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★MotoGP2016 エルヴェ・ポンシャラル「ポルをチームに残したい。」

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テック3のボスであるエルヴェ・ポンシャラルがフォルガー選手のチームメイトはポル・エスパロガロ選手が良いと話しています。ただ彼が語るようにホンダ、ヤマハ、Ducati、スズキの主要4メーカーのシートが決まらないことには動きが取れないというのは、ポル・エスパロガロ選手がファクトリー入りを希望しているだけにその通りなのでしょう。しかしポル・エスパロガロ選手が主要4メーカーのシートを獲得するというのは、かなり難しいと思います。

★MotoGP2016 エルヴェ・ポンシャラル「ポルをチームに残したい。」

誰がジョナス・フォルガーのチームメイトとして来季のMotoGPでテック3ヤマハチームで走るのだろうか?ポル・エスパロガロは現在ブラッドリー・スミスのチームメイトであるが、スミスは来年KTMに移籍する。そんな中アレックス・リンスがテック3に今まで関係が深い選手であった。Crash.netはテック3ボスのエルヴェ・ポンシャラルにル・マンGPが行われた日曜日にインタビューを行い、来季のM1のシート、そしてフォルガーの契約について話をした。

エルヴェ・ポンシャラル

「ポルをチームに残したいですね。個人的にポルの事が好きだし良い奴ですからね。彼は常にチームプレイヤーですし、彼のレベルは結果以上のものだと考えています。彼が今週示したように(※5位)彼は速いですし。彼が残ってくれるか?それはわかりません。彼がファクトリーチームでレースをしたいというのは良くわかっています。彼がテック3で走るのは3年目ですし、彼が我々の元でずっと走る限り彼はサテライトライダーですから。彼はファクトリーヤマハ、ホンダ、Ducati、もしくはスズキのシート獲得を狙っています。彼に言ったんです。”行ってもいいよ”と。そうしたチャンスを見つける事が出来れば自分も嬉しいからとね。ただ同時に悲しくもあります。これが人生だし最後のステップを踏み出そうとしているのはわかっているとも言いました。ただ4つのファクトリーチームのシートラインナップはすぐに決まってしまうと思います。私が思うにバルセロナまでには全てが決まってしまうと思いますね。ただこうも言いました。”君が決断するまでは他の選手と話はしない”と。◯◯のファクトリーチームと話が決まった。もしくは全てのファクトリーチームと話をしたんだけど契約には至らなかった。話が出来るかい?っていう具合でいいとね。」

「ですから、彼が”契約に関して話しが出来る?”もしくは”ファクトリーチームに行くよ”と言ってくるまでは待つつもりです。もし彼が来年自分達と一緒ではないとしたら経験のある選手と若い選手のどちらが欲しいか?これはまだわかりません。全てのオプションを考える必要があります。状況としては4つのファクトリーがあります。ホンダ、ヤマハ、Ducati、スズキ。どのチームのプライオリティが高く、どのチームが最高のライダーを獲得出来るのか?その後でないとわかりません。4つのファクトリーのシートが埋まれば誰が残っているのかがわかります。そしてそこには残るとは思いもしない選手もいるかもしれません。そうなれば嬉しいですね。いつもクラッチローとドヴィヅィオーソというラインナップだった時を思い返します。あれは本当に素晴らしい成功を収めたシーズンでした。。ただ急いではいません。ジョナスは他の可能性もあったし、少なくとも1つはシートを確定しておきたいという思いがあったんです。そして現在のもう1人のライダーはポルを考えています。ただこれが彼の優先事項では無いことも理解しています。」


エスパロガロはヤマハと直接契約を結んでおり、現在はランキング6位でトップサテライトライダーでもある。フォルガーはMoto2でも優勝経験があり、ル・マンGPの開幕前にテック3への移籍を発表した。22歳のドイツ人ライダーは今シーズン5戦中3戦で予選でフロントローを獲得。2勝しているが、ル・マンは彼にとって今シーズン最悪のレースとなったと言える。

エルヴェ・ポンシャラル

「ジョナスは転倒もあって今週はついていませんでしたね。これがMotoGPの契約による影響じゃないと思いたいですが(笑)ジョナスを選んだ理由?それは以前も話しましたが、Moto2でトップのライダーは4人だということがあります。これはサム・ロウズ、彼は3年間の契約を持っていてMoto2のグレシーニから始まり、その先にアプリリアでMotoGPクラスの契約を結んでいます。そしてヨハン・ザルコ。彼はスズキと何らかの契約を結んだようです。ですから彼は他のメーカーとは交渉が出来ません。そして次にアレックス・リンス。ただリンスは周囲にファクトリーチームのみと話をしたいと宣言しています。彼はファクトリーチームに移籍する良いチャンスがあると話しています。我々は当然ファクトリーチームではありませんから、彼とは話が出来ないわけです。」

「そして4人目がジョナスです。ただこれは彼が最後の選択肢だったわけではありません。彼は良い奴ですし、自分達のチームは家族のようなものですから、彼はすぐに打ち解けると思います。彼は”自分はファクトリーチームがいい。”というような人間ではありません。彼は速いと思いますよ。彼のライディングスタイルはM1にマッチするはずです。誰かを選ばなければならなかったわけで、私の選択はジョナスだっただけです。この選択は成功するか?Moto3ではアレックス・マルケスとアレックス・リンスは同じスピードでした。そしてMoto2にステップアップするとリンスのほうが圧倒的に速かった。彼らがクラスを変えた時にここまで大きな差が出来るとは誰も予想出来ませんでした。マルク・マルケス、ヴィニャーレス、ポル・エスパロガロはMotoGPにステップアップしても最初から速かった。しかしティト・ラバトは苦戦している。ですから予想は出来ませんね。」

「ただジョナスが来年速かったとしたら、皆がエルヴェは天才だ!ってなるでしょう。彼は若いライダーの才能を見抜けるんだ!ってね。あるフランス人が”ジョナスなんてダメだ。なんでザルコと話をしなかったんだ?”’と自分に言ったような事を皆が言わなければ、何がどうなるかはわかりません。 自信はありますよ。ブラッドリーが出ていってしまうわけなので選択をする必要がありました。ただ決断をする時はそれが完全な成功であるかどうかはわかりません。ただヤマハとチームは私の決定を後押ししてくれました。2014年から彼と話をしていましたが、その時は時期が早すぎました。今年は彼にとって3年目のMoto2です。そして今が最適なタイミングでしょう。彼がMoto2を席巻しているかというとそうではありません。しかし彼は速いですし、22歳とまだ若い選手です。彼が動くとしたら今ですよ。そして我々にはそうするオプションがあり、彼は移籍の意志があった。彼は準備出来ていましたし経験もあります。悩み必要はありませんよ。」


By Peter McLaren

www.crash.net