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★MotoGP2016オランダGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

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管理人がアメリカにいく途中の週末となったのもあって色々と更新が遅れておりますが、何とか木曜のプレスカンファレンのほぼ全文翻訳終えました。今回はクラッチロー選手のLCR契約更新、リンス選手のスズキ加入が大きなニュースとなりました。

★MotoGP2016オランダGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

ニック・ハリス

「6月最終週ですが、皆さん今週はMotoGP第8戦オランダGPとなります。そしてこの伝統的なサーキットは1949年から変わっていません。そして今日のプレスカンファレンスのラインナップはダッチTTには最適と言えるものだと思います。最初にお断りをしておくと、アレイシ・エスパロガロはフライトの遅れによってプレスカンファレンスに出席出来ません。そのため今回は5名のライダーでプレスカンファレンスを行なう形になります。

「中心にはワールドチャンピオンシップをリードするレプソルホンダのマルク・マルケス。今年は2勝、アッセンでは過去に最高峰クラスで4勝しています。125ccに加えてMoto2で2010年と2011年、2012年も素晴らしいバトルの末に勝利を獲得しています。また2014年もここで優勝を遂げています。マルケスの右側にはホルヘ・ロレンゾ。現在チャンピオンシップでは2位、アッセンでは4勝しており、2004年に125cc、2006年に250cc、MotoGPでは2007年、2010年に優勝しています。マルケスの左にはヴァレンティーノ・ロッシ。現在チャンピオンシップ3位で、今シーズンは前回も合わせて2勝、ここでは9勝しています。97年に125cc、98年に250cc、MotoGPクラスでは02年、04年、05年、07年、09年、13年、15年の合計7勝を遂げています。ヴァレンティーノ・ロッシの左にはLCRホンダのカル・クラッチロー。チャンピオンシップでは現在16位ですが、カタルーニャでは6位となっています。2013年にはここでポールポジションを獲得しており、レースでは3位を獲得しています。そして反対側にはMoto2でチャンピオンシップをリードするアレクス・リンス。今シーズンはアメリカとル・マンで2勝。アッセンではMoto3で2回表彰台を獲得、昨年はMoto2クラスで4位を獲得しており、来年はMotoGPクラスにステップアップという大きなニュースもあります。」

ニック・ハリス

「まずはマルケスからはじめましょうか。現在チャンピオンシップを10ポイントリードする形ですが、シーズンの始めには想像していなかったでしょうね。」

マルク・マルケス

★MotoGP2016オランダGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「もちろん7戦終えた時点でチャンピオンシップをリード出来ているというのは嬉しいですね。ただ7戦終えて自分達3人(ロッシ選手とロレンゾ選手)では22ポイントしか違いませんから、最後までタイトなチャンピオンシップになると思います。ただ今のところはこの位置にいる事が出来ています。シーズン開始前はムジェロ、モントメロで苦戦すると思っていたところで2位を獲得出来ましたので本当に良かったですね。ここアッセンは自分にとっては良いサーキットですけれども、ヴァレンティーノもここでは非常に速いですね。ロレンゾもこうした流れるような作りのトラックは得意ですしね。ここでは雨の中での練習走行もあるかもしれませんが、それに適応しなければなりません。」

ニック・ハリス

「バルセロナでは月曜日のテストがどれほど重要かということについて語ってくれましたが、いかがでしたか?何かしらテストを行なう新しいパーツはあったのでしょうか?」

マルク・マルケス

「色々とパーツはありましたけど、正直言うともう少し沢山のパーツを期待していました。ハードに作業をしてポジティブなポイントもいくつかありましたね。ただ今回に関してはモントメロでレースをした時と全く同じセッティングでセッションを始める形になります。ただホンダが今の自分達の弱点である加速に関して懸命に作業しているのはわかっていますし、何かしら状況を好転させるものが届くと思っています。」

ニック・ハリス

「土曜、日曜までは接戦が続くと思いますが、ドライコンディションが皆にとって望ましいと言えますね。」

マルク・マルケス

「ええ。ドライコンディションのほうが皆にとってもショーとして良いでしょう。ムジェロ、モントメロでは素晴らしいレースでしたし、昨年のここでも素晴らしいレースとなりましたね。厳しい戦いになると思いますが、良い戦いをしたいと思いますね。」

ニック・ハリス

「最終シケインで何が起こるか皆が見守る形になるでしょうね(笑)(※昨年はロッシ選手のインに強引に飛び込んだマルケス選手がロッシ選手に接触。ロッシ選手は押し出される形でシケインをショートカットして優勝しました。)

