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★MotoGP2016 ヘレスGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

MotoGP2016 ヘレスGP Ducati ヤマハ プレスカンファレンス ホンダ スズキ

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遅くなりましたが、木曜日のプレスカンファレンスの全文翻訳をお届けします。今回はロレンゾ選手のDucati移籍もあり、リン・ジャービスが同席してのプレスカンファレンスとなりました。ロレンゾ選手へのDucati移籍に関する質問、リン・ジャービスへのロレンゾ選手の移籍の理由は?ビニャーレスのヤマハ入りは?といった質問が多く、ほとんどリン・ジャービスが質問に答えている場面が多いプレスカンファレンスでした。ロレンゾ選手の今後の処遇に関しては、2016年中に使用するものはロッシ選手と同じパーツが供給され、ヴァレンシア前のテストでDucatiをライディングする事も許可するかもしれない。というリン・ジャービスの発言は結構キモですね。(※プレスカンファレンス自体1時間弱ありますので、超長文になっています。)

★MotoGP2016 ヘレスGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

ニック・ハリス

「それでは舞台はMotoGP第4戦、レッドブルグランプリ、スペインヘレスサーキットに来ています。中央には ワールドチャンピオンシップにをリードするレプソルホンダマルク・マルケス、アルゼンチンとオースティンで勝利しました。MotoGPではここで2014年に勝利しています。昨年はホルヘ・ロレンゾについで2位を獲得しています。隣にはチャンピオンシップ2位のホルヘ・ロレンゾ、カタールで優勝、オースティンでは2位でした。ここでは6回の優勝をしており、MotoGPクラスでは2010年、2011年、そして2015年に優勝しています。そしてマルケスの横にはファクトリーDucatiを操縦するアンドレア・ドヴィヅィオーソ、ワールドチャンピオンシップでは7位。カタールでは2位を獲得しましたが、アルゼンチンとカタールでは残念な結果となりました。MotoGPクラスではここで2012年と2015年に5位を獲得しています。ロレンゾの横には次のスズキのスターであるマーヴェリック・ビニャーレス。チャンピオンシップで8位、アメリカGPでは4位を獲得しています。ここではMoto3で2013年に優勝しています。反対側にはスコット・レディング、現在チャンピオンシップでは12位、オースティンでは6位で完走しています。2013年はMoto2で2位となっています。そして反対側には忙しい男、ヤマハのリン・ジャービスです。」

ニック・ハリス

「それではチャンピオンシップを現在リードしているマルケス選手に伺いましょう。3戦を終えてようやくヨーロッパに帰ってきましたね。」

マルク・マルケス

★MotoGP2016 ヘレスGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ヨーロッパ、そしてスペインでのレースとなります。特別なレースですから良い結果を続けたいと思います。ただヨーロッパのトラックはカタール、アルゼンチン、アメリカとは作りが異なるという事を理解する必要があります。トラックはより狭くなりますし、バイクのセットアップも理解する必要があります。ただ毎回バイクも良くなっていますので、それに関しては嬉しいですね。」

ニック・ハリス

「昨年はここからロレンゾが4連勝しましたし、ヤマハと彼の組み合わせが脅威になるかと思いますが、いかがでしょうか。」

マルク・マルケス

「そうですね。ここではホルヘが本当に強いですし、流れるような作りのサーキットですからヤマハが有利かなと思います。ただ自分達のバイクのスタイルも今までの戦いでのようにスタイルが変わってきていますのでね。ここでは11月にテストも行っていますが、その時点からは本当に多くの変化がバイクにありますので、バイクがどのように機能するか、この路面とタイヤの相性など見ていく必要があるでしょう。明日からのFP1が楽しみですね。」

ニック・ハリス

「あなたの横にいるホルヘがDucatiに来季移籍しますが、それについてはどう思いますか?」

マルク・マルケス

「重要な事ですし、チャンピオンシップにとっても良い事だと思いますよ。グリッドの中でも最高の1人のライダーが他のメーカーに移籍するんですからね。素晴らしい機会だとも思いますし、彼にとっても良いチャレンジになると思います。ただまだ1年ありますからね。ただ非常に面白い事だとは思います。ファンにとってもロレンゾとDucatiがどのような成績を残せるかを見るのは面白いと思います。」

