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★MotoGP中間レビュー:ホルヘ・ロレンゾ

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moto mattersのエメット氏による2016年のMotoGPの中間レビュー第6段はホルヘ・ロレンゾ選手です。ロレンゾ選手の不調は彼がヤマハのクルーを信頼していないからでは?とのことですが、ロレンゾ選手自身はあまりクルーを表立って批判しているようには思えません。オーストリアでは強いロレンゾ選手が見られるでしょうか? f:id:teletele916:20160807225801p:plain どのロレンゾが本物なのか?マルク・マルケスのように、ホルヘ・ロレンゾの居場所はロレンゾのレザースーツを来たペテン師にとって変わっているように思える。 この入れ替わりはバルセロナで起きた。これは第6戦目でロレンゾの結果は3勝、2回の2位、トリッキーなコンディションのアルゼンチンでの転倒というものだった。

バルセロナでロレンゾは順位を下げていく中、アンドレア・イアンノーネによってレースから弾き出され、その後は10位、15位で完走という結果を残した。10位はアッセンで、これは彼のMotoGPルーキーシーズン以来最悪の順位。そして3週間後、ロレンゾは2004年以来最悪の順位でレースを終えた。


ロレンゾに何が起きたのか?アッセンとザクセンリンクで起きた事がロレンゾの調子が悪くなっていることの現れなのか、過去に彼に身体的、精神的に痛みを与えたサーキットでの難しいコンディションの中、彼のコンディションが悪かったのかもしれない。


アッセンとザクセンリンクの間が離れていた事を考えると、後者を疑ったほうが良いだろう。ホルヘ・ロレンゾはセパンテストには今までになく体を絞り込んでスリムな状態で登場した。彼へ敵対する意見を打ち砕こうとしていた。(※この部分の訳は少し怪しいです。)


彼はリベンジをしようとしていた。そして2016年を彼が2015年のタイトルに相応しいのだと証明するためにスタートし、チャンピオンシップのリードをマルケスに渡さなかった。バルセロナに至るまでの彼のミスはアルゼンチンでの転倒のみで、その時彼は少しラインを外れ、フラッグtoフラッグレースでフロントを失ったのだった。


しかしこのミスは、ロレンゾの根本的な弱さを表していると言える。モーターサイクルレーシングの歴史の中で、ロレンゾの素晴らしいペース、正確さに匹敵するライダーは少ない。ロレンゾはあることを必要としている。結局のところ彼はバイクに自信を持っていなければならず、タイヤからのフィードバック、特にフロントからのフィードバックを必要としている。このフィードバック無しに彼は、彼の強さの証明とも言えるコーナースピードと、リーンアングルを実現することが出来ない。


2016年に彼がこうした自信を持っていない時が数度あった。アルゼンチンでは彼はハードタイヤでプッシュし、トップグループに付いていこうとする中で、自らに手痛い失敗を負わせた。バルセロナでは彼はハードにプッシュしていなかったが順位を下げていき、アンドレア・イアンノーネの前を急いだ走行によってレースから弾き出された。ドイツとオランダでは酷いコンディションに困らされ、彼はプッシュする気分にはなれなかった。


これは2013年のことだが、彼は年間で丁度3度転倒している。2つはアッセンとザクセンリンクだ。彼はそのどちらでも鎖骨を骨折している。ただ、彼がバイクに対して自信を持っていないということだけではなく、彼のチームという問題もある。ヤマハが彼を完全にサポートしていないと彼が感じているという事も、彼がDucatiに移籍した動機の一部である。


今までのところ彼のクルーのうち1人のみが彼と共にDucatiに移籍する。ロレンゾの成功を助けた彼のクルーチーフのラモン・フォルカダもチームマネージャーのウィルコ・ズィーレンベルグも、ロレンゾと共に移籍するのではなく、ヤマハに残る事を望んでいる。


本当にヤマハはロレンゾの期待を裏切ったのだろうか?これはヤマハ発動機のようなプロフェッショナルな組織では考えにくい。しかし現場での事実は、ライダーがいかに感じたかということよりも重要性は低い。このレベルのモーターサイクルレーシングの中で成功するのは90%はメンタルによるものだ。もしロレンゾが彼のクルーが彼の後ろで彼をサポートしていないと信じているのなら、彼のペースを1/10秒の単位で遅くさせるには十分だ。


もしヤマハがロレンゾのクルーにロレンゾに対する信頼を再び植え付ける事が出来れば、ロレンゾは2016年の手強い選手となるだろう。しかしもしそれが出来なければ、今年は長い1年となるだろう。

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