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★MotoGP2016ル・マンGP 予選プレスカンファレンス翻訳

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決勝レース開始直前になってしまいましたが、土曜日に行われた予選プレスカンファレンスの翻訳をお届けします。いつもは30分近くあるプレスカンファレンスが、今回は質問がほとんどなく15分程度という短いものでした。

★MotoGP2016ル・マンGP 予選プレスカンファレンス翻訳

ニック・ハリス

「素晴らしいタイムでポールポジションを獲得しました。」

★MotoGP2016ル・マンGP 予選プレスカンファレンス翻訳

ホルヘ・ロレンゾ

「32秒台前半だとは予想していたんですが、これほど良いラップタイムが出るとは思っていませんでした。しかし31秒9というタイムは予想していませんでしたね。FP4の最後にオールドタイヤで快適に良いペースが刻めていたとは言っても驚きましたね。最後に1秒近くタイムを縮める事が出来ました。チームに感謝したいですね。金曜の最初の練習走行から良いベースセットアップが有りました。セッションごとにタイムを縮める事が出来て、コーナーで0.1秒また0.1秒と削る事が出来ました。良いラップタイムを出せると同時に良いペースで走行出来るバイクに仕上がりました。今の段階ではレースに備えて非常に良い状態と言えますがレースはレース、練習走行はあくまで練習ですからね。コンディションが明日にそれほど変わらない事、他のライダーがレースまでにパフォーマンスを上げない事を願います。」

ニック・ハリス

「ヘレスではタイヤのスピニングが問題となりましたが、今回ミシュランは新しいリアタイヤを持ち込みました。」

ホルヘ・ロレンゾ

「皆ミシュランの仕事に満足していると思います。ハードに作業してくれたと思いますし速い仕事でしたね。このおかげでレースをすることが出来ます。カタールのプレシーズンのようなグリップを得るのは時間がかかると思いますが、今のところ問題は30%から40%解決したと思います。明日のレースに備えて非常に良いタイヤだと思います。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではマルク。ポール獲得をしたかったでしょうが、こうやって連続して1列目を獲得している事が非常に重要ですね。 」

マルク・マルケス

★MotoGP2016ル・マンGP 予選プレスカンファレンス翻訳

「もちろんホルヘに接近したかったんですが、今日は不可能でした。ですから今日は1列目を獲得する事が重要でした。その目標は達成出来ましたので、それに付いては嬉しく思いますね。このサーキットでは苦しむと予想していたんですが、実際苦しみました。明日はタフなレースになるでしょうね。Ducatiの2台、ヴァレンティーノなど多くのバイクが似たようなペースですからね。ただ自分達の出来る限りのレース、そして良いスタートをしたいと思います。ロレンゾが今日のようなフィーリングで無ければ、少なくとも数ラップは付いて行けると思います。」

ニック・ハリス

「ホンダはここではかなり乗りにくいんでしょうね?」

マルク・マルケス

「ええまぁ乗るのが簡単なバイクではないですよね。出来るだけ加速性を向上させようとしているんですが、多くを失っています。いくつかのサーキットでは失っている分をブレーキングで挽回出来るんですが、ここではホルヘのライディングが素晴らしくて挽回が難しいですね。ただとにかく努力して100%を絞りだそうとしています。明日は何とか彼を追って表彰台を獲得したいですね。」

ニック・ハリス

「もしレースに勝てなければ表彰台という形ですか?」

マルク・マルケス

「もちろん明日は表彰台は良い目標だと思いますね。なんとか獲得したいと思います。難しいとは思いますが、表彰台は自分達にとっては良い結果でしょう。」

ニック・ハリス

「マルクありがとう。今シーズン5度目の1列目スタートとなりました。それではアンドレア・イアンノーネ。大変なセッションでした。転倒、ピットに戻ってスクリーンを見つつで、その後チェッカーフラッグが振られました。」

