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★MotoGP2016ブルノGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

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今週は先週に続き2連戦となるMotoGPですが、今週の舞台はチェコ共和国のブルノ・サーキットです。年間の中でも最多となる来場者数を記録するサーキットでありますが、Ducatiの戦闘力がどうなのかというのがプレスカンファレンスの中で大きな話題を占めました。 f:id:teletele916:20160819083944p:plain

ニック・ハリス

「第11戦MotoGP世界選手権です。チェコでの世界選手権の開催はこれで47回目となります。センターにはワールドチャンピオンシップをリードするマルク・マルケス。3勝、43ポイントのリードを保っています。ここでは2012年にMoto2で優勝、2013年にはMotoGPで優勝(※ここでロレンゾ選手会場入りして着席)昨年は2位で完走しています。マルケスの右にはホルヘ・ロレンゾ。現在チャンピオンシップ2位、今シーズンは3勝、125ccで2004年に優勝、250ccで2006年と2007年に優勝、MotoGPでは5度の表彰台を獲得しており、昨年を含む2勝を遂げています。マルケスの左にはヴァレンティーノ・ロッシ。今シーズン2勝、20年前の丁度この日に125ccクラスでブルノで優勝を遂げていますね。250ccでも一度戦い、MotoGPクラスでは10度表彰台を獲得しています。5勝、3度のポールポジション、昨年と一昨年は3位で完走しています。ホルヘの右にはアンドレア・イアンノーネ。オーストリアでは5日前に勝利しました。チャンピオンシップ6位、3位を数回獲得しており、2011年にはMoto2で優勝、昨年はMotoGPクラスで4位を獲得しました。反対側にはスコット・レディング。チャンピオンシップ10位、アッセンでは3位を獲得、ザクセンリンクでは4位、ブルノでは表彰台獲得はありません。反対側にはアルヴァロ・バウティスタ。チャンピオンシップ17位、今シーズンの最高位はカタールの8位です。ここでは素晴らしい成績で125ccでは2006年に優勝、250cc時代に2度の表彰台獲得、最高峰クラスでの最高順位はフロントローからスタートした2013年の5位です。」

ニック・ハリス

「それではマルク、オーストリアで痛めた肩の具合はいかがでしょうか?」

マルク・マルケス

f:id:teletele916:20160819084008p:plain 「100%とは言えませんが治っていますから今週の問題にはならないでしょう。レースに関しては今のところ問題はなさそうです。ここはオーストリアよりは苦戦しないと思います。オーストリアとル・マンは苦戦したサーキットでした。レースでは表彰台争いが出来ませんでしたが、ここは自分達にとって良いサーキットとなると思います。」

ニック・ハリス

「肩は手術なしに回復しそうですか?」

マルク・マルケス 

「筋肉をしっかりと動かして機能させていけばこのままで大丈夫かと思いますが、この問題は家でじっくりと取り組みたいと思います。」

ニック・ハリス

「オーストリアでは5位でしたが、チャンピオンシップでは素晴らしいリードを保っています。」

マルク・マルケス

「素晴らしい5位だったと思います。ライバルのロレンゾが自分達よりも5ポイント多く獲得しただけで済んだのが良かったですね。そしてヴァレンティーノは2ポイントですからね。苦戦していたサーキットですし、さらに多くのポイントを失う可能性がありましたからね。ここでは再び表彰台と優勝をかけて戦いたいと思います。もし勝利出来ないのであれば、ヤマハのライダーに対して出来る限り少ないポイントを失うだけにしたいと思います。」

ニック・ハリス

「このサーキットは素晴らしいバトルが展開される場所ですね。」

マルク・マルケス

「2013年にここで初めて走った時から良い感触を得ていますし、昨年はロレンゾがとんでもなく速かったですけど接近出来ましたし、今年も最後まで優勝争いを展開したいと思います。」