マルク・マルケス

「あそこはバトルが起こる場所ですし、最終ラップになると前にいても後ろにいても本当に難しいコーナーです。毎回何かしら学んでいますし、今年は前のラップでもう少し近づいていたいと思いますね。」


ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではホルヘ、ここでは良い結果と悪い結果が混ざっている形ですが、このトラックはあなたにとって簡単なトラックではありませんね。」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016オランダGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ええ。ここではミックスした結果になっていますね。125cc、250ccは良い結果で、MotoGPクラスでは2010年、2位となった2009年、最後の表彰台となった昨年以外はあまり良い結果が得られていません。ミスをしたり特殊な状況で強い走りが出来なかったりと不幸な結果で終わったりしています。ただそれを除けば過去は過去ですし、6年間このクラスで戦ってきて将来に向かって昨年は3位でレースを完走しました。将来的にはこのトラックで良い走行が出来ると思います。天候と雨が降らない事を祈りながらですが、将来に関しては楽観視しています。」

ニック・ハリス

「バルセロナの転倒は残念でしたが、怪我もありませんし、いつもこうした打ち負かすものに立ち向かって行きますね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「バルセロナではコース変更前のFP1で完全にセッションをリードする形になっていたんですが、フロントが滑ってしまったことと、F1レイアウトに変わったことでラップタイムが悪くなってしましました。イアンノーネにも追突されてしまいましたし最悪の週末になりました。ただ、怪我も無くここに到着することが出来ましたし、マルケスにも接近したチャンピオンシップでも2位ですから、将来に向けては良いフィーリングを感じています。」

ニック・ハリス

「皆がドライコンディションを望んでいますが、あなたの場合は特に雨のコンディションでは調子が悪い事がありますね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「確かにライダーにとってウォーターパッチがあるような状態は望ましい状態とは言えません。ただこうした状況もコントロールする必要があって、昨年もミサノでは転倒するまでは戦闘力は高かったですから。もちろん完全にドライかフルウェットのレースのほうが良いわけですが、そうならなかったとしてもコンディションに対して合わせていく必要があります。」


ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではマルケスの左のヴァレンティーノ・ロッシ、昨年の勝者でもあり、カタルーニャでも勝利していますが、自信が状態でこのレースを迎えたのではないでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

★MotoGP2016オランダGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「得意なヨーロッパラウンドに戻ってこれて嬉しいですね。ヘレスからバルセロナまでは良かったものの、ムジェロでは貴重なポイントを失ってしまいました。ただ自分達のスピードはありますから、この調子でレースを続けて行きたいと思います。アッセンは自分にとってはシーズンの中で最も得意で好きなトラックですし、多くのライダーにとっても良いサーキットです。昨年は自分にとっては最高の週末だったんです。昨年はマルケスとの激しいバトルの末に勝利出来ましたが、週末を通じて良い調子でしたしポールポジションからスタートする事が出来ました。今年はタイヤが違いますからその点を理解する所から初めないといけませんし、自分達のポテンシャルを理解する必要もあります。ミシュランのタイヤはアッセンでは過去にスピードがありましたし、自分達のバイクで良い形で機能してくれることを願っています。」

ニック・ハリス

「天候が大きな比重を占めると思いますが。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「アッセンでは天候はいつも重要ですね。1日の中で3回も4回も天候が変わる事がありますからね。練習走行ではあらゆるコンディションに対応出来る準備をする必要があります。」

ニック・ハリス

「ドライセッションだった場合は、また別の素晴らしいバトルが3人の間で展開されるのでしょうね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「多くのライダーが強いでしょうけど自分達が少し速いですから、バトルはタイトなものになるでしょうね。レベルも高いですし、週末に行った全ての作業が日曜に違いとなって現れると思います。」


ニック・ハリス

「ヴァレンティーノありがとう。それではカル・クラッチロー。1つ前のラウンドで6位獲得というのは実に大変なことだったのでは無いでしょうか?」

カル・クラッチロー

★MotoGP2016オランダGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「シーズン前半は明らかに計画していたものとは違う形になっています。ただ、今週は今までと合わせて3戦連続となる完走をする必要があります。これは良い事ではないですけどね。バルセロナでは大変な週末の中、何とか6位を獲得する事が出来ました。月曜のテストも良かったですし、アッセンは過去に良い結果を残していますし、MotoGPクラスでは表彰台も獲得していますし、自分が好きなトラックでもありますので良い結果が得られないはずは無いと思っています。自分にとってはここからチャンピオンシップがスタートすると思っています。」

