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★MotoGP2016 ペドロサをタイトル獲得から遠ざけているもの

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昨日間違って下書きでアップしておりまして失礼致しました。マット・オクスレイさんによるペドロサ選手のライダーとしてのハンディキャップ、未来についての記事です。こうしてペドロサ選手のMotoGP選手としてのハンディキャップを羅列されると、彼がいかに不利な状況で戦っているか、そしてそれがいかにハードな戦いであるかがわかります。何とか引退の前に最高峰クラスを制する姿を見たいところですが。。

★ペドロサのサイズは不利に働いているのか?

数年前、私は3人のモーターサイクルレーシングの中での偉大なる敗者であるレーサーをインタビューした。これは本当に世界タイトルに近かったライダー達を形容するにはいささか不公平な呼び名だ。彼らの名前は500ccで4度チャンピオンシップ獲得争いに参加したランディ・マモラ、数度ワールドスーパーバイクでタイトルを獲得するところだったアーロン・スライト、250ccのチャンピオンシップ獲得に2度迫ったラルフ・ウォルドマンだ。全てのインタビューは毎回感傷的なもので、毎回彼らの治りかかったら傷口を開くようなものだった。ウォルドマンのインタビューは、1997年の250ccタイトル獲得をあと一歩で逃した事もあって、涙混じりのインタビューとなった。

そして今、この敗者に新たなライダーが加わろうとしている。彼の存在はマモラを安心させる。彼はほとんどの最高峰クラスでのレースで勝利を遂げながらもタイトルを獲得した事は無い。彼の名はダニ・ペドロサ。過去9シーズンに渡り、ペドロサは年間2位、3位、4位を3度ずつ獲得している。彼は最高峰クラスで30勝を遂げている。実際、これは伝説のライダーであるケヴィン・シュワンツやバリー・シーンよりも多い勝利数だ。ペドロサは125ccと250ccのタイトルを連続して獲得した後に2006年にMotoGPクラスにステップアップ。ホンダのバックアップもあってMotoGPクラスでの成功は当たり前に思えた。彼がこうした成績であるのかはいくつかの説があるが、その1つに彼の160cm、51kgというサイズがある。


彼がMotoGPクラスにステップアップした時、彼の体重の軽さによるアドバンテージとエアロダイナミクスに関して、ライダーとバイクの合計重量のミニマムウェイトを設けるべきといった意見があった。ただ実際には30歳のペドロサの経験が、ルールの裁定者達に合計重量のミニマムウェイトを設けるのは不公平だと納得させた。単純にダニはMotoGPバイクで彼の才能を発揮するには体重が軽すぎ、彼の軽さはストレートでは助けとなるがハンディキャップともなるのだ。MotoGPライダーはタイヤに荷重を加えて熱を発生させ、コンタクトパッチを大きくするためにタイヤを変形させる必要がある。ペドロサの体重はライバルに比べてずっと軽いため、ライバルのようにタイヤに荷重を与えることが出来無い。つまりコーナー脱出時のトラクションが低く、これによって彼のストレートでの速さを打ち消す影響を与えるのだ。ペドロサは他のライダーよりずっと背が小さい。そのため、彼は荷重をバイクに与えるために前後左右に動きまわる事が出来無い。また他のライダーがハンドルバーやフットペグを四肢を使って操るのと同じ事が出来無い。数人のライダーはペドロサに身長と体重があと少しあれば、複数のタイトルを獲得していたと考えている。


過去の3シーズンで彼はレプソルホンダのチームメイトであるマルク・マルケスの影で生きてきた。マルケスはそのワイルドさで皆を驚かせ、2013年と2014年にタイトルを連続して獲得した。彼は若きスターから学ぼうとしたが、彼が出きる事は一つしかなかった。「マルクから何が学べるかと思ったんですが彼のライディングは本当にフィジカルを要求するんです。物凄く強い肉体で有る必要があって、自分も鍛えているものの身長が足りないんです。大きくなる事は助けになりますが、それに対して自分が出きる事はありません。ですから考えない事にしました。」

★ペドロサのサイズは不利に働いているのか?

もう1つの問題はバイクの開発の問題と運だ。2007年から2010年半ばまでホンダのバイクは影に隠れた存在だった。「2010年の初めでもバイクは酷い状態でストレートでもまっすぐ走らなかった。」と彼は語り、ホンダが勝てるバイクを作った時、不運が彼を襲った。2010年10月に彼はポイントリーダーのホルへ・ロレンゾと争っていたが、スロットルのジャムによってバイクから投げ出され、左の鎖骨を痛めた。2011年には再びチャンピオンシップでロレンゾと争っていた時にマルコ・シモンチェリの転倒に巻き込まれ右の鎖骨を骨折。2012年にはさらにタイトルを争いに参加するも、またしても別のライダーにレースから弾きだされてしまった。2013年は彼はドイツGPでコールドタイヤで転倒するまでチャンピオンシップをリードしていたが、72km/hでの転倒で再び左の鎖骨を骨折した。その数週間前にマルケスはムジェロで336km/hで転倒しながらも翌日のレースには出走している。


この不幸な出来事は合計しても2013年のアラゴンGPで起きた事よりはまともだろう。この時並んでコーナーに進入したマルケスが彼のマシンの後部に接触し、ペドロサがスロットルを開けた次の瞬間に彼はマシンから投げ出された。この軽い接触はホイールスピードを感知するセンサーからECUへ情報を伝達するケーブルを破壊、これによってトラクションコントロールが働かなくなったのだ。 昨シーズンは腕上がりの問題によって酷いシーズンとなり、彼は引退か緊急の手術のどちらかを余儀なくされた。彼は3戦を欠場、そして最後の4戦で2勝を遂げた。


2016年が彼のシーズンになると信じるものもいる。というのも彼のガラスのようなスムーズなライディングはミシュランタイヤと良くマッチすると考えられているからだ。これが本当になるかもしれない。しかし彼のサイズによる問題は、MotoGPの新しい統一エレクトロニクスにとって何倍にも大きくなるだろう。というのも彼は素晴らしいトラクションとウイリーコントロールを今まで以上に必要とするからだ。「全てがより複雑になります。コンスタントにトルクをかけてウイリーやシェイキングなしに良いラインから脱出するのが難しくなりました。」難易度はともかく、2016年は彼にとっての最後のチャンスとなるだろう。なぜなら多くの有能な若いライダーが列をなして彼のシートの座を狙っているからだ。

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