ニック・ハリス

「マルケスありがとうございました。それではホルヘ、マルケスにとっては重要な5位でしたが、オーストリアでの3位はあなたにとって非常に重要でしたね。」

ホルヘ・ロレンゾ

f:id:teletele916:20160819084037p:plain 「ええ非常に重要でした。3戦全く良い結果なしでしたからね。強い走りが出来るという事を感じるためにも重要でした。ただ自分があの状況を克服出来ないとは思っていませんでした。これからは理論的にも今までの結果からもヤマハと自分のライディングにあったトラックになります。自分の強みの1つである向き替え、そして非常に正確であることがありますが、理論に現実がマッチするか見てみる形になります。優勝争い、マルケスに対してポイントを挽回出来るかというところです。」

ニック・ハリス

「43ポイントということはマルケスが転倒などすると、その差は一瞬で無くなる事になりますが。」

ホルヘ・ロレンゾ

「MotoGPバイクはパワフルで重く、背も高いですから、簡単に怪我をする可能性があります。ですから常に注意してマージンを持っていなければなりません。そしてこれはいつ起きてもおかしくありませんからね。それに今は全てのトラックでタイヤはドラマチックに変化しますから、あるレースでは圧倒的に勝利しても次のレースでは5位なんて事もあるわけです。それに今はDucatiも強いですから、優勝から5位まで色々な可能性があるわけです。ポイントを多く失う可能性も、多く獲得する可能性もあるわけです。ですからこれからのレースは本当に興味深いと思いますよ。ですから出来るだけフロントで多くのポイントを獲得出来るようにしたいと思います。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではヴァレンティーノ・ロッシ。フロントロースタートで4位という結果となりましたが。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

f:id:teletele916:20160819084056p:plain 「今年は昨年とは反対ですね。予選では強いんですが決勝で問題が出ています。レースでは2台のDucatiからそれほど離されていませんでしたが、ロレンゾのほうが速かったので表彰台を獲得することは出来ませんでした。近くまでは行ったんですが、表彰台を争うほどではありませんでした。データ上はヤマハに有利なトラックですが、ミシュランで走行した事はありませんから誰もわからないわけです。ですからゼロからのリスタートといった感じですね。2台のDucatiのレベルと速さを理解した後では、彼らがここでも速いかもしれないと思いますね。ここは高速サーキットですしコーナーも多いわけです。ただホンダのマルケスのスピードと、ペドロサはここでは速いという事もあります。トップの選手は皆良い状態にあると思います。」

ニック・ハリス

「ここはモーターサイクルレーシングにとっては本当に素晴らしいトラックだと思います。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ええ。ここは大好きなトラックですし、初めて勝利したサーキットでもありますから忘れがたいトラックですね。それにキャリアの中でも重要な結果を得たトラックでもあります。ただ昨年はマルケスやロレンゾにと共にトップを走る速さはありませんでした。ですからこれが今回のターゲットで、彼らと戦いたいと思います。」

ニック・ハリス

「レースから5日経ちましたが、日曜は自分が成し遂げた事を信じる事が出来なかったのでは?」

アンドレア・イアンノーネ

f:id:teletele916:20160819084121p:plain 「先週は本当に自分達にとっては素晴らしい勝利でした。Ducatiにとっても6年ぶりの優勝でしたからね。ただこれからはレース後半に集中していく必要があります。マルク、ヴァレ、それからホルヘ、ドヴィ。自分のチームメイトであるアンドレアは本当に速くて、彼は今シーズン前半を本当に100%で走ってきたと思いますけど、自分も今シーズンは最高の形で終えたいと思っているんです。」

ニック・ハリス

「Moto2ではマルケスと合わせて素晴らしい成績を収めていますが、ここでも同様に優勝争いが出来るでしょうか?」

アンドレア・イアンノーネ

「わかりません。もちろん望んでいますし、ポジティブに考えています。ここはとても綺麗なトラックですしDucatiのバイクにも合っていると思います。強力な加速ポイントもありますが、コーナーの中でのスピードも必要です。ホンダとヤマハは過去にこのトラックでポテンシャルがあることを証明していますけど、自分達は自分達のベストを尽くします。」

