★MotoGP2016ミシュラン ヘレスGP決勝プレスリリース

ミシュランタイヤによるヘレスGPの決勝プレスリリースをご紹介します。前日にはタイヤフィッターがウイルス性胃腸炎で倒れたとのことで、バタバタの中でのセッションであったと思います。

ヴァレンティーノ・ロッシはスペインのヘレスサーキットにおいて自身6度目となる優勝を、ミシュランタイヤを履いて今期初の優勝という形で遂げた。ポールポジションからスタートした彼はホールショットを奪い、後続のライダー達がそれに続いた。

ロッシは4,423mのサーキットでの27周のレースでリードを広げ、昨年のチャンピオンであるヤマハのホルへ・ロレンゾ、ホンダのマルク・マルケスが後に続いた。ロッシはミスをせず1位のままリードを広げ、ロレンゾに2秒の差をつけてゴール。マルケスは3位を獲得した。

ロッシはフロントにミシュランのハードコンパウンドのパワースリックを使用。リアにはミディアムコンパウンドを使用した。この組み合わせは他の表彰台のライダー達も同様だった。タイヤの温存はヘレスでは重要になるが、ロッシはポールポジションからチェッカーフラッグまでレースをリードするという自身初の形で完走を遂げた。

トラックサイドには多くの観客が詰めかけ、素晴らしい晴天のコンディションを楽しんだ。朝には霧がかかっていたのとは、実に対照的なコンディションであった。ホンダのダニ・ペドロサは4位、スズキのアレイシ・エスパロガロとマーヴェリック・ビニャーレスは5位と6位を獲得。アンドレア・イアンノーネは11位スタートから7位を獲得。8位には独立チームトップとなるポル・エスパロガロ。ユージン・ラバティは9位、エクトル・バルベラが10位となった。この二人は共にサテライトDucatiチームとなる。

チャンピオンシップではマルケスがリードし、ロレンゾが2位。レースウィナーのロッシは3位につけている。ミシュランは月曜のタイヤテストの為にヘレスに残り、その後次回の開催地でありミシュランの母国であるフランスに戻る。なおフランスグランプリはル・マンにおいて5月8日に開催される。

ヴァレンティーノ・ロッシ

「この結果は本当に嬉しいですね。バイクの調子も良かったですし、タイヤに関しても金曜から良い感触でした。去年は苦戦したので、今年はへレスで強いレースがしたいと思っていたんです。素晴らしいタイミングでの勝利となりましたので優勝は嬉しいですね。最初から最後までトップで走行する事が出来ましたので、素晴らしかったですね。」

ニコラ・グベール

「今週末は素晴らしい内容でした。フロントタイヤは素晴らしい進化を遂げ、ライダー達は大きな自信を持って操縦することが出来ました。様々なコンディションで新たに持ち込んだコンパウンドが機能しました。特に朝の冷えたトラックで良い働きをしましたね。この結果には非常に満足しています。」

「今週は転倒は2つだけでしたので、性能向上の良いサインだと言えるでしょう。これはMoto2やMoto3での転倒の数と比べると特にそれが言えるでしょうし、いかにトラックコンディションが難しかったのかがわかります。午後には路温度温は40℃を超え、朝に比べて20℃も高くなりました。そのためタイヤの摩耗が大きな重要な要素になりましたが、その面でも我々のダイヤが示した性能には満足しています。明日は大事なテストです。明日のテストで残りのシーズンで使用するタイヤのケーシングの構造を決める事ができる事を願っています。」

ピエロ・タラマッソ

「ヘレスでは素晴らしい週末となり、多くの事を学べました。5つのバージョンのタイヤをレースで使用するという意味でも大事な週末となり、これは3種類のフロントと2種類のリアタイヤがレースコンディションでどのように働くかを見るためでした。」

「今週はまた困難なシチュエーションを克服する必要もあり、土曜には6人のタイヤフィッターがウイルス性胃腸炎で倒れました。彼らはMotoGPの医師によって処置を受けて一晩で回復したため、日曜には仕事に戻ることが出来ました。このせいで昨日のフリープラクティスを遅らせざるを得ず、これによって午後に使用するタイヤを残りのフィッターがリムにはめる時間が確保出来ました。レースウィークに集中する必要がある時はこのようなシチュエーション無しに進める事が出来ますが、彼らは現在回復してきていますので、すぐに良くなる事を願っています。」