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではロレンゾ。あなたの移籍は皆にとって興味深い事だと思います。今回Ducatiへの移籍というのは本当に大きな決断ですね。」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016 ヘレスGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ええ、自分の人生においても最も難しく重要な決断でした。ただ今の時点ではまだ15戦も残っていますから、本当に遠い未来のことですね。ですから今は現在のチャンピオンシップに集中しています。自分自身の4度目となるMotoGPのタイトルも獲得したいと思っていますしね。ですから今は今のチームで出来る限り良い結果を残す事、そしてチャンピオンシップで優勝することを考えたいと思います。」

ニック・ハリス

「今の時点で来年の契約が決まったという事は、現在に集中する上で重要なことでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「通常はシーズンの半ば、もしかするともう少し先にこういった話が出てくるものですが、自分の場合は既に未来が決まっているわけですよね。明日は金曜でセッションも始まります。MotoGPマシンを操縦するのに集中を欠いているというのは非常に危険ですから、最高の結果を得るためにも集中していなければなりません。それに未来を考えるのはまだ先の事ですよね。」

ニック・ハリス

「昨年はここから4連勝があったわけですが、ポイント上でアドバンテージを稼ぐというのは本当に重要なことですよね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「今年はカタールで最高の形でスタートしたものの、アルゼンチンの転倒で全てが難しくなってしまいました。オースティンは例年厳しい戦いですが、いくつかの選手の転倒などもあってチャンピオンシップで2位を獲得することが出来ました。昨年は28ポイント差がありましたけど、今年は21ポイント差です。明らかに昨年よりはポテンシャルが高いとは思いますが、マルケスも向上しているところです。ただ自分はヘレス、そしてその後のトラックも得意ですからね。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それでは横のドヴィヅィオーソにお聞きしましょう。どこから始めましょうか。。まずはアルゼンチンとオースティンでは不幸な転倒がありましたね。」

アンドレア・ドヴィヅィオーソ

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「カタールでは2位と良い形でしたが、実際のところ3戦ともに表彰台を獲得する事が出来たはずです。チャンピオンシップにおいてはこれを念頭に入れる必要がありますが、フィーリングも悪く無いしスピードもあります。まだ皆がタイヤやバイクのセットアップに悩んでいる状態ですから、皆この状況を改善出来るはずです。特に自分達はまだ余地がありますから、同じような形で作業を進めていく必要があると思います。ただマルクが語ったように今や自分達はヨーロッパのトラックに来ていて、これらのサーキットは作りが異なります。そしてここでどのようにバイクやタイヤを使う事が出来るかを理解する必要があります。過去3戦から良いフィーリングでこの場にこれているということが重要なことですね。」

ニック・ハリス

「過去2戦の事はあまり考えないようにしていると思いますが、ある意味ラッキーだったと言えますよね。」

アンドレア・ドヴィヅィオーソ

「自分がミスをしていない限りは特に大きな問題ではありません。もちろんチャンピオンシップでのポイントとなると問題ですけどね。オースティンの転倒で怪我をしなかったという事はラッキーだったと思います。ただ先程も言ったようにバイクのフィーリングは悪くありませんので、ここでどのような形でスタート出来るかというところですね。」

ニック・ハリス

「そしてホルヘがDucatiに移籍するわけですが、どのように感じますか?」

アンドレア・ドヴィヅィオーソ

「普通の事だと思いますよ。Ducatiは強くなりたいわけだし、自分達が過去4年間してきた作業が正しかったということでもありますしね。それに来年Ducatiはワールドチャンピオンを迎えることが出来るわけですから、Ducatiにとっては本当にポジティブな事だと思いますよ。」

