフラッグtoフラッグに十分なほど路面は乾かないだろうということでした。その時点でもしかしたら自分の選択は正しかったのかもしれないと思い、自分を抜いていったカルがもの凄いスピードでしたからね。またカルがハードを履いているというのもわかっていました。その後はミスをしないように気をつけて走行し、レースの後半は楽しむ事が出来ました。」

ニック・ハリス

「チャンピオンシップでも2位に浮上し、良き日となりました。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「バルセロナでの勝利以降表彰台を獲得していませんでしたから、そういう意味でも良かったですね。バルセロナ以降も戦闘力は高かったですけど、ミスを多く犯してしまいました。多くのポイントを失い、勝利、表彰台獲得の可能性を失いました。ですから今回の結果は自分にもチームにとっても重要なものでした。そしてこの20ポイントはチャンピオンシップにおいても重要なもので、ロレンゾに対してはチャンピオンシップ順位で上回り、今や自分が2位ですからね。」

ニック・ハリス

「ヴァレンティーノ2位獲得おめでとう。それではマルク・マルケス。今もチャンピオンシップをリードしていますが、確実にポイントを獲得しました。タイヤの選択、そしてレースは簡単では無かったでしょう。」

マルク・マルケス

f:id:teletele916:20160824003927p:plain 「今日はレース戦略、そしてタイヤ選択に関しても完璧ではありませんでした。ただ完全に自分の選択でしたからね。正直なところフラッグtoフラッグレースを期待していました。普段ここは乾くのが速いですからね。今回はずっと路面が濡れていてスリックで走行するのは不可能でした。レースの中でも路面がウェットのままであるとわかり、タイヤマネジメントをする必要があるとわかりました。濡れている所を選んで走ったりしましたが、自分を抜いていったクラッチローやヴァレンティーノのタイヤ痕がありましたが、「彼らはハードタイヤでより良いグリップがあるんだから」と言い聞かせていました。その後は2人の事は忘れてイアンノーネとバルベラのDucatiライダー達に注目しました。そして残り4周の段階でアタックをしました。今日に関してはそれで十分でした。この16ポイントでロレンゾには十分な差が出来ましたし、ヴァレンティーノには4ポイントを失っただけで済んだわけですからね。大事な事はドライ、ウェット、こうした状況でも自分の強さを感じる事が出来ることで、チャンピオンシップを戦う上ではこれは重要なことです。

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」


Q

「今日の最終ラップはあなたの人生の中でも最も嬉しいラップだっと思いますが、逆に最も長い1周だったのではないでしょうか?歴史的な意味もありますし、どんな事が頭をよぎったのでしょうか?」

カル・クラッチロー

「これは冗談じゃなくスクリーンをみてヴァレンティーノが接近しているのがわかり、ただヴァレンティーノだと思っていたのがエクトルで、それで自分の中で「今プッシュしなきゃダメだ」と思ったんですよ。自分はヴァレがハードのフロントタイヤだったのかどうかはわからなかったので、それでプッシュを開始しました。その後ギャップが広がっていくのがわかりました。最初は1.5秒でその後は4秒になりました。ただ残り4周でターン10で転倒しそうになり、普段は5速で走るところで6速に入れてしまって、その後は「OK落ち着いていこう。」と言い聞かせて、その後はクルージングしている感じでした。正直完璧な選択だったと思います。ヴァレンティーノも他の誰も追って来ないとわかり、そのままライディングしてゴールしたんです。ただ、先程も話しましたが、最悪だったのはルチオがピットウォールからぶら下がっていた事で、正直ほんとに気が散りましたね。(笑)クルージングペースの時にペースを落とせて言われて、ペースを落として後続に追いつかせますか?それともプッシュしますか?(笑)ただ彼の状況もわかりますよ。自分が彼のようにチームを所有していたなら、もっと酷かったかもしれませんから。」


Q

「まずカル、優勝おめでとうございました。今シーズンはウェットレースで非常に速いですが、ジャックもアッセンで同様に速かったわけです。ホンダのバイクはウェットとドライでの性格というのはかなり違うものでしょうか?雨の中だとさらに競争力が高いと感じる事が出来るものでしょうか?」

