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★MotoGP2016 KTM「次の開発ステップは非常に大きなものとなる」

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最近はオーストリアテストの話題でもちきりですが、KTMはこれから今までのデータや経験を元に完全な新型バイクを作りあげるとのこと。開発の進み具合やテスト結果、バイクの信頼性などから考えても、ヴァレンシアでのワイルドカード参戦は良い結果が期待出来そうです。

★MotoGP2016 KTM「次の開発ステップは非常に大きなものとなる」

KTMのテストライダーであるミカ・カリオは、KTMはレッドブルリングでその他のMotoGPチームと合同で行われたテストにおいて、パフォーマンスとラップタイムに関して自分達の期待を上回ったと考えている。カリオは2日目のテストをトップタイムを記録したアンドレア・イアンノーネから1.951秒遅れのタイムを記録。MotoGPのチーム来月のオーストリアGPに向けてのテストとなったが、KTMにとっては将来のライバルと共に走行する初めての機会であった。


自分達の開発プログラムをこなしながらレースをするという事には集中せず、KTMは将来的なワイルドカードでの参戦をカリオと共にヴァレンシアで行なうとした。カリオはラップタイムの向上に満足しながら、ライバルと共に走行した事で、どの部分改善が必要であるかの理解が進んだと語る。

ミカ・カリオ

「他のライダーとの差はもっと大きくなっても良いものですから、多くの人が予想していたよりも良いパフォーマンスだったと思います。でも素晴らしい仕事が2日間のテストで出来ましたし、他のチームもある程度は感心したんじゃないですかね。いかなる技術的な問題も起きませんでしたし、高いレベルで多くの周回をこなせるということでもあります。少しづつですが、高速なラップが刻めるようになってきていますし、2日目には自分達のタイムを1秒ほど縮める事が出来ました。今回は開発というよりはセットアップに重きを置いていました。そのため今回は速いタイムで走るという事が簡単に行えました。ですから自分の自信もラップごとに上がっていきました。その他にグリッドにいるライダーから、自分達がどのエリアで向上しなければいけないのかハッキリとわかりました。これで自分は数名のライダーを追って走る事で、何が今必要なのかを理解することが出来ました。」


KTMのテクニカルディレクターのセバスチャン・リッセは、このテストはライバル達が2016年の新ルール導入当初から遂げてきた進化に較べて、ECUマネジメント、ミシュランタイヤへの理解に関して良い考察を与えてくれたと語る。


KTM セバスチャン・リッセ

「技術面に関しては多くの前進はありません。しかしラップタイムに関しては大きく縮める事が出来ました。今回は3つのポイントに集中しました。ラップタイム、その他のチームがいかにエレクトロニクスやタイヤを管理しているかに加えてノーマルのセッティング、そして過去にも行う事が出来ていたテストなどについてです。次の開発ステップは非常に大きなものとなり、今までに蓄積した全ての経験を完全に新しいバイクに統合しようとしています。この新型バイクと継続的なアップデートによって、今シーズンの最終戦へのワイルドカード参戦、そしてIRTAテストにしっかりと準備をした状態で参加出来る事を願っています。」


KTMは来月に迫ったスピルバーグでのホームレースにおいて、ポル・エスパロガロとブラッドリー・スミス両名を含めたオフィシャル・チームローンチ・プレゼンテーションに加えて、RC16のデモランを準備している。オーストリアGPの後はチームはミサノで開発テストを行い、ヴァレンシア最終戦のデビューの前には、スペインで最終テストを行なう。

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