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★MotoGP2016 マルケス「ウイングレットがあるとオーバーテイクが難しい」

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ウイングレットについては中立的な立場かと思いきや、ウイングレットがあるとオーバーテイクが難しいため今シーズン一杯で禁止の方向を支持しているというマルケス選手です。あっても無くてもさほど違いが無いのであれば、もともと危険なスポーツである事を考えると確かに禁止のほうが合理的な判断だと思います。

★MotoGP2016 マルケス「ウイングレットがあるとオーバーテイクが難しい」

マルク・マルケスはヴァレンティーノ・ロッシと同様に、各ファクトリーチームが2016年から採用しているウイングレットについて禁止する方向を支持する考えのようだ。 現在マルケスはチャンピオンシップを17ポイントでリードしているが、月曜にヘレスで行われたテストでもトップタイムを記録している。テストではマルケスはHRCの小さな3つのストレーキが両サイドカウルについたデザインのカウルをテストしていた。ウイングレットをつけた状態でもつけない状態でもラップタイムに大きな差異はないが、マルケスは2016年の終わりにこのウイングレットが禁止される方向を望んでいるとのこと。

マルク・マルケス

「いくつかのライダーはウイングが好きみたいですが、好きでないライダーもいます。自分としてはウイングが無いほうがずっと良いですね。多くのエアロダイナミクスパーツが付いた状況だと、他のライダーの後をついていくのが難しくなりますし、オーバーテイクも難しくなります。加速の際にF1みたいな感じなんですよ。スリップストリームに上手く入る事も出来ませんし、安全上の理由でもそうです。アルゼンチンでもイアンノーネが自分に接触しましたよね。オースティンではダニがドヴィに接触しましたけど、あれはウイングレットが無くて本当に良かったと思います。個人的には好きではありませんね。性能向上の目的でのみ使う事は出来ると思うんです。」


マルケスは2017年にウイングレットが禁止されるという噂のように、ウインレットの禁止を望んでいるのだろうか?

マルク・マルケス

「個人的にはそうですね。自分も確かに現在使用しています。あるパートでは良いんですけど、これを禁止しなければどんどんこれが加速していくと思うんですよ。オーバテイクやレースをするという事は、ウイングレットがある状態だと難しいと思うんですよ。今シーズンに関しては使用が可能だと思うので、性能向上を続けていくんじゃないでしょうか。トリプルウイングのものに関してはある部分では悪くないですね。特に加速はそうです。ただコーナーだとバイクのフィーリングが少し変わりますね。2回テストしましたが、その後通常のものに戻しました。それからウイング無しで走ってみました。正直に言うと悪くないですけど、ラップタイムは変わらないんですよね。まだ色々と作業が必要だと思います」


残りのテストの関しては、マルケスと彼のクルーは2016年のシーズン開始から起きている加速の際のロスを最小化するべく作業を行った。

マルク・マルケス

「なんとか性能向上の為に努力はしましたが、最終的な結果としてはレースウィークと変わらなかったですね。レースウィークを通じて多くの情報が得られたというのは本当です。色々な事を加速に関して試しており、これはル・マンでも改善が必要な部分です。ル・マンは加速ポイントが多いですからね。シャーシに関しても作業を行い、加速の際によるグリップを得られるような方向、ウイリーが少なくなるような方向でバランスを変更しようとトライしました。ただ結局は妥協点を探す事になるんですよね。そこで方向を固めてしまうと、コーナーでの性能が悪くなります。良い妥協点を探していますが、ポジティブな情報が得られましたのでル・マンでは助けになると思います。コーナーでの感触はとても良いです。特に今日はそうでしたね。今日の朝とセッション終了の2時間前のフィーリングは良かったです。午後になって気温が上がるとフロントタイヤがソフトであると問題が出てしまいます。タイヤは機能していますが、コンパウンドが柔らか過ぎるんです。加速で失っている分、フロントを(※ブレーキングで)プッシュしすぎてしまうんです。作業は続けていますが、エンジンの開発は出来ませんから難しいですね。何か他の方向で作業が必要だと思います。エアロダイナミクスの面で作業は可能ですが、簡単ではありません。」

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