カル・クラッチロー

「雨のレースというのはライダーとマシンの条件が同じになると知っています。MotoGPではサテライトバイクが勝利するのは難しいですが、今回自分達はチャンスを掴みました。ジャックはアッセンでは素晴らしい仕事をしました。もしジャックがレースに出場したいたら厳しい戦いだったでしょうね。スタートの10分前にジャックがタイヤはどうするんだと聞いてきて、自分はハード/ハードで行くと答えたところ、ジャックは「自分でもそうする」と答えました。彼もギャンブルをする人間ですからね。ホンダはレースごとに徐々に良くなっています。自分達はサテライトチームとしてハードに働いています。エレクトロニクスに関しては良くなってきましたね。バイクの事も理解出来てきましが、TVでもわかるようにドライでは限界なんです。ウェットではもう少しプッシュ出来るんですよ。」

マルク・マルケス

「自分はドライコンディションでは加速がより重要だからだと思いますね。そしてこれが自分達の今年の弱点なんです。加速で限界を迎えるとスピンに繋がるわけで、限界というのはエンジンにあるわけでもウイリーでもないんです。そういった意味で自分達はより競争力が高いんです。(※雨で)ドライではターンやコーナリングはとても強いんです。このレースでは加速が無くても速かったですからね。大きな理由はそこだと思います。」


Q

「優勝したカルにかけた言葉は?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「まずはおめでとうという事と、彼は優勝見合うと思うということですね。彼はチャンピオンシップの中でもとびきり面白い奴だし、彼とはとても良い関係を維持していますから。それに彼は今回父親になったわけで、チーム、それから家族におめでとうと述べました。」

マルク・マルケス

「ヴァレンティーノに同意ですね。彼と午後にバイクについて話をしたんですよ。彼とルーシーにおめでとうと伝えたいですね。あと彼の家族にもね。彼は本当に面白い選手ですから。おめでとうカル。(※キスをするモーションをする ※会場笑)」


Q

「タイヤ、特にフロントタイヤに関しての最終的な判断をしたのはいつだったのでしょうか?

カル・クラッチロー

グリッドですね。最初はグリッドにソフト/ソフトでいったんです。ハードのリアタイヤであればレースの最後まで保つだろうと思ったんです。今朝は路面が非常に濡れていましたからね。選択は難しかったんですが、もしリアにハードを履くならフロントもハードを履かなければと思っていました。トラックコンディションを見てハードでも大丈夫だろうと思ったんです。最初の5周は特に左コーナーで厳しかったんです。実際何度か転倒しかけましたし、ヴァレも同じエリアで苦戦しているのがわかりました。クルーチーフも「ハードでいくならそうしよう」という事になったんです。ただ実際のところの決断はグリッドについてすぐ行いました。それですぐトイレに向かいました。(※会場爆笑)」


Q

「カル、Ducatiを去るという決断をした事を後悔したことは?」(※質問者の英語がちょっと不明過ぎてこんな意味かと。。)

カル・クラッチロー

「いいえ。え~と彼らは今日何位だったんだっけ?(※手元の結果表を見る。)(笑)先週も話しましたけど彼らが先週勝利したことは本当に嬉しく思っています。自分はジャンプスタートしてずぶ濡れでさっさと家に帰りたかったですけどね。彼らが成し遂げた事は先週のオーストリアで本当に凄いと思っているんです。メーカーとしていかに大変だったかもわかっています。Ducatiを去ったことには後悔していません。あの時説明した通り、自分の個人的な理由でチームを去ったんです。今はルチオ・チェッキネロの元で素晴らしいLCRホンダチームで走っています。ホンダとの関係も良いですし、自分も彼らにフィードバックを与えるという形で開発に貢献出来ています。そして同時に自分のベストも尽くしているわけです。ですから自分の決断に満足しています。後悔はしていません。」


Q

レースのどこかのタイミングで適切なフラッグtoフラッグのタイミングは合ったと思いますか?