ニック・ハリス

「日曜のパーティーはさぞかし凄まじいものだったんでしょうね(笑)」

アンドレア・イアンノーネ

「いえいえ(笑)レースの間隔が近かったので、家に帰って友達と合ってプールで泳いだだけですよ。」

ニック・ハリス

「それでは次に反対側にいるスコット・レディング。チャンピオンシップ10位でシーズン前半は苦戦しましたが、ここに来てアッセン3位、ドイツでは4位となっています。オーストリアでも8位を獲得しましたね。」

スコット・レディング

f:id:teletele916:20160819084155p:plain 「確かにシーズン前半は大変でしたね。ただここ数戦になって上向いてきていて、トップ8というのが現実的なサテライトバイクの位置、目標でもありますから、自分とチームの仕事には満足しています。」

ニック・ハリス

「ブルノでは表彰台獲得はないんですね。2度確認しましたよ。」

スコット・レディング

「妙ですよね。このトラックは好きなんですけどね。とても難しくて肉体的にきつくてね。125ccやMoto2では自分の体のサイズから不利だったんです。バイクが今年は馬力もありますから、良い週末になることを願っています。」

ニック・ハリス

「これから先にあなたにとっての一大行事、イギリスのシルバーストーンでのレースとなりますね。」

スコット・レディング

「ホームGPのファンの前で楽しみですし、バイクも強力ですからトップ8を狙えると思います。シルバーストーンでは天候は全く読めないですけどね。」

ニック・ハリス

「スコットありがとうございました。それではアルヴァロ・バウティスタ。来年もあなたがMotoGPに残るというのは皆にとって良いニュースですね。」

アルヴァロ・バウティスタ

f:id:teletele916:20160819084543p:plain 「まずはこのニュースで一番嬉しいのは自分で、もう1年、すくなくともあと1年MotoGPで走れるというのは素晴らしい事です。過去に素晴らしい記録を残せたチームAsparに戻れるのは嬉しいですね。来年が楽しみです。」

ニック・ハリス

「アプリリアでバイクを開発するというのは大変な仕事だったと思いますが、良い結果も残しています。」

アルヴァロ・バウティスタ

「この2シーズンは多くの作業をこなしてきて、あまり良い結果が得られませんでした。最近はその中でも少し戦闘力が上がってきており、レースでもトップと接近することが出来ています。それにトップ10にも接近出来ています。ただこのバイクに関してはまだまだやることが多く残っていますしレースごとに開発をしているような感じです。ただ自分の100%の仕事をしていますから嬉しいですし、自分達の前進は大きくはありませんが、確実に前に進んでいると思いますし、残りのシーズンで出来る限りトップのライダーに接近出来るようにしたいと思います。」

ニック・ハリス

「ブルノでは良い結果を残していますが。」

アルヴァロ・バウティスタ

「125ccでの優勝、250ccでも表彰台争いをしました。向き変えが多いから大変なサーキットで、1コーナーはミスが出来ない作りです。素晴らしいトラックですけど、同時に難しいトラックでもありますね。」

ニック・ハリス

「アルヴァロありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」


Q

「今年のチャンピオンシップは勝利数が多い選手が優勝するのか、失敗が少ない選手が優勝するのかどう思いますか?またDucatiはポイントの上で有利に働くと思いますか?」

マルク・マルケス

「コンスタントさが大事ですけど、最終的には表彰台でトップに立たないといけません。自分が今年のチャンピオンシップで勝利する場合は、最低でもあと2勝する必要があります。両ヤマハライダーは強いですし、Ducatiもオーストリアと同じレベルで強いかもしれませんが、これは確かに大きな助けとなる可能性があります。彼らが多くのポイントを獲得してくれれば自分にとってはポイントをあまり失わずに済みますし。ただ、最終的にはチャンピオンになるにはコンスタントさと速さとが必要ですね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「誰よりもポイントを獲得したライダーがチャンピオンになるわけです。マルケスは43ポイントのアドバンテージを持っているわけですが、マーヴェリックを入れれば7人の選手がトップにいるわけです。これによって多くの選手がポイントを獲得する可能性が出てきます。ですから全てのレースで出来るだけのポイントを獲得することが必要です。そしてポイント上で不利であれば出来るだけ多く勝利をしようとしなければダメでしょう。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「まだ先は長いですし8戦あります。今の段階では7人のライダーが優勝の可能性があるわけです。トラックによって異なると思いますが、常に競争力を高くトップにいようとし続けることが大事です。ですからマルケスに対して既にこれだけのポイント上でのディスアドバンテージを持っているというのは残念です。ミスもありましたし、アンラッキーな事もありました。ポテンシャルはあるんですが、非常に遠いところにいます。今の段階ではさらに前にと進む何かが必要です。ただレースごとに考える必要があって、いつも素晴らしいファイトをしていると思っています。」