ニック・ハリス

「あなた個人的にはどうでしょうか?」

アンドレア・ドヴィヅィオーソ

「トップライダーの契約が決まっていくというのは普通の事だと思うんです。これから自分の契約の話などを進めて行くことが出来るかと思いますが、自分自身としてはリラックスしています。バイクも非常に良いですし、自分とDucatiの関係も良好ですしね。それに自分が過去Ducatiで4年間してきた事は理解してもらえていると思います。自分としては今に集中して結果を出したいと思っています。」

ニック・ハリス

「ドヴィありがとう。それではホルヘの横に座っているマーヴェリック・ビニャーレスに伺います。色々と噂がありましたが、ホルヘのDucatiへの移籍に関してはどう思いますか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

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「ヤマハやスズキのような大きな企業が自分を欲しがっているという事は、本当にハードに自分が働いていることの証明でもありますからね。そういったバイクを乗りこなすにはスピードが必要ですしね。ただ現時点では自分は今のチャンピオンシップに集中しています。というのも自分達にとって良い結果を残すのは非常に重要ですからね。ただ自分達の場合は金曜からまたしっかりと集中して行くことが大事だと考えています。オースティンでもスタートさえ良ければ表彰台の可能性もあったと思います。自分とバイクが100%の力で走れば、いつも素晴らしい結果を得られていますからね。」

ニック・ハリス

「アルゼンチンでは転倒するまで、そしてオースティンでも表彰台まであと一歩というところでした。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「昨年ヴァレンシアでシーズンを終えた時の他のバイクとの差はあまりにも大きかったので、今の段階で表彰台にここまで近づいているとは、想像もしませんでした。ただ、皆ハードに働いてくれていますし、毎週向上する事が出来ています。今すぐにでは無くとも、これからの戦いで自分達のレベルが高いのだということを証明したいですね。」

ニック・ハリス

「ヨーロッパに戻ってくるというのは、貴方にとって全て良い環境となるでしょうか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ヴァレンシアでしかテストを行っていませんから、金曜は難しいセッションになるでしょう。路面は異なりますし、それにアメリカやカタールとも違いますよね。バイクに関してもここではポジティブにいる事が大事かと思います。」

ニック・ハリス

「マーヴェリックありがとう。それではスコット・レディングに聞きましょう。特に移籍に関する噂などはありませんが、オースティンでは素晴らしい結果となりました。プレシーズンは好調だっただけに、ようやく結果がついてきたと言えるでしょうか?」

スコット・レディング

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「ステップ・バイ・ステップだと思っていて、カタールでは全てのパッケージがまとまって機能しませんでした。アルゼンチンではタイヤに問題が出てしまい、レースはそこそこでした。テキサスでは少し問題が起きたもののレースではフロントにソフトタイヤを履いてタイヤをセーブする事を考えていました。ですから全てステップ・バイ・ステップで改善してフロントの連中に近づこうとしているんです。簡単なことではありませんが、小さな部分を少しずつ改善していこうと思っているんです。」

ニック・ハリス

「Pramac Ducatiに移籍してからは色々な事がうまい具合に回っているように思えますがどうでしょうか?」

スコット・レディング

「まずバイクに乗っていてもリラックスしていることが出来るので、バイクを楽しめるように、自分らしくライディング出来るようになったというのはあります。ですからそこで自信を取り戻しているところです。」

ニック・ハリス

「ホルヘへのアドバイスはありますか?」

スコット・レディング

「ええ、Ducatiのバイクは色々なライダーに合うと思います。ホルヘのスタイルはスムーズで安定したスタイルですが、自分の場合は最初理解に少し時間がかかりました。彼も最初苦戦するかもしれません、ただ、すぐに慣れていつものように強い走りをする事でしょう。」

ニック・ハリス

「スコットありがとうございました。それでは反対側にいるヤマハのディレクターであるリン・ジャービス。ホルヘを失うのは本当に辛いでしょうね。」

リン・ジャービス

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「ダンスに誘った女の子が、他の男の元に行ってしまうようなものですからね。もちろんホルヘには来年も一緒に我々と走って欲しかったと思います。これで9年目となりますからね。ホルヘはずっとヤマハと一緒に走ってきたライダーですから、こうした1つの時代の終わりというのはいつだって悲しいものですね。」

