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★MotogP2016 ブレーキ操作がレースの約3分の1を占めるヘレスサーキット

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本国のBrembo (@BremboBrakes) | Twitterさんからブレンボが分析するヘレス・サーキットについてという解説記事をプレス資料としていただきましたのでご紹介します。こうして見ると全体的にブレーキ箇所が多いながらも、流れるような作りであるために忙しいライディングになることがわかります。通常は息をつけるポイントであるストレートも短いため、選手にとっては高い集中力が要求されるサーキットですね。 f:id:teletele916:20160423113608p:plain

ブレーキ操作がレースの約3分の1を占めるヘレスサーキット

ブレンボが分析するスペインGP

ヘレスサーキットで行われるクイーンクラスのブレーキシステムの使い方を詳細解析

MotoGP世界選手権2016シーズンの第4戦が、4月22日~24日にスペインのヘレスサーキットで開催されます。1985年に完成したこのサーキットは、1987年にMotoGPが開催され、その後1年はハラマに開催が移りましたが、それ以降はスペインGPの開催地として定着しました。 ヘレスサーキットは1周が4.4km、コーナーの数は13(8か所が右カーブ、5か所が左カーブ)、メインストレートの最大勾配は5.1%です。コース幅は狭い(11~12m)ものの、オーバーテイクポイントが多いため選手には好まれるサーキットで、事実、ラップの3分の1をコーナーが占めています。起伏するアスファルトのコースにはマシンの高い制御性とバランスの良さが要求されますが、もちろんブレーキの安定性も必須です。

ブレンボの技術者によると、ヘレスはブレーキにとって非常に厳しいサーキットのひとつです。1から5の難易度指数では4に該当し、今シーズンのこれまでの開催地では最も高いランクです。スペインではアラゴンでもグランプリが開催されますが、アラゴンも同じ難易度で、ブルノやレッドブル・リンクと同じランクです。

レース中のブレーキの使い方

グランプリの開催地としてはストレートが短いサーキットのひとつで(600メートル)、1周で12か所ものブレーキングポイントがあるため、選手はレース全体の約31%をブレーキングに費やします。ブレーキをほんのわずかしか使用しない高速コーナーもいくつかあり(第4、第7、第11、第12コーナー)、これら4か所のコーナーの減速Gは、スペインGPの平均1.08Gに対して0.7G~0.9Gです。この4か所を除いた平均は1.24Gです。

最難関のブレーキングポイント

ヘレスサーキットに12か所あるブレーキングポイントを分類すると、難易度高ランクが2か所、中ランクが6か所、低ランクが4か所です。最難関は、第6コーナーのドライサックヘアピンで、選手は7.8kgの力をブレーキレバーに加えて、時速296kmから5秒強で時速65kmまで減速します。このほか、スタートライン通過後最初に待ち構えるエキスポ92コーナーも難所で、選手は225メートルの距離で時速をおよそ200km(時速283kmから時速86km)下げる1.5Gの減速を行います。 難易度が中ランクの6つのコーナーのうち、フィニッシュラインの手前にある最後のドゥカドスヘアピンもかなりの減速ポイントです。ここへは時速223kmで進入し、4秒間で時速70kmまで減速します。

ブレンボの優勝数

ブレンボは、スペインGPでは37戦中25戦で優勝し、現在22連勝中です。ホンダで16勝していますが、2015年はホルヘ・ロレンソのヤマハで優勝しました。最多勝は500ccクラスからMotoGPにかけて6勝しているバレンティーノ・ロッシですが、2009年以降はスペインGPの優勝からは遠ざかっています。

出典元:http://www.brembo.com/en/

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