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★MotoGP2016 ル・マンGPでロレンゾのタイムはどれほど安定していたのか?

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先日のル・マンGPにおいてロレンゾ選手が圧倒的な勝利を遂げましたが、ニック・ハリスら解説陣もほぼ1分33秒台で驚異的にコンスタントなペースを刻み続けたロレンゾを讃えていました。ということで、実際にロレンゾ選手のペースはどれほど安定していたのか?という事を視覚的にわかりやすくするためにチャートを作ってみました。(※なお、本エントリーはスマートフォンではチャートの全幅の表示が出来無いと思います。お手数ですがPCビューで表示するか、PCでご覧下さい。)

★MotoGP2016 ル・マンGPでロレンゾのタイムはどれほど安定していたのか?


まずはチャートの解説ですが、表彰台を獲得した上位3選手の比較とし、縦軸にラップタイム、横軸にラップ数となっています。なお見やすくするためにヴィニャーレス選手は水色としました。こうしてラップタイム単体で見ていくと、15周以降にロッシ選手、ビニャーレス選手はラップタイムにばらつきが大きめに出ていきます。

ロレンゾ選手はラップタイムが1分33秒台以上になったのは1周目を除くと23周、26周、27周、28周のみです。逃げ切り型のレースでバトルが無かったは言え、やはり恐ろしくコンスタントであった事がわかります。

続いてセクター1のタイム比較。こちらもラップタイムと同様に縦軸にラップタイム、横軸にラップ数となっています。セクター1はどの選手もほぼ変わらぬタイムですね。

セクター2はターン6、ターン7のあるセクターですが、どの選手も15周以降はタイムが徐々に落ちています。タイヤが垂れてくるとこうしたコーナーからの立ち上がりでタイムが落ちていくと予想出来ますが、ロレンゾ選手のセクタータイムの落ち方は、他の選手に比べて緩やかに思えます。

セクター3は674mのストレートがあるセクターとなります。このセクターに関しては12周目以降のロッシ選手のタイムの落ち方が顕著です。これはなぜかと言うと13周目にロッシ選手がマルケス選手とドヴィヅィオーソ選手を抜いたからですが、13周目以降はラップタイムも落ちていく形なのでバトルでタイヤを消耗してしまったという事が言えるかもしれません。

セクター4はターン11から最終コーナーとなるターン14までのセクターです。ターン11、12の流れるようなコーナーの連続はロレンゾ選手の強い箇所ですが、ここはどの選手もタイムの落ち方は比較的似ています。ただロレンゾ選手は25周目以降も大きくタイムを落とさずに完走している事がわかります。

さて来週のムジェロはロレンゾ選手が得意としているサーキットですが、どのような展開となるでしょうか。なお現在のチャンピオンシップはロレンゾ選手が90ポイントで2位のマルケス選手を5ポイントリード。(※85ポイント)ロッシ選手は3位で78ポイントとなり、ロレンゾ選手とは12ポイントの差となっています。