ニック・ハリス

「来年に関しては誰にオファーをするかなど、考えているのでしょうか?」

リン・ジャービス

「何事もあり得ると思いますよ。ホルヘに対してもウチとしては出来る限りの提案をしました。そして今回ホルヘは新しい刺激を求めてこうした決断をしたわけです。恐らく今回のホルヘの決定には3つの要因があったのだと思います。まずはDucatiはうちよりも好条件のオファーをしたのだということが1つ、そして彼らのバイクの戦闘力も非常に高いですし、それに新しいチームでNo1ライダーになれるということが大きいのだと思います。これが彼の移籍の理由だと思います。ヤマハではヴァレンティーノとロレンゾという組み合わせで長年やってきました。ベストライダーを2人チームに抱えるというのは簡単なことではないんです。ただ、ヤマハではヴァレンティーノとホルヘを同じ条件でずっと扱ってきたと思っています。」

ニック・ハリス

「ホルヘの後釜になるのは横に座っているライダー(※スズキのマーヴェリック・ビニャーレス選手)やいくつかの予想が出ていますが。」

リン・ジャービス

「確かにマーヴェリックは次の世代のMotoGPの才能あるライダーです。彼は将来的にワールドチャンピオンになることが出来る可能性があるでしょう。それに他のライダーの可能性もあります。何ごとも簡単に見えるようにはいかないものです。ファンやメディアは時にこうしたことは非常に簡単なのだと思いがちですがね。ただこうした物事の後ろは色々な事がありますし、多くの考えるべきことが控えているものです。ですから今は多くの候補となるライダーを考えているところです。幸運にも自分達には素晴らしいバイクがありますし、素晴らしいチームがあります。ですから、そうした選手たちにオファーをするにあたり、素晴らしいパッケージがあると考えています。」

ニック・ハリス

「そうした候補ライダーの中から1人を決めるのは、だいたいいつごろになりそうですか?」

リン・ジャービス

「来年の3月25日が最終的なリミットなんだろうと思いますが(笑)現実的に時間の制限はないんです。ホルヘのオファーはこうした状況を長引かせないためにも回答期限を設けていたんです。この後は少し時間を使って最適な選択が出来るようにしたいと考えています。」

ニック・ハリス

「リンありがとう。私からは以上です。それではフロアからの質問をどうぞ。」

Q

「オファー額以外の面でホルヘをチームに留めるために他に何か出来たと思いますか?そして来年マーヴェリック・ビニャーレスがヤマハ入りする可能性はどの程度あるんでしょう?」

リン・ジャービス

「ホルヘには最高のパッケージを提供しましたし、マネジメントとも相談して自分達が出来る最高のプログラムであったと思います。ナンバー1ライダーという話をしましたが、我々は2人のトップライダーという扱いをしてきましたから、ナンバー1ライダーという扱いは出来ないんです。昨年はヴァレンティーノもチャンピオン2位で(コンストラクターズ)タイトルを獲得出来たわけですので、正直このラインナップを来年替えるという選択肢はありませんでした。スポーツの面でも人間性という意味でも常に対等に2人のライダーを扱ってきたと思っていますし、色々な事を率直に語り合ってきました。」

Q

「すいません。来年のマーヴェリックのヤマハ入りの可能性を伺いたかったのですが。。」

リン・ジャービス

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「その質問は避けようとしたんです(笑)(※会場爆笑)実際は多くのライダーのマネージャーと話し合いを進めています。ですから現状では契約に近いか遠いかという事を話すのは時期尚早ですね。我々は興味を示し、ディスカッションが進んでいるというところですね。」

Q

「マーヴェリックに質問ですが、強力なパッケージで勝利して伝説を作っていくのと、スズキの新しい歴史を作っていくのと、どちらにより関心がありますか?

