気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP中間レビュー:マーヴェリック・ビニャーレス

Sponsored Link

moto mattersのエメット氏によるMotoGP中間レビューの第9段です。今回はスズキのマーヴェリック・ビニャーレス選手についてです。管理人のスケジュール的に今週末のレースまでに中間レビューの翻訳が全部終わるかどうか微妙なところです。。 f:id:teletele916:20160810234647p:plain マーヴェリック・ビニャーレスは次のエイリアンだろうか?そうなると多くの人が主張している。ヤマハは2017年からホルヘ・ロレンゾの後釜として彼と契約したことからも、明らかに彼がそうなる可能性を持っていると信じている。(※MotoGPの海外用語という感じですが、まるで別の星から来たかのように圧倒的な力を持つライダーを意味します。現在のMotoGPにおいては、ロッシ、ロレンゾ、マルケス、ペドロサの4名がエイリアンであると言われています。)


2016年にビニャーレスは素晴らしいパフォーマンスで彼の本来のパフォーマンスを見せた。しかしそれ以外の時はまずまずの成績であった。彼に関しての評価は未だ審議中というところだろう。


良かったこと?それは十分に増強された馬力によってヤマハとホンダに付いて行けるようになったこと、そしてシームレスギアボックス(上下シフト両方に有効)で、スズキはGSX-RRの最悪の弱点を改善したのだ。ヴィニャーレスは新しいバイクをアヒルが水で泳ぐように操縦し、数回、表彰台争いに絡んだ


アルゼンチンではビニャーレスはフロントグループで走行中に転倒。難しいレースの中でのうっかりミスだった。彼の前方で多くの事が置きたとは言え、ル・マンではMotoGPクラスで初めての表彰台を獲得。ビニャーレスは優勝ライダーからは15秒近く離されてのゴールとなった。レースの中でおそらく5位か6位で完走するだろうと思われており、表彰台を脅かすとは思われていなかった。


アンドレア・イアンノーネ、マルク・マルケス、アンドレア・ドヴィツィオーゾなど、彼の前を走るライダーは1人1人転倒していった。こうして彼は初めての表彰台を獲得した。傑出したパフォーマンス?そうは言えないだろう。しかし全ての表彰台獲得には意味がある。


良い形のムジェロの後、ビニャーレスのシーズンは後退した。彼はバルセロナで4位で完走。しかし25秒も離されていた。オランダとドイツではトリッキーなコンディションで沈み、トップ10獲得に苦戦していた。この3戦でヴィニャーレスに言える1つの問題は、リアグリップの不足でコーナーからの脱出加速に苦戦しているということだ。これは彼がスズキに乗り出した時からずっと問題なのだと彼は語ってくれた。


これは彼がスズキ残留ではなくてヤマハを選択した理由とも言える。この選択自体はかなり変わった方法でなされた。シーズンスタートにビニャーレスは長く関係を持っていたマネージャー(チームマネージャー)であるAki Ajoと袂を分かった。Ajoのビニャーレスの契約に関わる将来的な儲けを考えると、かなり金のかかった決断だったと噂されている。


彼は現在、パコ・サンチェスのアシストを受けながら自分でマネジメントをしている。これはこの弁護士が2012年のセパンでAvintiaに放出された時に彼にしたアドバイスだ。ライダーが自分でマネジメントをするという事には長い歴史がある。私が考えうる成功した唯一のケースはコーリン・エドワーズだ。


MotoGPパドックでもビニャーレスに対する意見は別れる。チャンピオンシップで優勝、勝利出来るエイリアンになるには、ビニャーレスは少し足りないとする意見もある。また一方では、ビニャーレスがモヴィスターヤマハに移籍して、ロッシを苦しませるのを見るのを楽しみにしている人間もいる。


この2人が予選で共謀しているという意見も根強くある。2人で互いの順位を上げるために引っ張り合っているというのだ。こうした人々は、来年ビニャーレスがロッシのチームメイトになった途端にこれを止めるだろうとも考えている。


まず最初にビニャーレスは自分の実力をスズキで証明しなければならない。これからGSX-RRに適したトラックが数多く存在する。ビニャーレスはシルバーストーンやフィリップアイランドのような場所で良い結果を残す必要がある。


もし彼がこうしたトラックで表彰台獲得、少なくとも表彰台争いに絡む事が出来れば、彼は2017年にヤマハでも成功出来るだろう。

www.asphaltandrubber.com