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★LCRホンダ 2017年は2台のバイクで参戦か?

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来年は24台のバイクがグリッドに並ぶかもということで、その24台目がLCRホンダの2台目になるのかどうか?ということです。スポンサーを確保しない限りバイクを走らせる事は出来ませんが、今のところクラッチロー選手のシートは安泰のように思われます。

★LCRホンダ 2017年は2台のバイクで参戦か?

MotoGPのグリッドは2017年に再び24台に戻る。現在のチームは既に21のグリッドを埋めることになると予想される。KTMは2台のグリッドを確保するので、これで合計23台のバイクが出走することになり、残り1台分のグリッドが空くことになる。この最後のグリッドを誰が埋めるのかは多くの推測を生んできた。Sky VR46がこの残り1つの枠を埋めるのでは?という噂も出ていたが、この噂はチームマネージャーのパブロ・ニエトによって、興味があるのはMoto3とMoto2のみというコメントによってすぐに否定された。(※これはどこかのプレスカンファレンスの質問でロッシ選手も同様のコメントをしていました)

今のところ2つのメーカーが候補者として考えられており、3つ以上が興味を示しているという。このうち2つの候補者にはMotoGPチームが含まれ、そのうち1つはMoto2チームだ。MotoGPのチームで興味を示しているのはLCRホンダで、モナコを拠点とするこのチームは2015年には2台のバイクを走らせていた。しかしスポンサーなどの問題で2016年には1台のバイクでの参戦を余儀なくされている最後の1枠を埋める事に興味があるかという質問に、チームボスのルチオ・チェッキネロは興味があったと語り、この提出期限となる4月29日までに予算確保に動いていたと語る。

LCR ルチオ・チェッキネロ

「正直に言って、現時点では必要な予算がありません。しかし今までのスポンサーと話をしていますし、将来的なスポンサーとも話を進めています。現実的には非常に難しいと思いますが、最後の瞬間まで諦めはしません。今自分達が話をしているのが多国籍企業だとしましょう。非上場企業ではなくね。非上場企業であってもほとんどの場合は問題はないんですが、今回は自分達はこうした事故に巻き込まれてしまいました。しかし多国籍企業とこうした話をする場合、こうした事故に巻き込まれる可能性は、実に実に低いんです。」


LCRがCWMのスキャンダル(※マネーロンダリング)に巻き込まれた昨年の教訓として、チェッキネロは2017年はアプローチを変えると語る。異なるスポンサーが異なるレースでスポンサーをつとめるという現在の状況を考えると、2台のバイクを走らせるということは、LCRにとって現在のスポンサーシップをもう一度確かめる為に必要なことなのだろう。チェッキネロは1つの企業でチーム全体をスポサード出来る企業と話をしていると語るが、実現は遠いとも語る。いくつかの複合的な形で話がまとまる可能性もある。1台のバイクは今と同様に、もう1台は1つのスポンサーが1シーズンを通して変わらないという形式だ。

LCR ルチオ・チェッキネロ

「今の段階では両方のオプションを検討しているところです。今の方式ではリスクが分散されますので、リスクは低いんですよ。でも現実的にこれはあまりベストシナリオではありません。想像も出来ないくらい仕事が多いんです。それに1つのタイトルスポンサーに全てを頼るというのも、極めてリスクが高いですね。ですから両方のオプションを検討しているところです。もしくは3つですかね。まずは今の形で1名のライダーで走る。もう1つは今の形で1名のライダーを入らせつつ、もう1台のマシンにタイトルスポンサーを付けて走る。最後は2台のマシンを走らせる事が出来るタイトルスポンサーを見つけ、最終的には今のスポンサーから新しいタイトルスポンサーに移行していく。これは既存のスポンサーからすると嬉しくはないでしょうが、何とか方法を見つけていきたいと思っています。というのも、長年ともに関わってきたスポンサー企業、そしてそこに関わった人々を尊敬していますからね。」


誰をバイクに乗せたいかという質問にチェッキネロはこう答え、名前は出さなかったが、チェッキネロは、カル・クラッチロー以外にMotoGPクラスのライダーと契約することは無いと語った。また、2017年からはチームの財政的な基盤もまた変化する。ファクトリーから提供されるバイクには価格上限が定められ、ドルナは全てのチームに大しての援助金を増額する。これがチェッキネロのプランを変化させるのだろうか?

LCR ルチオ・チェッキネロ

「これに関しては自分達がアイディアを持っていることで、Moto2からの良い選手だとかを入れたいですね。ドルナにしろホンダにしろ、素晴らしいライダーがMoto2からステップアップするという事に関してサポートしてくれると思います。経験豊富なMotoGPライダーを2人抱えるという事は、その契約金を払えないと思うんです。今ハッキリしていない事はホンダからどのようなパッケージが提供されるのか?という事です。最終的に新しいルールや価格上限などによってどの程度のレベルのバイクを使えるのか、何が含まれるのかが不明なんです。ですからHRCからの情報を待っている状況です。彼らも未だにいくつかのオプションを考えているようです。今年から30%減となる価格上限で、今のようなファクトリーバイクが使えると良いんですけどね。ただ、正直言ってこれは無理だと思います。ホンダと長年働いていますけど、毎年バイクの値段は少しづつ値上がりしていますから。今はホンダと素晴らしい関係性を保っていると思います。それにこれからもホンダとともにやっていくつもりですよ。使用するバイクのメーカーを変えるという事はあまり考えていません。良い関係性が築けていますし多くの経験もありますからね。それに競争力の高いライダーと良いプログラムがあれば、ホンダは手を差し伸べてくれますから。」

BY DAVID EMMETT

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