マーヴェリック・ビニャーレス

「正直に言ってどちらも素晴らしいと思います。子供の頃にいつも願っていた状況であると言えますね。スズキに残る場合も素晴らしいですが、この場合は結果を出す必要があります。ヤマハに行くとなるとこれもまた素晴らしいことで、ヴァレンティーノの横で走ることが出来るというのは、自分のキャリアにおいて非常に重要なことです。それに既に勝利の実績があるバイクのチームに行くというのは、100%の力で走るのがより簡単になるだろうと思いますね。」

Q

「Ducatiに移籍した最大の理由はモチベーション、ヴァレンティーノ、何だったのでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「色々と理由はありますけど最大の理由は自分のモチベーションですね。異なるバイクで勝ちたいということもそうですし、長年MotoGPにいる中で新たな刺激が欲しいということ、いつもやるとしているように、毎日自分のベストを捧げること、自分自身はプロフェッショナルライダーで自分の集中は100%そこにありますし、今までハードに努力してきた自分のモチベーションを維持するためにも、新しいチャレンジが必要だと感じました。これが自分の移籍に関しての最大の理由です。」

Q

「スコットとアンドレアに質問です。アンドレア、今年のDucatiの強みと弱みはなんでしょうか?そしてスコット、ホンダから移籍してきて良かったことは?」

スコット・レディング

「お先にどうぞ。自分ほうが年下だからね。」

アンドレア・ドヴィヅィオーソ

強烈なエンジンパワーがいくつかのコースでは有利になりますね。また加速性に関しても違いを生んでいる事だと感じます。馬力は皆持っているものですが、これを加速力に変換することは難しいものですからね。ただ強烈な馬力をコントロールするのは難しくて、カタールなどではタイヤの摩耗を上手くコントロールしてやる必要があります。ですからスタートから最後までコンスタントに走るということが少し難しいと言えます。ブレーキングも100%とは言えませんが、かなり良いバランスではあると思います。今後のヨーロッパのレースを見ていく必要はあると思いますけどね。」

スコット・レディング

「ボディーポジションはすぐに馴染みました。肘や膝などの位置をあまり気にせずに済みましたし、乗った時から凄く快適に感じたんです。これはずっと言っていることですが、ホンダだとバイクに囚われているように感じていました。これは自分だけの感じ方かもしれませんけどね。Ducatiに移籍した後はすぐに自分のライディングが出来ました。」

Q

2、3年後にホルヘがヤマハに戻ってこようと思った時に門戸は開いておきますか?そして2番目のライダーはどのようなライダーになるでしょうか?(※というような意味かと。)」

リン・ジャービス

ホルヘに門戸を開かないという理由は特にありませんね。彼とは8年半、今年で9年間も素晴らしい時をともに過ごしてきたわけですからね。メディアの方々はわかっていると思いますが、ヤマハの特徴としてそれまでのライダーと実に素晴らしい関係を維持しているという事があります。ですからホルヘが将来的にヤマハに戻ってきたいのだとしたら、それを拒む理由はありませんね。将来的なライダーに関しても特にデッドラインを設けて話し合いをしているわけではありません。ですから私達が決断をした時に知ることになるでしょう。」

Q

セパンでの出来事で別の対応をしていたとしたら、ホルヘが来年もヤマハと走っていた可能性はありますか?

リン・ジャービス

「その質問はホルヘにすべきでしょうね。ただ思うにセパンで起きた事は本当に残念なことでした。(※横でロレンゾ選手軽く頷く)あの出来事は昨年のチャンピオンシップの終わり方に大きな影響を及ぼしました。そしてガレージの中での動きに影響を与えたと思います。セパンの出来事の前ではホルヘとヴァレというパッケージは3年半続いていたんです。それまではチームはライバル関係にはもちろんあったわけですが、自由に交流がありました。セパンの後は大きな変化がありました。これは明確な事実です。ただあの状況の中で、ヤマハも私達も出来る限り最高の形であの問題に対処したと考えています。」

