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★MotoGP2016マルケス「加速で失っている以上は仕方ない」

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チャンピオンシップ争いのトップ3名の中で唯一転倒していなかったマルケス選手ですが、ル・マンGPでシーズン初のレース中の転倒となってしまいました。これでロレンゾ選手、ロッシ選手ともに転倒は1回づつとなり、ロレンゾ選手とマルケス選手が5ポイント差、マルケス選手とロッシ選手が7ポイント差となりました。

★MotoGP2016マルケス「加速で失っている以上は仕方ない」

マルク・マルケスは転倒によってチャンピオンシップのリードをル・マンにおいてホルヘ・ロレンゾに対して失った。マルケスは2位から4位に一周目で順位を落とし、アンドレア・イアンノーネの転倒によって3位となったが、ヴァレンティーノ・ロッシに抜かれて再び4位となった。ロッシ、アンドレア・ドヴィヅィオーソとマルケスは接近したまま走行し、マルケスとドヴィヅィオーソは16周目に全く同じポイントで転倒を喫した。

マルク・マルケス

「自分が転倒してグラベルにいる時にドヴィヅィオーソが転倒していることに気付いたんです。ですから接触して転倒とかではないんです。ただ興味深いのは自分達がよく似たタイミングでフロントを失ったということですね。正直週末に問題が多かった事を考えると良いレースをしていたと思います。表彰台にも近い位置でしたし、それがメインの目標で今日のベストの結果でもありましたから。でもターン5でいきなりフロントを失いました。ガッカリしています。でも加速で多くを失っているときは起こりえることです。ブレーキングポイントで挽回が必要で28周も長丁場であればミスをしがちです。というのもブレーキングにおいては本当に自分の指とバイクでのフィーリングだけが頼りですからね。それに自分はハードタイヤを選びましたしね。自分にとっては良い選択だったんですが、あれがバイクの向きを変える唯一の選択だったんです。ソフトではホンダのバイクのライディングでは完走は無理だったでしょう。」


「問題は加速でタイムを失っていることなんです。でも加速さえ良くなればベストなバイクの1台なんです。ストレートっていうのは特にやることがありませんから、その状態で他のバイクについていけないというのはメンタルには応えますね。(※サーキットにおいてストレートはいわゆる休息の瞬間なので、気を張り詰めて動きまわっているコーナーに比べてぐんぐん離されていくのが目につくというような意味だと思います。)ただホンダがハードに働いているのは知っていますしホンダを信じています。ですから今それについて文句ばかり言っていても仕方ありませんよね。大事な事はどこを改善すれば良いのかを理解しているということです。ただ逆にいうとシーズンの半ばでの改善は難しくもあります。というのもエンジンの開発は凍結されていますからね。次の2戦では問題を最小化して、モントメロ(カタルーニャ)の後は月曜にテストがありますからね。ホンダとはまだ話していませんが、何かしら期待出来ると思います。彼らがこの加速の問題を改善しようとしていることはわかっています。特にウイリーについてですよね。パワーがあっても使えないんです。何が起きているのかを良く理解する必要があります。」


加速についてMotoGPマシンを比較するとどう思うかという質問に、彼はこう答えた。

マルク・マルケス

「加速のランキングをつけるとしたら、Ducati、ヤマハ、スズキ、ホンダでしょうね。Ducatiに対しては全然敵わず、ヤマハとスズキに対して少し負けている程度ですね。今は集中することが必要です。ムジェロとモンテメロはヘレスやル・マンとは異なる作りのトラックです。コーナリングスピードも高いですし。2年前なら自分達にとって不利だと言っていたかもしれませんが、今回は良い結果になるかもしれませんよね。」


マルケスは転倒後もレースを続け13位で完走。この日は9人のライダーが転倒した。チームメイトのダニ・ペドロサは唯一レースを無傷で終えたRC213Vのライダーで、ロレンゾ、マルケス、ロッシは5戦の中で1回づつ転倒している。この転倒でロレンゾは「チャンピオンシップ争いがゼロに戻った」と語った。

マルク・マルケス

「フロントにいたいですね。ヘレスの段階でもレースを完走するのが難しくて、でもチャンピオンシップで勝ちたければ何とかしてレースをコントロールしないと。でも同時にプッシュする必要もあります。今日はロレンゾが独走してヴァレンティーノに抜かれました。今日は自分のポジションがどの程度かはわかっていましたのでロッシを抜き返さなかったんです。ただ良い形でレースを終える事が出来ませんでした。転倒した事は事実ですけど、ポジティブな点はロレンゾに対して5ポイントしか負けていないということです。両ヤマハライダーは自分達よりも強いようですが、こういう形で続けていってどうなるかだと思います。」


マルケスとロレンゾは今シーズンともに2勝を上げており、ロッシはマルケスに対して僅か7ポイント差という状況だ。


By Peter McLaren

www.crash.net