★MotoGP2016 アルゼンチンGP 決勝結果

大波乱のレースとなりました。FP4でのタイヤの問題を受けて、ライダーは「9周〜11周の間にピットインしてバイクを交換しなければならない。」というフラッグtoフラッグの展開となりました。 ホールショットはロレンゾ選手が奪うも、昨年同様に順位を後退し残り15周の段階でまさかの転倒。。その後はマルケス選手とロッシ選手が互いに抜きつ抜かれつのバトルを繰り返し、マルケス選手、ロッシ選手の順位を維持したまま同じ周回にピットイン。バイクを乗り換えた後にロッシ選手はペースが上がらず、マルケス選手が逃げの展開でそのままゴール。ロッシ選手はビニャーレス選手、ドヴィヅィオーソ選手、イアンノーネ選手に追いつかれますが、ビニャーレス選手はウェットパッチでフロントを失い単独転倒リタイア。。

その後Ducati2台に抜かれて表彰台は逃すかと思われたロッシ選手でしたが、最終シケインの進入でイアンノーネ選手がドヴィヅィオーソ選手のインに突っ込んでまさかのファクトリーDucatiの2台が同時に転倒。ロッシ選手はそのまま2位を獲得。後ろで孤独に走行していたペドロサ選手が3位表彰台を獲得しました。なお、ドヴィヅィオーソ選手はバイクを押して完走し13位となりましたが、このイアンノーネ選手の強引なコーナー進入は、色々とチーム内に波紋を呼びそうな予感。。

Q

「スコット・レディングとのバトルの後に3位獲得となりました。最初の1コーナーは危ないところでしたね。」

アルゼンチンGP3位　ダニ・ペドロサ

「スタートは悪くありませんでした。1コーナーで外側から走っていていたら誰かが後ろからまっすぐに突っ込んできたんです。あのまま自分のラインを維持していたら間違いなくクラッシュしていたでしょう。後ろの集団の中で走るのはかなり大変でした。皆かなりクレイジーなラインを走行していましたね。その集団の中にいたせいでタイムをかなり失ってしまいました。ペースも良くなくて、それに関しては失望しています。酷いレースでした。。ただ1コーナーから完走するまで、しっかりとバイクをラインに乗せて走らせようとしていました。今日は自分の前のライダーが次々に転倒しましたので、キャリアの中でも最もラッキーなレースでしたね。でも自分のバイクを速く走らせるために向上していく必要がありますね。」

Q

「今日は序盤はマルクとの素晴らしいバトルがありましたが、ピットインした後は2台目のバイクでは苦戦しているように思えました。」

アルゼンチンGP2位　ヴァレンティーノ・ロッシ

「そうですね。序盤は苦戦しましたけど、リズムを掴んでからは良い走行が出来ました。マルクとも良いバトルが出来ました。バイクを乗り換えた後は同じフィーリングが得られずにタイムが遅くなりました。その後2台のDucatiに追いつかれて、表彰台は厳しいかなと思っていたんです。ですから今日の20ポイント、そして今シーズン初の表彰台獲得は本当に嬉しいです。」

Q

「序盤はヴァレンティーノとの素晴らしいバトルがあり、乗り換えた後は素晴らしいプッシュであっという間に独走でしたね。」

アルゼンチンGP優勝　マルク・マルケス

「今日は路面も濡れているし、1台目のバイクがあまり良いフィーリングでは無かったので良いレースをするのは難しいと思っていたんです。これは練習走行の時からそうだったんですが、2台目のバイクが鍵になりました。新しいタイヤを履いて100％の力でプッシュしてギャップを開くことが出来ました。」