Q

「今回の決断をする前に、ケイシー・ストーナーに相談などしましたか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「いや彼とは話していませんね。ただ、これからは彼とバイクに関して話をする時間がたっぷりあるでしょう。」

Q

「今現在では色々なライダーの可能性があると思いますが、マルク・マルケスという可能性もあるのでしょうか?」

リン・ジャービス

「良い質問ですね。(笑)ただ2017年にマルケスとヴァレが同じピットにいるという事はちょっと想像しがたいですね。(※会場爆笑)」

Q

「Ducatiでナンバー1になれるということは、今回の決定において大きな影響がありましたか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「ナンバー1になれるだとかナンバー2になるだとか、そういうことにはあまり重きを置いていないんです。ヤマハでもいつも話しているように、同じ車両、ツールが使える事で十分なんです。自分は自分のポテンシャルを理解していますしそれで十分なんです。ただ将来的にはヤマハも4人のライダーでバイクを進化させていくようになるかもしれませんし、将来的にヤマハが自分が乗りたいと思えるバイクをそれで創りあげる可能性もあるでしょうし、自分の意見を将来的にもっと重きを置いて聞いてくれるようになるかもしれませんしね。」

Q

「ヤマハが世界チャンピオンを失うということに関して後悔はありますか?過去3回ヤマハにチャンピオンシップ優勝をもたらしたライダーとなるわけですが。」

リン・ジャービス

「それはもちろんそうです。色々と交渉の中でロレンゾとマネジメントに話したのは、ホルヘ・ロレンゾとヤマハ、そしてM1というのは勝利の完璧な組み合わせなんだということです。昨年のヘレスからの4連勝を考えても、ホルヘであれば出来ると確信がありました。ホルヘとは本当に長い間一緒にやってきていて、これでほぼ10年になるわけです。彼と初めて契約を交わしたのは2006年のモントレーに遡ります。ですkら彼がヤマハに加入する2年前に既に彼とは契約を済ませていたんです。ですから良い時も悪い時も共に過ごし、3度の世界タイトルを獲得する事が出来たわけです。ですから彼と一緒に今後やっていくことが出来ないというのは、個人的にも悲しいですね。(※リン・ジャービスとロレンゾ選手、お互いに目を見合って頷きあう)

Q

「ライダーにとってチームは重要なものだと思いますが、あなたは特にそういった事を気にするライダーかと思います。ですからDucatiとの交渉の中でチームの何名になるのかはわかりませんが、メンバーを連れていくという事は交渉の内容になったのでしょうか?そしてもしそうであれば、誰を一緒に連れていくのでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「もちろん出来る限り自分のチームを連れていくという事はライダーにとっては重要です。ただこれは100%自分によるものです。ただ、出来る限り多くのチームのメンバーを連れて行きたいと考えています。」

Q

「ヤマハがあなたを引き止めるに当たって、何かしらあなたを引き止める何かがあったのか、それとも今回の決定には何も影響する事がなかったのでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

まずはヤマハに今までの感謝を述べたいですね。それに特にリンには感謝しています。ヤマハと契約した時は自分はまだ18歳という年齢でしたから。それに共に多くのワールドタイトルを獲得しました。3度のワールドタイトル獲得というのはヤマハで無けれは出来なかったと思います。それに今回のような決断をもう少し早めにしていたとしたら、これほどまでにチャンピオンを獲得する事は出来なかったでしょう。ですから彼らには本当に感謝していますし、彼らの存在は自分にとっては本当に大きいものです。ただ昨年は彼らも感じたとおりの事をし、自分も感じたとおりの事をしました。今回の決断はその結果と言えるものです。何を感じ、何をしなければならないかと思ったかの結果ということです。ただそれが主な理由だとは思いません。いつもヤマハには守ってもらっていると感じていましたし、自分が最も重要だと感じているとおりにいつもライダーには同じ装備が供給されていました。今回の決断に関しては先にお話したとおりに、モチベーションという面が一番大きな点です。毎朝起きてこうしたモチベーションを感じるという事が、何よりも大きいですね。異なるバイクでチャレンジするという事が頭の中にありました。」