Q

「20年後の今ここにいた時は、20年後はどうなっていると思っていましたか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「わかりません。20年というのは本当に長い年月で、ここにこうしてトップ争いが出来る状態でいられるというのは本当に嬉しい事です。これから先20年が経つと本当に年を取っているわけですけど、MotoGPは無理ですけど、車だとかもう少しスピードの遅い何かでレースを続けられていると嬉しいですね。」


Q

「アンチ・ドーピングのテストはどの程度の頻度で行っていますか?そしてそれは十分だと思いますか?」

マルク・マルケス

「とても重要だと思います。今年はADAMSのドーピングテストで、自分がどこにいるかを伝えて彼らが家に来てもらうという事もありますが、ホルヘもインスタグラムで彼らが家に来たというのを上げてたと思いますが、同じ日にも彼らは自分の家にも来たんです。でも良いと思いますよ。」

ホルヘ・ロレンゾ

「前回は彼らがきた時に・・・をさせられてね。(笑)(※なぜか明言せず。多分尿検査?)ただ表彰台を獲得しているライダーは、無実だという証明をすべきだと思いますよ。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ええ、いいことだと思います。これは全てのスポーツと同じレベルにあるために必要だと思います。歴史的にモータースポーツではドーピングというのは大きな問題ではありませんし、過去に誰かが問題を抱えていたのかはわかりませんけど、自分達の場合は何かでパフォーマンスを向上させるということは出来ませんから良いことだと思います。ただ他のスポーツと同様にコントロールされているということは重要だと思いますね。」


Q

「Ducatiの強さはわかりましたが、彼らは特定のトラックで速いわけです。ここでの彼らの速さ、そして優勝を脅かすほどのスピードがあると思いますか?」

マルク・マルケス

「正直に言って彼らは非常に競争力の高いバイクだと思いますが、全てのトラックでコンスタントさがあるかどうかはわかりません。カタールでは速くて、オーストリアは彼らにとって特別なトラックで、ここでもまた速いかもしれません。チャンピオンシップにおいては彼らが速いというのは良いでしょうが、自分にとってはそうではありません。」

ホルヘ・ロレンゾ

「今の段階では彼らは大きく前進したと思います。カタールやオーストリアように速いとは思いませんが、ほとんどのトラックで速いでしょう。オーストリアでの走りのように圧倒的ではないでしょうが、優勝争いは出来ると思います。自分にとって良いか悪いかはわかりませんが、来年に関しては良いことでしょうね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「Ducatiにとってこのレースは重要でしょう。誰もがオーストリアで彼らが速いとは思っていたわけです。ストレートが速く加速も良いわけですからね。ただホンダ、ヤマハとしては、彼らがレースの中でタイヤに問題を抱えるとかそういう事を望んでいます。ただ先週で言えばDucatiはタイヤに関しては最高のバイクだったわけです。そのために彼らはレース全体で速くて、これが自分達には問題だったわけです。ここがレベルを測るには良いトラックで、ここはエンジンパワーも必要ですが、コーナリングもまた必要とされるんです。ただ彼らはここでも競争力が高く、自分達とバトルが出来ると思っています。」


Q

「あの優勝の後であなたに対しての期待が高まっています。チームとレースへのアプローチを変え、Ducatiにスピードがあり、最後までタイヤを維持できるということもわかったわけです。練習走行でトップを獲得しレースへのセットアップを見つけるのか、今までと同じアプローチを続けるのか、どちらでしょうか?」