ニック・ハリス

「横にいるアレックスは来年からMotoGPに参戦するという未来がありますが、あなたはいかがでしょう?」

カル・クラッチロー

「これから子供が生まれるんですよ。ルーシーが妊娠しているんでね。ただ来年はLCRと一緒に走る事になります。どちらも他の選択肢を探す事無く労せずに決まった形です。2017年の契約と2018年もそういう形になると思います。」

ニック・ハリス

「ホンダは簡単では無いでしょうね。マルクはチャンピオンシップをリードしていますが、他のホンダは皆苦戦していますね。」

カル・クラッチロー

「そうですね。マルクがフロントで簡単そうに乗っているのを見るのはツライですね。全くプッシュしていないようにみえます。まぁジョークですけどね。(※会場(笑))確かに厳しいスタートであることは間違いないですね。ただテクニシャン、チームも本当にハードに働いていますしね。日本のエンジニアもここに1人来ているエンジニアもいますけど、彼らが100%全てのホンダライダーのために働いているということもわかっています。大変なスタートですけど、後は良くなるだけですからね。ファクトリーチームは過去数戦で良くなっているみたいですし、すぐにそれが自分達にも反映されるでしょう。また今年の終わりに向けて何か新しいものが出てきて良くなっていくでしょうし、今週は良い週末になるように祈っていますし、その後のザクセンリンクもそうですね。」


ニック・ハリス

「カルありがとう。ベイビーの事も皆が応援していますよ。それでは反対側のアレックス・リンス。Moto2チャンピオンシップをリードしていますが、将来のスズキMotoGPチームに加わる事になります。」

アレックス・リンス

★MotoGP2016オランダGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「そうですね。ようやく来年ECSTARスズキと走るということを公表出来ます。このニュースを公表することが出来て本当に嬉しいですね。ライダーは皆全てのキャリアの中でMotoGPでライディングすることを目標に頑張っているわけですから、今回こうして公表する事が出来て本当に嬉しいです。来年ようやくここにいるクレイジーなライダー達と一緒に走る事が出来ます。」

ニック・ハリス

「MotoGPクラスで走るにあたっては、いくつかの契約に関するオファーを貰っていたんでしょうか?」

アレックス・リンス

「昨年はあまり多くのチームと話をしていたわけではないんですが、最終的にスズキに決めました。スズキは本当に若いチームですし家族的なチームですよね。あとはマーヴェリックに意見を聞いたんですよね。そしてマーヴェリックが本当に良いチームだと話していたんです。」

ニック・ハリス

「MotoGPに行く前はMoto2クラスのチャンピオンシップがありますが、今年は非常に接戦になっていますね。」

アレックス・リンス

「ええ。今年は本当に難しくなっていますよね。サムもヨハンも強いですし、昨年もヨハンとティトが接戦をしていてよく似た状況です。でもまずはポイント面ではサム、そしてザルコもやはり接近していますね。」

ニック・ハリス

「最後にスズキに加入する事が決まって今年のタイトル戦いに集中する事が出来ますね。」

アレックス・リンス

「3週間とか5週間前はどこに行こうかと考えて集中出来ませんでしたが、ようやくこれで100%Moto2で勝利する事に集中出来ます。」

ニック・ハリス

「アレックスありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」


Q

「マルクとヴァレンティーノへの質問です。最終シケインのアウト側にターマックが増えましたが、これについてどのように思いますか?」

マルク・マルケス

「ええ、実際2人で一緒に走ってオーバーテイクも何度かしたんですが(※互いに笑う)、最終的には最終コーナーは全く別のコーナーになっていますね。ヘレスなどもそうですが、もしコーナーがタイト過ぎると色々とオーバーテイクの可能性が出てくるんですが、今回モディファイされたと言え主に安全面からの改修ですね。芝も増えていますし。ただ毎年こうした状況は違うものですよ。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「安全のためにターマックが増えました。これは良いことですが、あそこのシケインは常に素晴らしいバトルの場だったんです。自分とマルケスもそうですが、500ccの時のシュワンツとレイニー、カピロッシもアウトサイドかインサイドから忘れましたけど、250cc時代に自分を抜いた事がありましたし、また別のタイトな戦いがあるとしたら面白いですよね。ただもちろんフロントでいたいとは思いますけどね。」