Q

「マーヴェリック、あなたは皆が次に決断をするのを待っているライダーだと思いますが、こうした期待がどういうものであるか、あなたのマネージャーがどんな話をしているのか理解していますか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「自分の将来を決める形になりますので、出来るかぎり最良の方でと思っています。自分自身でも何が本当に必要なのかという答えを考えているところです。昔からこうした決断は自分と対話するようにしていて、自分のやり方はどんな形かを考えているところです。自分に親しい人達とこうしたことを話し合っていますが、最終的には自分の頭の中の声に従うでしょうね。」

Q

「トラックで見る限り、Ducatiを乗るにあたり何が一番複雑そうですか?」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016 ヘレスGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「正直わかりませんね。ストレートでは間違い無く速いんでしょうね。(※会場爆笑)ただそれ以外のことはあまり考え過ぎないようにしています。あとは今年ヤマハで集中してライディングしようと考えています。ヴァレンシアテストの初日でバイクを試して、その後に初めて自分が何を感じたか、何が出来るかを語るでしょう。」

Q

「過去の経験からしてボックス内を良い雰囲気に保つというのはどの程度重要なんでしょうか?そしてセカンドライダーを決めるにあたり、ヴァレンティーノの意見はある程度考慮されるのでしょうか?」

リン・ジャービス

「全てのチームがガレージ内は良い雰囲気にしようと思っているでしょう。ただ実力が近いライダーを2人抱えるとなると2人のライダーが争う形になりますから、この関係性を維持するのは難しいでしょう。2つ目の質問は何でしたっけ?」

Q

「ヴァレンティーノが意思決定に及ぼす影響についてです。」

リン・ジャービス

「彼とは個人的に最近旅行などもしましたが、正直に言ってヴァレンティーノとこうした話はしていません。自分の実力に自信を持っているライダーであればこうした話の対象にはなるでしょう。」

Q

「今回の移籍はモチベーションという話がありましたが、Ducatiの次はホンダですか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「それはありませんね。一度こうした決断をしたら最後までそこにいるものです。自分の中ではヤマハと共にと思っていましたが、それが不可能になりましたので次は(Ducatiで)引退するまでと思っています。ただこれはかなり先のことですからね。とにかくモチベーションが今回の移籍の一番の理由ですよ。」

Q

「スズキが月曜のテストでウイングレットを試すかもしれませんが、なぜDucatiはウイングが必要なんでしょう?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「自分はそれを使うかどうかもわからないですね。でも自分達が試すとしたら何かしらが良くなるからなんでしょう。ただ、現状ではエンジンとシャーシに関して色々とやることがあります。ですから今回のテストで自分が試すかどうかはわかりませんね。」

Q

「Ducatiのライダーになるにあたり、何かDucatiはこうなんだなというような事はありますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「Ducatiはファンに対してはとても忠実なブランドなのかなと思いますし、それに彼らは家族のようですよね。他のブランドはこうしたことにあまり情熱を注いでいないように感じます。ただし、しなければならないこととしては、Ducatiで歴史を作るということ。4度、5度のチャンピオンシップ獲得をヤマハを相手に戦うわけで、チャンピオンシップはチャンピオンシップです。Ducatiのバイクでチャンピオンシップで優勝するというケイシーしか成し遂げていないことが出来れば歴史を作ることになります。これは自分にとっては新しいチャレンジになりますね。」

Q

「ホルヘ、誰が貴方の後任になると思いますか?そして誰に後任になって欲しいですか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「これは自分に今週聞いても応えることが難しい質問だと思いますよ。」

Q

「マルケス、2013年はラッキーで、2014年は10連勝しました。昨年はさらに厳しい時でした。今年は厳しいプレシーズンテストの後にチャンピオンシップをリードしています。こうして再びチャンピオンシップをリードして皆があなたに追いつこうとしているという気持ちはいかがですか?」

