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★MotoGP 2017年にグリッドを24台に増やす案は却下される

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2017年にMotoGPクラスのグリッドの数を24台にする話が前から出ておりLCRやAjoなどが関心を示していましたが、これは正式になくなりました。3月の時点ではスズキのダヴィデ・ブリビオもサテライトチームの可能性に言及していますし、エメットさんのメーカーの状況分析を鑑みると、ヨハン・ザルコ選手がスズキと2017年に契約を結んだというのはスズキのサテライトチームで出走する可能性があったのかもしれません。となるとAjoスズキとかだった可能性もあるわけですが、ザルコ選手の2017年がどうなってしまうのかは気になりますね。

(※金額の部分の誤訳、金額の内訳が無いとわかりにくいのでは?とのご指摘をメールにていただき訂正いたしました。匿名希望さんありがとうございます!)

★MotoGP 2017年にグリッドを24台に増やす案は却下される

2017年MotoGPのグリッドは23台のバイクが並ぶことになった。FIMは今日(※5/2)メーカーが装備提供の約束が出来ないという理由で、24台がグリッドに並ぶという事は無くなったと正式に発表。このグリッドを巡っては多くの関心が集まっており、5チームが関心を示し、3チームが正式に24番目のグリッドへの応募をしていた。これらのチームはPons、LCR、Ajoなど以前からMotoGPにグリッドを持ちたいとしていたチームだとされる。


IRTA、ドルナ、FIMからなる選考委員会からの要求の1つは、しっかりとした資金基盤だ。ドルナは240万ユーロ(※財政支援)を全てのグリッドに対して援助するわけだ。実際ライダーをMotoGPに置くには最低で年間400万ユーロで済む。チームにとっての問題は財政的な問題ではない。結局24台目のグリッドが却下されたのは競争力のあるマシンの不足にある。つまりメーカー達はこの24台目のグリッドを走るバイクを余分に供給する事を嫌がったのだ。


Ducati、ホンダ、ヤマハに関してはこれは理解出来る。Ducatiは既に8台のバイクを走らせておりこれらは非常に戦闘力の高いバイクと言える。ヤマハは4台のバイクを走らせており、これは4気筒バイクの時代の始めの頃から変わっていない。ホンダは5台のバイクを走らせており、6台とする可能性もあったはずだが、価格上限規制がこの決定に対してインパクトを持つ。 車体の価格上限は220万ユーロ(※年間リース料)とされており、HRCのRC213Vは350万ユーロ(※年間リース料)を超えるとされているので、6台目のホンダを走らせるはHRCにとっては難しいことだったろう。


となるとスズキ、KTM、アプリリアが残る。2017年はKTMにとっては初めてのMotoGPとなり、バイクの開発で手が回らないということだろう。その状況でサテライトチームを走らせるのは大きなギャンブルだ。アプリリアのRS-GPは2016年はより良いパッケージであるがまだ戦闘力は低く、サテライトチームというのは同じくギャンブルと言えるだろう。スズキのGSX-RRは魅力的なバイクだ。しかしスズキはサテライトチームを走らせた事はない。オースティンでこの可能性についてチームボスのダヴィデ・ブリビオは「サテライトチームを走らせた経験は無いんです。」とサテライトチームを適切にサポート出来ないかもしれないという懸念を表明していた。


しかしこれはドルナとメーカーの間に2015年に交わされた合意内容に反するものだ。これは財政的な状況が変わるのと引き換えに、ファクトリーはサテライトチームにバイクを供給するというものだ。現状ではサテライトチームがスズキにバイクの供給を依頼したのかは不明だが、2017年にスズキと契約したヨハン・ザルコはスズキのサテライトチームで走る予定だったという噂がある。ザルコの将来への影響は今後明らかになるだろう。


2017年に関しては24台目のグリッドは無くなったが、将来の可能性が無くなったわけではない。FIMのプレスリリースは将来的にメーカーが競争力のあるバイクを供給する事に前向きになった場合、24台目のグリッドが埋まる事もあるかもしれないとしている。

BY DAVID EMMETT

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