Q

「明日はセーフティコミッションに参加しますか?というのが1つと、アレックス・リンスが加入して10人のスペイン人選手が参加する事になりました。23人のうち10人ですけど、これについては何か?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「明日は参加しようと思います。バルセロナの事もありますので、明日は参加しようと思っています。多くのクラスでスペイン人ライダーがいますけど、特にMotoGPクラスではそうですね。トップを走る9人とか10人のライダーは自分を抜かすとほとんどスペイン人ライダーですよね。これはいいことだと思っていますよ。若いライダーが育ってこうして世界に戻ってきているわけですから、本当に素晴らしい事だと思いますよ。イタリアでも同じ事をと思っていますが、これにはまだ時間がかかります。それとは別に考えるとリンスは本当に素晴らしいですね。力があるということを証明していますし、スズキにとっても素晴らしいことですよね。ビニャーレスはいなくてもイアンノーネとリンスがいるんですから、チャンピオンシップにとっても良い事だと思います。」


Q

「来年MotoGPで適応するには何が一番大変だと思いますか?」

アレックス・リンス

「ちょっとわからないですね。MotoGPのほうが色々と大変だとは思います。バイクは馬力がありますし、重くなりますから適応は簡単ではないと思っています。」


Q

「土曜から日曜に開催がずれていますが、これはスペシャルなサーキットだからということなのか、それともここは既にスペシャルな場所ではなくなったと考えますか?」

マルク・マルケス

「自分にとっては最初から普通のGPではありませんでした。アッセンは過去にはもう少し特別なサーキットだったと思うんです。昔はトラック全体を使っていましたからね。2008年からは土曜開催という事を除けば普通のサーキットだったと感じていました。」 ロレンゾ 「過去にアッセンを走った事がある人はトラックも長いから楽しめたでしょうね。本当に特別で高速で、正確である必要がありました。ショートトラックになった時はより普通のチャンピオンシップのトラックのようになったと感じます。レースが土曜であるか日曜であるかはあまり違いとは言えないと思いますね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「同感ですね。2005年まではオールドトラックで長くタイトで高速でオールドスタイルのトラックでした。2006年からのトラックは好きなんですけどもっとノーマルというかね。チャンピオンシップの中では最古のサーキットですからやはり特別なところだと思います。今まではアッセンは6月の最終土曜と決まってましたけど、こうして日曜になると普通に感じますね。」

カル・クラッチロー

「そうですね。皆が話したとおりですが、結局可能なかぎり早く走ろうとしているわけですから、レースが土曜から日曜になったところで大きな差はありませんね。ただ古いコースは走ったことはないにせよTVで見て育っているので残念ですね。素晴らしいバトルも沢山ありましたからね。トラックは最初のセクターは少し狭いですけど、最終セクターはいまだに素晴らしいセクターで走るのが楽しいですから、個人的にはそれほど違いを感じません。」

アレックス・リンス

「個人的にも土曜と日曜開催の違いはありませんね。簡単に見えるんですが、実際に早く走るのは難しいサーキットですよね。」


Q

「ホルヘ、明日はセーフティコミッションに参加するのでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「ええ。参加するつもりです。いつもはスケジュールが忙しくて参加しているライダーを信頼して任せているんですが、何をすべきかをしっかりと決定することは大事ですのでね。」


Q

「リンス、Moto2でシリーズ優勝することとMotoGPにいくこととどちらがプレッシャーが大きいでしょうか?」

アレックス・リンス

「チャンピオンシップは確かに非常に重要です。昨年も2位で終えていますし、今年はヨハンやサム相手に全力で戦う必要があると感じます。毎レースベストを尽くすだけですから、レースで優勝するということに関してプレッシャーは感じません。」


Q

「サーキットのレイアウトについて話していましたが、2週間前に起きた事を踏まえて考えるとアッセンは、どこかしら改修が必要な部分、こうしたら安全性が高まりという部分はあるのでしょうか?」