アンドレア・イアンノーネ

★MotoGP2016ル・マンGP 予選プレスカンファレンス翻訳

「大変な予選でした。1本目のタイヤでは良いラップタイムが出せましたので嬉しかったんですが、マルケス、ドヴィ、ヴァレ、ダニが1列目を獲得する可能性がありましたからラップタイムを向上する必要があると思っていました。ですから2本目のタイヤで良いラップをしようとしたんですが、転倒してしまいました。何とかピットに戻って走りだしましたが、2台目のバイクでタイムを向上することが難しくて、ベストと言える形にはなりませんでしたね。」

ニック・ハリス

「あの転倒の原因は何でしょうか?(※ちょっと聞き取れず。。)」

アンドレア・イアンノーネ

「Ducatiのほうが自分よりも情報を持っていると思いますよ。Dcuatiに聞いたほうが良いでしょう。」

ニック・ハリス

「タイヤに関してはホルヘも話していましたが、あなたもヘレスでは問題を抱えていましたよね。」

アンドレア・イアンノーネ

「ミシュランはヘレスの後に問題を解決するためにハードに仕事をしたんでしょう。皆とてもこれに関してはハッピーなんじゃないでしょうか。タイヤは良く機能していますし、バイクも良いですしペースも悪くありません。明日に関してはホルヘは別として皆似たようなペースですね。明日に関しては28周もありますから大変なレースです。ベストのタイヤを選択することが重要になりますし表彰台を獲得をすることも重要です。いつもこれは容易なことではありませんが、常にこれに向かっています。」

ニック・ハリス

「イアンノーネありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」

Q

「今シーズンの4戦ではレースの後半にはまだ1位を争ってのオーバーテイクの戦いがありませんが、何故でしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「わかりませんね。こういうことはあり得ると思いますよ。カタールでは4人のライダーが接近していました。何故これが起きていないのかはわかりませんが、明日もそういう事が起きない事を願っています。」

マルク・マルケス

「色々とあると思いますが、まずはタイヤについてまだ理解をしている最中だということ、そしてタイヤをレースの最後まで保たせないといけません。というのもいつタイヤのグリップが落ちるかわかりませんからね。あとはウイングレットのせいもあると思います。F1みたいなものだと思うんですけど、トップになってしまえばよりダウンフォースが得られ、その後ろで走行しているとウイリーを起こしてしまって抜くのが難しいという事があり得るんじゃないかと思います。」

Q

「転倒についてはテクニカルな問題なんでしょうか?」

アンドレア・イアンノーネ

「正直に言ってなんで転倒したかわからないんです。本当に不思議な転倒でしたからね。後でエンジニアとも話したんですがバイクの警告灯は赤、赤で、赤、赤は普通は水回りの問題なんです。でもわかりません。現状では全くわかりませんね。」

ニック・ハリス

「もう質問はありませんか?今日は皆さん質問を怖がっているようですね?」

Q

「噂ではタイヤのカーカスの部分がもう柔らかいということですが、これはタイヤだけの問題なのか、シャーシやダンピングの調整なども行っているのか、どうなんでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「いや噂ではなく事実ですね。ミシュランの新しいタイヤは特にセンターが柔らかいです。おそらくサイドもそうでしょう。ですからカタールのレースで使用したブリヂストンのものにより近いですね。ですからこれが多くのライダーがヘレスで体験した問題の解決に役立っていると思います。明日同じ問題が起きないと良いですね。」

マルク・マルケス

「確かに今質問された内容は正しいですね。ただ練習走行では5走って止まってまた走るという状況ですからね。ただレースでは28周連続で走るわけですから、どうタイヤが働くかですね。走行を重ねるとタイヤが跳ねるような感覚があり、これはカーカスがソフトであるともっと跳ねると思うんです。ですから妥協点とは言えると思いますが、ベストではありません。」

アンドレア・イアンノーネ

「確かにタイヤは良くなったと思います。それにこういった状況をコントロールすることが容易になりました。昔のタイヤではストレートのスピンが多くて難しかったですから。新しいタイヤの真ん中のコンパウンドがこの問題を良い方向にしたのは確かです。ただ28周走った状態ではどのようなパフォーマンスになるかというのは興味深いと思いますね。」