アンドレア・イアンノーネ

「チームは最高の結果のために働いてくれるわけですけど、コンスタントさがないので難しいですね。カタールではスピードがありましたし、アルゼンチンもそうです、オースティンではそこまでではありませんでしたし、ヘレスでは難しいレースでした。いくつかのレースでは速くいくつかのレースではそうでなく、今はヤマハとホンダのほうがコンスタントに走っていると思います。ただ自分達はいつもベストを尽くします。ヴァレに対しても同じ事を思っていて、このトラックは非常に高速で加速ポイントが非常に重要です。ここで自分達は強いんですけど、コーナリングはヤマハが非常に速いわけです。ただ自分達はベストを尽くします。」


Q

「来年はDucatiカップと言える状態になると思いますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「ライダーによると思います。未だにライダーが占める割合は60%ほどあるでしょうからね。ただDucatiのライバルとなるのはホンダ、ヤマハ、スズキ、アプリリアにKTMもいるわけで、彼らは強力でパワフルなファクトリーなわけです。MotoGPクラスを独占するというのは難しいと思います。明らかに自分が来年乗るバイクが競争力が高いという事が望ましいわけですけどね。それに1つのファクトリーが他のファクトリーを圧倒するというのは難しいと思いますよ。」

スコット・レディング

「来年はDucatiのコンスタントさはアップすると思いますし、これこそ彼らが作業を進めている部分です。ですからDucatiがさらにコンスタントな結果を残す事になると思います。ただホンダ、ヤマハ、スズキなどは依然として強いですから、1つのメーカーがそのクラスを独占するということはないでしょう。」

アルヴァロ・バウティスタ

「MotoGPはモーターサイクルの中でも最高峰なわけです。そして色々な事が変わっていくわけでミシュランタイヤなども今は開発を進めていますけど、毎戦タイヤが変わっていくわけですからね。どのタイヤがどのメーカに合うかという問題もあるでしょう。いずれにしてもトップレベルのモーターサイクルレースの中で、1つのメーカーがクラスを独占するというのは難しいでしょう。」


Q

「アプリリアは新しいエンジンを投入しましたが、それがどの程度助けになったのでしょうか?」

アルヴァロ・バウティスタ

「先週の土曜と日曜に新しいエンジンを使用しました。アプリリアが持ってきたこのエンジンはスタンダードエンジンとそこまで違いが大きいわけではないながらも、その違いは確実に感じ取る事が出来ました。ラップの中で0.1秒単位での助けにはなったと思います。ここは長いストレートがありますからパワーが重要で、最終セクターは登り坂ですから同様にパワーが必要です。ですからこのトラックでも新しいエンジンは助けとなるでしょう。ただ、ここではエンジンだけではなくて、ハンドリング、向き変えの性能が必要で、高速コーナーにも対応出来る必要があります。ここでは色々と必要になってきますが、よりパワフルなエンジンがあればそれはいつでも助けになるものです。」


Q

「今週のアプリリアの戦闘力はどのよなものだと思いますか?」

アルヴァロ・バウティスタ

「ステファンと自分にとって簡単なレースではありませんでした。ジャンプスタートしてしまいましたから。ただこれは自分達だけにとって辛かったわけではなくて、5人のライダーがジャンプスタートしてしまったわけです。ですから何かがあったんでしょう。その後はディスプレイをプログラムする必要がありました。というのも自分はライドスルーペナルティの表示を見なかったんですよ。ディスプレイにいろんな表示が出ていたので、エンジンに問題があるんだろうと思ったんです。で、実際にはライドスルーだったわけで、レースを1人でする事になったわけです。ベストを尽くしましたけどスタートの小さなミスによる代償は大きなものでした。ただこれはレースでは起き得る事です。次回はスタートでさらに気をつけたいと思います。」

ニック・ハリス

「皆さんありがとうございました。6時からは400戦目の記念撮影がありますのでお忘れなく。」