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★MotoGP2016 Ducati「ウイングレットはレギュレーションに完全に従っている」

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Ducatiは2015年以来ウイングレットを積極的に活用しており他のメーカーもその流れに追随している昨今ではありますが、採用当初からその安全性に異論を唱える意見がありました。Ducatiの主張としてはDucatiが現在持っているアドバンテージを打ち消す為にそうした意見が声高に叫ばれているとのことですが、バイクに余分な突起物を加えているという事実は変わりません。実際の強度がどの程度なのか不明ですが、接触すれば簡単に外れるようになっているとは言え部品強度がそれなりであれば危険性は高いと思います。今後の行方に注目が集まります。

★MotoGP2016 Ducati「ウイングレットはレギュレーションに完全に従っている」

ジジ・ダッリーニャはMotoGPのウイングレットは本質的に危険だという意見に異を唱える。彼はこの技術を安全の観点で禁止しようとする流れは、Ducatiのエアロダイナミクスのアドバンテージに対するこじつけだとしている。しかし彼は現行のレギュレーションを向上させるという事に前向きで、誠実さと常識でもってエアロダイナミクスに関して明確で詳細なレギュレーションを定める事が出来るとしている。Ducatiは2015年型のマシンからウイングレットを積極的に活用。これはダッリーニャによる初めてのDucatiのバイクとなる。それ以来Ducatiはウイングレットの技術を積極的に活用しており、そうして投資はいくつかのデザインの変更からも見ることが出来る。


Ducatiのウイングレットの登場から6ヶ月後にヤマハがミサノでウイングレットを使用、ホンダが今年のカタールテストで続き、スズキとアプリリアが今年のヘレスで使用した。しかし同時にウイングレットは禁止されるという噂もあり、MSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)のミーティングはこのデバイスの将来について合意を取ろうと動いている。ウイングレットは現行ルールでは問題が無いが、安全性という面がルール改正のポイントとなる。こうした懸念はアルゼンチンGPでイアンノーネのウイングレットがマルケスに接触した事からも叫ばれている。Crash.netの質問に対してジジ・ダッリーニャは下記のように語る。

ジジ・ダッリーニャ

「ウイングレットに関しては多くの安全上の話があります。しかし正直なところウイングレットは危険だという出来事は起きていないように思います。アルゼンチンGPの1コーナーでのイアンノーネとマルケスの接触では、左のウイングレットは衝突で取れ、マルケスはこの種の接触で起こりうるいかなる種類のダメージも受けていません。それにこうした接触で他のパーツ(ハンドルバー、フットペグなど)が問題を引き起こす可能性は高いわけです。何事も改善していく必要がありますから、ウイングレットの安全性向上の観点で提案を続けていきます。」


ウイングレットの主な目的は加速に最中にフロントにダウンフォースを発生させることにある。これによってエンジンパワーを犠牲にすることなくウイリーを減少させることが出来る。

ジジ・ダッリーニャ

「ウイングレットはウイリーを減少させるのに役立ちますし、フロントホイールが加速中に路面にしっかりと押し付けられているバイクのほうがウイリーをしているバイクよりも安全であると私は考えます。現在のレギュレーションを発展させることには前向きです。ただ、特に何の問題も起きていないにも関わらず、Ducatiが最初に始めたこうした技術に関して口実を作って禁止するという方向を受け入れる事は出来ません。既存のレギュレーションには完全に従っているわけですし、その結果としてライバルよりもある分野でアドバンテージがあるだけの話です。誠実さと常識、さらに詳細なレギュレーションの元にエアロダイナミクスをさらに進化させる事が出来ると思います。」


Ducatiはウイングレットの禁止には強硬に反対している。(※Moto2とMoto3クラスでは最近禁止が決定された。)サイズ、形、装着位置などはMSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)の協議で決定される。

By Peter McLaren

www.crash.net