マルク・マルケス

「昨年は2013年よりも本当に多くの事を学びました。今や自分は素晴らしい位置にいて周りの喧騒とは距離をおいているわけです。レースに関してはとにかくトラックに集中していて、他のレースのように良い結果を残そうとしています。それにホンダからは本当に多くのサポートを感じていて、毎レースごとに向上することが出来ています。そしてこれが最も重要なことだと感じています。」

Q

「ヴァレンティーノ・ロッシはチームを替えるには度胸がいると話していましたが、これで自分の度胸を証明出来たでしょうか?またこれがMotoGPにとって、ファンにとって重要な動きであったと感じていますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「度胸(Ball)以外の部分があまりわからなかったんだけど。。英語がそこまでではないのでね。」

Q

「世界のファンにフェアプレーであるとか、そうしたメッセージを伝えることになったのではないでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「そうですね。これでスズキを含めて4つのメーカーがトップライダーをチームに持てる事になったわけですからね。これは実現するかどうかわかりませんが、いずれにせよファンは3つのメーカーに少なくとも3人のトップライダーがいる状態で応援が出来るわけです。」

Q

「今までホルヘとヴァレンティーノは同じ待遇だったと語っていました。これからはどうなるのでしょうか?ロッシのバイクだけが改良されていくのでしょうか?」

リン・ジャービス

「残りの15戦の中で我々のミッションは彼のミッションでもあり、それはワールドチャンピオンシップで勝利することです。それがホルヘとヤマハに関係性が終わるにあたって最高の終わり方でもあるわけです。ですからヤマハも彼には最大限、そしてヴァレンティーノと同様のサポートを彼に提供しますし、同じ改良パーツを彼に供給します。もちろんブルノでは2017年のプロトタイプを持ち込みますからそれはまた別の話です。今年投入して来年も使うかもしれないパーツに関してもヴァレンティーノと同様に彼に供給します。今年は絶対に使わないパーツや情報に関してはその限りではありません。」

Q

「ヤマハは長い年月でのスポンサーシップを結んでいます。そして現在は3人のベストライダーのうち2人をチームに抱えているわけです。今後は1人になってしまうわけですが、それがスポンサーシップに何かしら影響があると思いますか?」

リン・ジャービス

「大きな影響はないでしょう。幸運にもヤマハはモヴィスターというタイトルスポンサー、そしてその他にも重要なスポンサー、例えばモンスタエナジーなどがスポンサーについています。彼らは自分達がプロフェッショナルなチームとして動いていくという事に信頼を置いてくれていますし、グリッドで最高のパッケージを用意するつもりです。ですからこれは全て信頼の上に成り立っていると思います。もし我々が全く戦闘力の低いライダーを選んだとしたら彼らも文句を言うでしょう。ですがそうした事は我々はしません。もちろん彼は皆ホルヘに残って欲しいと思っていたでしょう。ただ同時に、マネジメントが自分達の判断で前に進む事を理解してくれるでしょう。」

Q

ヴァレンシアテストの前にホルヘがDucatiをテストする事を許可しますか?

リン・ジャービス

「これから決めます。」

Q

「2010年にヴァレンティーノに許可したように、これを許可すると私は思っていますが、いかがでしょうか?」

リン・ジャービス

恐らく許可するでしょうね。それが業界の慣習になってきています。ただまだシーズンは終わっていませんので、こうした事を話すには時期尚早でしょう。」

Q

「ジジ・ダッリーニャとは2つのチャンピオンシップで勝利を遂げています。今回の決断においてジジの存在はどの程度重要だったのでしょうか?

ホルヘ・ロレンゾ

「ジジとは2004年のデルビの時から2006年、いや2007年までいつも素晴らしい関係を築いています。ジジは自分にとっては常にエンジニアとして天才という存在でした。彼はあらゆるカテゴリーで成功してきましたしね。今回彼はMotoGPでの優勝という新たなチャレンジに挑んでいるわけです。そして毎年バイクも進化していますので、これは自分の決定において大きな役割を果たしましたね。リスクのある決断でしたが、そのリスクは計算された決断です。」