★PRAËM 温故知新 BMW S1000RR
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実に見事なBMW S1000RRのカスタムバイクをご紹介します。製作したのはフランスのPRAËMで、80年台の耐久レーサーにインスピレーションを受けて製作をされているとのこと。耐久レースを思わせるフロントカウルにスッキリとしたリヤシートカウルなどが最新のスポーツバイクのフレームに綺麗に収まっています。冷却フィンの付いたエンジンカバー、シートカウルに移設されたバッテリーも良い雰囲気を出していますが、カウルも加工無しでポン付け出来そうな気がします。こういうキットがあれば人気が出そうですね。
Praëmが仕上げた仕事は実に見事だ。彼らの正式な最初の作品となったバイクはホンダのRC-51をベースとしたもので、非常に興味深いデザイン上の要素をバイクに持たせていた。そしてそれに続く彼らの作品もまた見事である。PraëmのBMW S1000RRは、クラシックなスーパーバイクのデザインの中にモダンな機構が詰まっているもので、21世紀が20世紀のレーシングの世界に収まっていると言える。
名前が示すようにベースとなっているのはBMWのS1000RRだ。しかしそのスタイルは80年代から来ており鈴鹿8耐のレーサーのようだ。Optimus Praëmと呼ばれるこのバイクは理論的でありながら機能性に富んでいる。このバイクは近年のカフェレーサースタイルへの回答であり、似たようなカスタムを手掛けるビルダー達が今後目指す内容の前兆と言える。PraëmはSylvainと Florent Berneronが運営している。SylvainはBMWモトラッドのデザイナーを以前務めており、Florentは航空学とメカニクスのバックグランドを持っている。もしかしたら、彼らがHolographic Hammerという名前でした仕事に聞き覚えがあるかもしれない。もし無いのであれば是非チェックすることを勧める。
Praëmの仕事の中で、彼らがBMWモトラッドフランスと作業をしているという事は驚くべき事ではないだろう。そうした理由もあってベースのバイクにはBMWのS1000RRが選ばれたのだ。パーツにはCompetition Werkesのエキゾースト、Rotoboxのホイール、Pirelliのタイヤ、いくつかのハードパーツにはRizomaが使用されている。Praëmによると彼らのS1000RRは183kgで、これは燃料満タンですぐに乗車出来る状態での重量とのこと。これはベースとなる車両から18kgも軽量になっている。こうした事も頭にいれて考えると、Optimus Praëmはあなたの地元のサーキットの走行会で走ったり、夜のパーキングに集ったりするのに完璧なバイクだ。
カスタムの世界に機能的なカスタムが施されたバイクが現れるのを見るのは良いものだ。それが過去の素晴らしいレースの歴史にインスピレーションを得ていればなおさらだ。このカスタムバイクは、近年他のビルダーが作るバイクに比べて”本物”という感覚がする。このバイクがその他のビルダーにインスピレーションを与えて、彼らがこうした流れに追随する事を期待する。