マルク・マルケス

「もちろん、MotoGPが好きですし常に安全性を向上させようとしていますけど、時にはこれで十分だと感じるサーキットもあるんです。ただ最終的にはそうでは無かったということもあるんですけど、今日に関してはスクーターで走りながらトラックしか見ていませんでした。もちろん他のトラックよりも危険な部分はあるので、そうした部分についてはコメント出来ます。ただアッセンに関しては普通に近いというところでしょうか。」 ロレンゾ 「ええ。ルイスに起きた事はグラベルだとかターマックだとかの話はあるんです。他のトラックの似たようなコーナーで同じような事が起きていたら注意を払う事が出来るわけです。ですから注意を払う事が重要だと思います。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「アッセンは最高速は高くないんですが、平均的な速度が高いサーキットです。特に最終パートの古いコースが残っているところは本当に高速な部分です。ですからそうした理由で非常に危険だと言えます。ただアッセンでライディングしているとそのシチュエーションはよりオープンに感じるんです。カントリーサイドを運転しているようなね。スピードは速いんだけど、スペースが広いんですよ。高速だという事は危険なんですけど、多くのランオフエリアがあるということは、同時に非常に安全と言える事が出来るんです。」


Q

「暑いコンディションでスペインで2勝を遂げ、タイヤのスリップを低く抑えるということが強みなのだと思いますが、今日は別として日曜はアッセンは涼しくなるようです。これは不利になると思いますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「何とも言えませんし、今の段階ではチェックしないとわかりません。タイヤは過去に異なりますし、気温の変化単体では大きな変化は期待しません。気温の変化は他の物事と組み合わさって意味するものです。ただ過去にアッセンで自分達のバイクは素晴らしかったですから、戦闘力はかなり高いと思いますよ。」


Q

「明日のセーフティコミッションでの議題について何かしら予想はありますか?例えばアスファルトをグラベルに変えるとか、何か話すことは決めているんですか?」

マルク・マルケス

「自分にとってはカタルーニャの事故のようにランオフエリアはああなるべきであると思っています。カタルーニャはスペースがないですからね。ただ自分としてはこのサーキットはこのままにしながらターン13のダウンヒルコーナーが危ないかなと思っています。非常にタイトなのは良いとしても壁が近すぎるんですよね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「まだ明らかではありませんがマルクと同じで、オールドトラックは素晴らしいトラックでしたけど、壁までの距離を広げることだと思います。特にターン9ですね。あのコーナーはMotoGPクラスでは非常に危険です。あるライダーは脱出に備えてのラインを走っていて、他のライダーがミスってそこに突っ込む事もあるでしょうからね。自分に起きたことですし、全てのカテゴリーで起き得る事でしょう。明日どうなるかでしょう。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ノーマルのMotoGPレイアウトで行けるかどうかを決める事が重要でしょう。ただ自分としては単純にグラベルだけでは十分ではないかなと感じます。というのもグラベルで状況は良くなるかもしれませんけど、十分ではないでしょうから。あのコーナーを使いたいのであればランオフエリアはもっと必要でしょう。ターン9に関してはロレンゾが語ったように後続のライダーがミスをすると非常に危険です。これはイアンノーネのようにと言えます。あそこのランオフエリアも十分ではないでしょうから。明日何が起こるかですね。」

カル・クラッチロー

「同じ意見ですね。レースディレクション、セーフティコミッションやドルナと共に動くことですね。ただコミッションの会合に参加出来るのはMotoGPライダーだけです。もちろん経験豊富な選手が参加するわけですが、若手選手も将来的に参加するわけですから発言出来てもいいと思います。まずは意見を言ってみて何が出来るかを考えるというのが良いと思うんです。前のレースでも皆にとってレースをするというのが最高の選択だったわけではありませんからね。ターン9やターン13は確かに何かを移動するのは難しいですから、出来る事をするという感じでしょうか。」


Q

「多くのイタリア人がMoto3で走っていて、ほとんどがあなたのアカデミー生ですが、こうした仕事は報われていると思いますか?既に将来のMotoGP活躍枠という選手はいるんでしょうか?スペイン人はイタリア人の波を恐れたほうが良いのでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ええ。出来るだけ問題をなんとか使用とここ数年頑張っているんです。結果も少し出てきましたが時間がかかります。若いイタリア人の選手が育ってきているということですが、アカデミー出身者もいればそうでないライダーもいます。ですからこうした作業が来年に報われると思っています。そうしてスペイン人ライダーに対抗することが出来るかなと思っています。ただ数字だけではなくて彼らは本当に強いんですよね。Moto3でもMoto2でも、そして特にMotoGPではね。時間が必要ですけど、将来は素晴らしいイタリア人選手が増えると思います。自分は常に95%以上イタリア人のチームを応援しますからね。ただこの段階からスペイン人選手に対抗出来ているのは嬉しいです。今のところは50:50かスペイン人のほうが少し強いでしょうね。」