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★MotoGP2016 エアフェンスとは一体何なのか?

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先週のMotoGPカタルーニャGP Moto2クラスで悲劇的な事故が起き、SAGチームが事故原因を発表しましたが、そもそも「エアフェンスとは何なのか?」「固いのか柔らかいのか?構造は?」など漠然とした疑問が残ったので調べてみました。簡単に整理すると、内部に空気が入ったチャンバー構造を、強化PVC(ポリ塩化ビニル)繊維で覆ったバリア(クッション)で、用途別に大きく分けて4種類ラインナップされているようです。

今回の事故は先にバイクが滑走して行き、ライダーが同じ速度でエアフェンスではなく、エアフェンスにぶつかったバイクにぶつかった事が致命傷だったようです。グラベルであればライダーとバイクの摩擦値の違いが大きいために、バイクとライダーが衝突することは無かったのでは?とも言われていますが、完璧な安全対策というのは難しいですね。

★エアフェンスとは一体何か?

エアフェンスとは?

エアフェンスとは柔らかい壁上のセーフティーバリアです。韓国のHarim Industrial Co Ltd,の一部門であるAirfence Safety Systemsによって製造され、モーターサイクルレーシングでライダーの保護のために広く使用されています。

なお、元々の名称であるエアフェンス・セーフティー・システムズからエアフェンス・プロダクツへと名称を変更。韓国はソウルにあるHarim Industrial Co Ltd,が現在所有しています。エアフェンスのビジネスはそもそもはオーストラリアが発祥。実践的でハイクオリティ、そして手に入りやすい価格で、FIMのホモロゲーションに適合するソフトウォール、衝撃吸収バリアを製造、モータースポーツへと提供しています。

なぜエアフェンスが必要なのか?

  • サーキット、トラック施設などに最も適したセーフティーバリア。
  • 高品質な原料を使用しているために耐久性があり、オペレーションが簡単で、修理が容易。
  • 観客がコースに近いレイアウトでも、スポーツイベントの安全性を確保。
  • トラックイベントを魅力的にプロフェッショナルに演出。
  • 信頼出来るバックアップサービスがある。

エアフェンスの素材

エアフェンスは耐久性に優れた強化PVC(ポリ塩化ビニル)繊維から出来ており、強靭ながらフレキシブルで、紫外線にも強いものです。つまり直射日光下に数年置いておける耐久性があり、耐火性もあります。

種類

エアフェンスⅡs

★エアフェンスとは一体何か?

  • 幾つかのセクションを繋ぎ合わせることで出来ているために、あらゆる長さに出来るためいかなるコーナーにもフィット。
  • 前後に分かれたフロント/バッククッションから出来ており、その周りをエアが入ったセルが取り囲んでいる。
  • 全てのセルはおよそ0.3psiに保たれ、これによりフレームとセルが自立し、形を維持しています。
  • 空気圧のリリーフバルブはクッションに付いており、これによって減圧が可能です。
  • このモジュールの終わりにはアングルが付いているために、重ねる事が可能です。
  • 衝撃吸収は空気が入ったフレーム、セルによって行われ、ライダーの速度を落とします。これらのセルは衝突の際に内部の空気を逃がす仕組みを持っており、これによって急激にライダーの速度を落とす事でライダーに怪我を追わせる事を避けています。また、この仕組によってライダーはセルによってトラックまで弾き返される事がありません。
  • コース上のオイル汚れなどによる連続の転倒に対しても、エアフェンスⅡはすぐに元の形状を取り戻すために最初のライダーが非難した後のさらなる衝撃にも耐える事が出来ます。
エアフェンス Bike Evo

★エアフェンスとは一体何か?

★エアフェンスとは一体何か?

  • それぞれ内部フォームとフレームがあり、強化されたPVC繊維カバーで覆われている。
  • 2種類のサイズラインナップ(Evo - 幅2m、厚み1.2m、高さ1.25m/Evo 幅2、厚み1.2、高さ1.05m)
  • セクションはシートベルト素材で5箇所固定され、ステンレスのダブルDリングで固定される。これによりシームレスなソフトウォールがあらゆる長さで形成可能。
  • FIM認証のタイプAエアフェンス。
  • 1.2mの厚みがあるため優れた衝撃吸収性を持つ。
  • スリーブの中にサンドチューブがあるため、風が強い中でもバリアを安定させる事が可能。またスライドしてきたライダーをリフトしてバリアで衝撃を吸収すことが可能。
エアフェンス Speedway

★エアフェンスとは一体何か?

  • 幅3m、厚み0.75m、高さ1.2m
  • 全てのセクションはエアーチャンバーを内部に持つ。
  • 衝撃を受けると隣接したチャンバーに衝撃を伝え、衝撃とリバウンドを最小限に留める。
  • すぐに元の形に戻るため、複数の衝撃にも耐えうる事が可能。
  • エアを外に逃がす構造ではないため、再度空気を充填する必要なない。
  • セクションごとには40kgしかないため、2人の大人で移動が可能。
  • シワのない表面なので宣伝用のバナーを綺麗に張ることが可能。
エアフェンス Bike B

★エアフェンスとは一体何か?

  • 幅3m、高さ1.2m、厚み0.6m、重さ40kg
  • FIM認証のタイプBエアフェンス。
  • 衝撃を受けると隣接したチャンバーに衝撃を伝え、衝撃とリバウンドを最小限に留める。
  • セクションはシートベルト素材で5箇所固定され、ステンレスのダブルDリングで固定される。これによりシームレスなソフトウォールがあらゆる長さで形成可能。
  • 重ねて設置する事も可能。

http://www.airfence.com/index.html