カル・クラッチロー

「自分で言えば多分4、5周走った後くらいですかね。というのもターン1は既に渇き初めていましたから。自分はハード/ハードを選択したとはいえ、自分のリスクはまた雨が降るかもしれないという事でした。でもまた降りだすとは思っていませんでしたから。また10周走行した後でも良いポジションにつけるかもしれないと思っていました。ですから唯一のリスクは雨だけだったという感じですね。自分が望むようにすぐには乾かないと思っていました。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「グリッド上ではまたしてもフラッグtoフラッグレースになる可能性があると思えました。ただ今日リアにソフトを履いていたとしたら、自分達のバイクは4、5周でタイムを失う結果になっていたでしょうね。ですから、もし4、5周走った後に路面が十分に乾いていなかったらどうしよう?と思ったんですよ。ですから序盤は苦戦するかもしれないけど(ハードタイヤを履いておけば)フラッグtoフラッグになったとしても、決定を下すまでの時間があるだろうと思ったんです。今日は他のヤマハライダー、ポルもスミスも4、5周でソフトタイヤがダメになっていましたから最終的には正しい選択でした。」

マルク・マルケス

「自分の場合は先にも話した通りフラッグtoフラッグレースを予想していたのでソフトタイヤを選択しました。そういう形にはなりませんでしたけど、残りの3、4周ではスリックに交換出来るようなチャンスはあったと思います。ただ自分達は最後までタイヤを上手く管理しました。ソフトタイヤを選んだのは、ハードのフロントタイヤは試していなかったというのと、ハードのフロントタイヤはもう少し動いたほうが好みなんです。大きなブロックのようなタイヤで転倒するよりもね。自分達はこういうカードを選んだわけですけど最終的には良い結果に繋がりました。」


Q

「今日は素晴らしい結果でしたが、チャンピオンシップに関しては現在マルケスが残り7戦で53ポイントリードしているわけですが、あなたが10度目のチャンピオンシップ優勝を果たすには十分なレース数ですか?

ヴァレンティーノ・ロッシ

いいえ。ミスが多すぎましたし不運もありました。そのせいで彼までは遠いですね。それに今年のマルケスは速いだけではなくて、あらゆるコンディションで最適な選択をしています。ですから53ポイントを回復するのは難しいと思います。7戦ありますから強くなれるかもしれませんし、諦める必要もありません。自分達も全力で戦いますけど厳しいと思いますね。」


Q

「アッセンでのレースは厳しかったと語っています。雨によるミスの誘発の可能性もありました。今日のレースは楽しめたのか、同じように感じたのか、リスクを感じていたのか、どちらでしょうか?」

マルク・マルケス

「アッセンでは遥かに苦戦していました。今年は雨の中では日曜しかレースをしていませんからね。セットアップも作る必要もありましたし苦戦しました。ドイツでも同様に苦戦しました。ここではセッティングを変更したのでウォームアップで良い感触を得ていました。ウォームアップでは良かったんですけど、ちょっと今はタイヤが怖いですね。ただレースではカルと同じように楽しみました。」


Q

「どの段階でタイヤ選択が正しいと思い始め、どの段階で勝利が可能かもと思い始めたのでしょうか?」

カル・クラッチロー

「5周の段階で良い感触を感じ始めましたが、加速で苦戦していたので他の選手を抜くのは苦労していました。というのも路面の水でのスピンがその時点では多かったんです。ただ路面はすぐに渇き始めました。レースリーダーが見えたのでチャンスはあると思いました。残り5周の時点でリーダーが見えなければ勝てるという事はありませんからね。クルーチーフが掲示するピットボードで大体勝てそうな雰囲気だというのはわかっていましたし、開始5周から10周の間ではヴァレンティーノの後ろにいたんですが、自分達2人がトップに行くんだろうというのもわかっていました。バルベラ、レディング、マルケスのグループと一緒に走っている時、彼らがより苦戦しているのがわかりました。その時点でこのレースを終えて勝利しなければと思いました。」


Q

「マルケス、ヴァレンティーノは53ポイントは挽回が難しいと思っていますが、あなたはどうですか?」

マルク・マルケス

「このポイントは2つのレースで失う可能性があるポイント数です。オーストリアのようにね。自分達が状況をどのようにコントロール出来るかですけど、今最も大事な事は自分に強さを感じるという事です。ドライでもウェットでもハーフコンディションでも、いかなるコンディションでも強さを感じる事が出来ています。これが自分にとっては最も重要なことですね。このサーキットはドライの際には自分のライディングスタイルからすると難しいサーキットだったんですけど自分達は強かったですしね。ただレースでは何事も起きえますからね。53ポイントのリードというのは良い事ですけど、十分だとは思いません。」


