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★MotoGP2016ヘレステスト ヤマハレポート

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決勝レースの後に行われたヘレスのテストレポートをご紹介します。ヤマハは今年燃料タンクの位置をリア側にしたシャーシを試していましたが、どうやら従来型で今年はいくという方向になったみたいですね。今回新たに試したミシュランのフロントタイヤはさらに良くなっているようで、実戦投入が楽しみです。

★MotoGP2016ヘレステスト ヤマハレポート

ヘレスでのワンツーフィニッシュの後、モヴィスターヤマハMotoGPチーム、ヴァレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンゾは公式IRTAテストをヘレスにて行いました。レースで2位となったホルヘ・ロレンゾはこの日2位タイム。レースで優勝したヴァレンティーノ・ロッシは4位タイムとなりました。ミシュランはこの日3種類のフロントタイヤをテストに持ち込み、モヴィスターヤマハチームもいくつかの要素についてテストを行いました。ロレンゾとロッシはいくつものエレクトロニクスセッティングをテストし、リアの燃料タンクについてのテストも行いました。ロレンゾは59周を走行し、ファステストラップは1:39.332となり2位タイム。これはトップのタイムから僅かに0.19秒遅れのタイムでした。また彼はオプショナルのエキゾーストに関してもテストを行いました。チームメイトのロッシは彼自身のグランプリ通算113勝となってレースの後に52周を周回。ミシュランタイヤと同時に、M1の細かい変更点についてテストを行いました。ファステストラップは1:39.632で4位タイムとなり、これはトップからは0.319秒遅れのタイムとなりました。

マッシモ・メレガリ

「今日のメインの目標は3種類のフロントタイヤのテストでした。これについては良い形で作業を終えました。両ライダーが同じタイヤから良いフィーリングを得たのは良かったですね。ライダーのために出来る限り素晴らしい性能を提供し、我々に自信を与えてくれるためにミシュランがハードに、そして正しい方向に作業を進めていることの現れでしょう。また同時に燃料タンクの位置を変えた車体と従来型とを比較し、従来型で行くことを決めました。ホルヘはエキゾーストパイプについての仕様を決定し、ようやく異なるエレクトロニクスやシャーシセッティングの比較テストをすることが出来ました。この後ヘレスに別れを告げ、素晴らしい成功から次のチャレンジに目を向ける準備が整いました。」

ホルヘ・ロレンゾ

「コーナーでの旋回性を高めるために異なるセッティングを試す事は重要です。そして大きな進化を遂げる事が出来ました。いくつか別の事も試しましたが、特に大きな変化はありませんでしたね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「それほど多くの事はテストしませんでした。2016年型で燃料タンクの位置を変更したもののテストに時間を使いました。その他はフロントタイヤが良くなったということがあります。3種類の違うタイプをテストし良いものが見つかりました。これは非常に重要ですね。燃料タンクは従来型のほうがフィーリングが良いので、今後はこのタイプを使用すると思います。」

ポル・エスパロガロ

「今日試した事は皆上手く行ったので驚きました。今日見つけた事はこのトラックの用にグリップが低いトラックでは約に立ちます。今日試した新しいタイヤは良い感触ですね。レースウィークでは幅広いオプションがありながら、ハードコンパウンドしかまともに使えなかったんです。今日のテストではソフトのものを30周以上問題なく使用出来まして、これが自分のお気に入りのタイヤですね。今回作ったセッティングはフロントのロックの問題に関して良くなりましたね。今回ミシュランが持ち込んだタイヤは良いパフォーマンスを発揮していますね。カタルーニャの後にも新しいコンパウンドを試しますので、そこでどうなるかですね。」

ブラッドリー・スミス

「今日の結果は良くありませんでしたが、それでも進歩はあったと思います。ただ今日の内容によって良いシーズンになるかというとそうではないですね。今年はかなり苦戦しているところで、今のところバイクに対して快適だなと感じた事はありません。今日テストした内容は2016年の最初にテストした内容であるので、知っている事を再確認するような感覚ですね。今日の内容はネガティブではありませんが、正しい方向には向かっていると思います。今朝は再度全てをテストし、ガレージで最高のパッケージであることを確認しました。午後に位は新しいタイヤを試し、かなり良い事を確認しましたが、このタイヤは将来的に使用出来るものなので現在のタイヤでセットアップを進めました。その後はバイクに集中し、ベースセッティングの作業、リアショックのモディファイ、ライディングポジションの変更を行いました。今日は忙しく素晴らしい結果は出ませんでしたが、これはある意味想像していたことです。チームも自分も落ち着いて作業しベストを尽くしました。最終的には目標としていた0.5秒の短縮が出来ました。結果には満足していますしチームも素晴らしい仕事してくれたと思います。彼らのホームGPで良いレースをしたいと思います。」

ヘレス テスト順位

  1. マルク・マルケス Repsol Honda Team 1m 39.313s [Lap 11/91]
  2. ホルヘ・ロレンゾ Movistar Yamaha MotoGP 1m 39.332s +0.019s [26/59]
  3. マーヴェリック・ビニャーレス Team Suzuki Ecstar 1m 39.536s +0.223s [14/91]
  4. ヴァレンティーノ・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP 1m 39.632s +0.319s [50/52]
  5. ダニ・ペドロサ Repsol Honda Team 1m 39.646s +0.333s [65/76]
  6. アレイシ・エスパロガロ Team Suzuki Ecstar 1m 39.682s +0.369s [8/71]
  7. カル・クラッチロー LCR Honda 1m 39.812s +0.499s [79/82]
  8. アンドレア・イアンノーネ Ducati Team 1m 39.879s +0.566s [10/55]
  9. ポル・エスパロガロ Monster Yamaha Tech 3 1m 39.942s +0.629s [40/62]
  10. アンドレア・ドヴィヅィオーソ Ducati Team 1m 40.027s +0.714s [46/50]
  11. ブラッドリー・スミス Monster Yamaha Tech 3 1m 40.335s +1.022s [70/71]

[参照元] Yamaha Racing Press Release