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★MotoGP2016ドイツGP 決勝結果

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ドイツGPは大波乱の展開となりました。優勝したのはスリックタイヤへ抜群のタイミングで切り替えたマルケス選手。これでザクセンリンクの連勝記録を7としました。2位には後半怒涛の追い上げを見せたクラッチロー選手。3位は最終ラップのターン12でレディング選手を抜いたドヴィツィオーゾ選手となりました。4位はアッセンに続き連続して表彰台を獲得する機会を逃したレディング選手。5位イアンノーネ選手となりました。

★MotoGP2016ドイツGP 決勝結果

ロッシ選手はピットからサインが早めに出ていましたが走行を続け、マシン交換のタイミングを誤った事により8位、路面が乾くまでは表彰台圏内にいたバルベラ選手は9位となりました。ロレンゾ選手は完全に精彩を欠き15位で僅か1ポイントを獲得するに終わりました。これでマルケス選手とロレンゾ選手の差は48ポイントとなりました。

序盤はレインコンディションで強さを発揮するペトルッチ選手がレースをリードするも、まさかの転倒。その後残り13周ほどで雨が止んだ事でドライラインが見え始めます。残り15周でイアンノーネ選手がマシントラブルげ原因のような形でピットイン。インターミディエイトタイヤを履いて出走します。その後各チームインターミディエイトを履いたマシンの準備を始めるも、マルケス選手が残り13周で前後スリックを履いて出走するというギャンブルに出ます。その後マルケス選手はスリックタイヤでタイムを縮めレースをリード。2位争いはレディング選手、クラッチロー選手、ドヴィツィオーゾ選手の3選手で行われますが、最終ラップのターン1でクラッチロー選手がアウトからレディング選手をパス。LCRのルチオ・チェッキネロは心配でモニターを見ることが出来ません。その後ターン12でドヴィツィオーゾ選手がレディング選手を抜いて3位となります。

Q

「今日はレースを長くリードしました。ピットインのタイミングに関して自分に怒りを感じているかもしれませんが、レインタイヤで最後まで引っ張れると考えていましたか?」

ドイツGP3位 アンドレア・ドヴィツィオーゾ

★MotoGP2016ドイツGP 決勝結果

「トラックを走っている状態だと全てを理解することは出来ないんですよね。今日はエクストラフロントタイヤをフロントに履いていて、トラックが乾き始めた時に、タイヤをあまり使わずにとにかく速く走ることだけに集中していました。あと2周速くバイクを変えていれば結果は違っていたかもしれませんね。フロントでレースをリード出来たのは良かったですが、最終的にリードを失ったのは残念です。表彰台は本当に重要でチームにとにかく感謝したいですね。チームにこの結果を捧げたいと思います。」

Q

「これから子供も生まれるということで素晴らしい時を迎えるわけですが、今日はここでも素晴らしい時も迎える事になりました。こうして表題を獲得するのはほぼ1年ぶりですが、後半はとても速いペースで走っていました。どうしてこのペースが可能だったのでしょうか?」

ドイツGP2位 カル・クラッチロー

★MotoGP2016ドイツGP 決勝結果

「自分はドライであれば上位4選手に入るレベルで速いと皆に話していたんですが、これが本当だと証明されました。予選13位で長いレースになるとわかっていましたから、フロントにハードコンパウンドを選択しました。1周目はホンダにとってかなり厳しいコンディションでしたから、こうした選択が出来る度胸があるライダーは少ないと思っていました。アッセンと同じくらい速く走れるというのがわかり走行を続けましたが、ピットインが遅すぎました。ボードを1周見落として、トップグループのロッシやドヴィのピットインタイミングに続きました。このまま走る続けても誰も完走出来ないと思ったのでギャンブルをしましたが、もう少し走り続けていたほうが良かったかもしれません。とにかくGivi LCRホンダチームに感謝ですね。彼らは今週素晴らしい仕事をしてくれました。妻がここにいないのは、この7年いや9年で2度目ですから。ただ彼女は家で赤ん坊をお腹の中で温めていて、もう少しで産まれるんです。」

Q

「今回で7勝目ですが、こうしたミックスコンディションでのレースは初めてだと思います。スリックタイヤに切り替えるという判断はかなり難しいものだったのではないでしょうか?」

ドイツGP優勝 マルク・マルケス

★MotoGP2016ドイツGP 決勝結果

「非常に難しかったですね。レインタイヤとしてはヴァレンティーノやドヴィ、ホルヘのようにエクストラソフトを選んだんですが、これは自分のライディングスタイルには間違った選択でした。このタイヤでは本当に苦戦して、一度転倒しかけたんです。(※一度コースオフして深いグラベルに突っ込んでいますが、ダートトラックで培った技術の賜物で転倒することなくスピーディーにコースに復帰しています。)ただ、その後にトラックがどんどん乾き始めているのもあって、これはフラッグtoフラッグレースになると思いました。そこで僅かな可能性があったのでピットインしてバイクを交換しました。そうすればリズムに乗るのは簡単ですからね。確かにリスクは大きかったですが、その後に自分がレースを20秒リードしているのを知って、最終ラップは本当に気分が良かったですね。」