Q

「LCRがこうした結果を再び得られると思いますか。」

カル・クラッチロー

「机上で考えるよりは難しいとは思いません。先週はオーストリアでドライでしたが良い戦いが出来ました。シーズンスタートではミシュランタイヤと自分のライディングスタイルを合わせるのに苦戦しました。これはいまだに苦戦していますけどね。ただこれはホンダ全般に言えることだと思います。昨年よりも全体的に苦戦していますよね。自分達は共にハードに働いていますし、チームとホンダに報いて良い結果を得るというのは常に素晴らしい事です。特に昨日マシンを壊してしまったのもありますしね。過去3〜4戦はドライであれば自分達の戦闘力をもっと高かったと思っています。特にレース全体の距離で考えれば特にそうです。1周という事で考えればマルクや他の選手のようなタイムは出せませんけどね。ただダニは非常に接近していますし、自分達の課題は1周のタイムを向上させることですね。Q2では良い位置で走行出来ていませんけど、レースになれば今年はさらに強さがあるんですよね。」


Q

「フラッグtoフラッグについて伺いたいんですが、ドイツでの内容を受けて(※チームからのピットインサインを無視して走行し続けた。)何かチームと情報のやり取りの仕方などを話あったりしたのでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「今回はあらゆるコンディションに備えて、正しい時に正しい選択をしてピットインする事を話しました。残念ながらドイツでは自分のミスで長く待ちすぎてしまいました。あの時はリスタートした後にホンダやDucatiのようなスピードが無く、この部分は改善が必要な箇所です。ですからフラッグtoフラッグレースの場合は、自分達にとってはより難しいと言えますね。」


Q

「今年のタイトル獲得が難しいという話がありましたが、ということは今年の残りは今日のようなギャンブルを犯していくのか、それともアゴスティーニの記録更新を目指していくのでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「表彰台を獲得してシーズンの終わりの多くのポイントを獲得しているというのはとても嬉しいことです。いつもこういうふうにレースをしているのでこれを続けていきます。たった1戦のために全てを無駄にするような事はしません。(※つまりギャンブルのようなレースはしないということかと)それにロレンゾとのチャンピオンシップ2位争いは接近しています。ポイントを獲得して彼よりも前にいる事は重要な事です。ただロレンゾはとても速く強いですから、シルバーストーンで勝利出来るように狙っていきます。ですから彼とは優勝争いをしたいと思いますし、チャンピオンシップでも2位を争うだろうと思います。」


Q

「シルバーストーンについて、天候、トラック、バイクなどについてどのような考えですか?」

カル・クラッチロー

「今の段階ではゲートチケットがいくらになるのか検討もつかないですね(笑)昨年からバイクが向上していますよね。昨年はマルクもスコットも自分もドライでもウェットでも戦闘力がありました。あのサーキットはホンダのバイクには悪くないと思っていて、コーナーも回りこんでいますから加速もそれほど悪くはなりません。シルバーストーンはそこまでウイリーが発生するような箇所もありません。母国グランプリですから勿論今日のように100%で走りますけど、ホンダもこの2週間でさらにハードにバイク、ライダー、セッティングを理解しようと働いてくれるでしょうから、さらに戦闘力が高まると思っていますし、そう望んでいます。」


Q

「ヴァレンティーノとマルケスに質問ですが、あなた方のチームメイトは今日悲惨な結果でした。あなた方2人が雨で強く、チームメイトが雨で弱いということの理由はなんだと思いますか?

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ロレンゾはドライではいつも非常に強いですね。ただ雨の中では昨年は特に苦戦していました。ただ基本的には彼は雨の中でも強いんです。ドライの時ほど強くない時もありますけどね。表彰台や優勝することはないですけどね。今年は彼はこういったコンディションで苦戦しているようです。それについてはなぜかはわかりませんし、今日何が起きたのかもわかりません。」

マルク・マルケス

「ダニは雨の場合、アッセンやドイツでも自分の前にいました。アッセンでは不幸にも転倒してしまいましたけど、基本的には彼は速いんですよ。今日はレースの最中に何かしら問題が起きたのかもしれませんけどね。ただ彼は本当に素晴らしい才能を持った選手ですし、調子が悪いのかもしれません。彼は必ず戻ってくるでしょうし、それが近いと感じています。」

ニック・ハリス

「皆さん、ありがとうございました。」