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★MotoGP2016アルゼンチンGP 予選後プレスカンファレンス翻訳

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このプレスカンファレンスではリアにハードのタイヤを強制的に使用するのはどうか?などの話が出ていますが、その後レディング選手が履いていてバーストしたミディアムタイヤと同じ構造であるために、ハードタイヤもレースでは使用出来ないという形になりました。その替わりにより強固な構造を持ち、熱にも強いというミディアムタイヤが使用されるようです。レースディレクターのマイク・ウェッブは「安全性の確保出来ないタイヤを使用しないかわりに新しいタイヤを投入することになった。」と語っていますが、新しいタイヤの安全性は誰が保証するのでしょうか。。ライダー達が無事にレース出来る事を祈るばかりです。

ニック・ハリス

「あなたのメカニックもタイヤテクニシャンも、まだレースが始まっていないのに大変な状況ですね。(※こんな意味かと。。)」

マルク・マルケス

★MotoGP2016アルゼンチンGP 予選後プレスカンファレンス翻訳

「妙な週末ですよね。昨日の段階ではトラックは非常に汚くて、現時点でもターン1で多くの転倒があるように非常に汚れています。自分も2回転倒してしまいました。少しプッシュし過ぎると転倒してしまいますね。ただペースには満足しています。懸命に作業をしてきましたし少し足りない部分はありますが、ホンダと共にギャップを縮めるべく努力してきてバイクにも満足しています。現時点ではフィーリングは良いんですが、リアタイヤに関しては疑問が残りますね。レースではミシュランはどのタイヤを持ち込むか検討しているようですしね。自分としてはソフト側のタイヤのフィーリングが良いです。FP4ではレースディスタンスでの走行もしましたしね。ただFP4で途中からハードタイヤを使用せざるを得ない形になってしまいました。まだ新しいから慣れていませんが、スピンが多いですね。どのタイヤがベストか理解する必要がありますが、何よりも重要なのは安全だと思います。」

ニック・ハリス

「確かに大きな決断になるでしょうね。もしハードのリアしか使えないとなったとしたら追加で練習走行を望みますか?」

マルク・マルケス

「確かにハードのリアであれば皆にとって安全なように思います。このタイヤで苦戦するライダーもいればそうでないライダーもいるでしょうし、自分は苦戦するでしょうけどね(笑)ただ最低限安全なタイヤでと思います。余分に時間を割くのは難しいと思います。ウォームアップが長くなるとすると温度も異なってきますし、一番簡単なのはハードのリアタイヤの使用を強制することでしょうね。ただ自分達が決定することではありませんから、決定が下された後に最高の形を探すことになるでしょう。」

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではヴァレンティーノ、今日は素晴らしい予選でした。昨日は厳しいセッションでしたが今日は両ヤマハともに強く、特に今日のあなたは凄かったですね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

★MotoGP2016アルゼンチンGP 予選後プレスカンファレンス翻訳

「今日はコンディションにも助けられました。皆にとっても助けになったでしょうね。これで少しバイクに乗ることを楽しめるようになりましたし、限界付近での走行も出来るようになりました。ただチームの助けもあって朝からバイクのバランスが良くなりました。そして午後にもさらにバランスが良くなりました。ですから練習走行の段階で既にかなり自信をもっていました。ですから予選に集中して良いラップをしようと思っていました。1列目からのスタートは重要ですし、2番手スタートでも悪くないですからね。ただ、まだ土曜日ですので明日に天候がどうなるか待たねばなりません。自分も皆もドライコンディションを望んでいると思います。それにリアタイヤを決めるのはミシュランですからね。個人的にはソフト側のタイヤが自分達のバイクには良いので、ソフトでレースをしたいと思います。ミシュランが安全上の理由でハードタイヤだけを使用という決定をするかもしれませんが、まだわかりません。ただ、ハードを使用するとなると少し厳しいでしょうね。練習走行で試した中ではそこまで悪くはありませんでしたけども。良いレースをして表彰台を狙いたいと思います。」

ニック・ハリス

「明日のレースは長丁場で非常に厳しいコンディションの中で行われますね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「昨日は本当に難しい状態でした。何故かマレーシアよりも最悪って感じでしたね。今日は10度気温は低かったのでライディングしやすかったですしトラックのグリップも高くなっていました。ですからバイクの上でリラックスではないですけど、セッションを続けていくことが出来ました。最高のコンディションとしては今日のような感じでしょう。少し気温が低くてドライでね。残念ながら自分達は天候は決められませんので、待つ必要がありますね。」

ニック・ハリス

「ヴァレンティーノありがとうございました。それではホルヘ、昨日の段階では1列目に来れるのであれば喜んでというような事を話していましたが。」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016アルゼンチンGP 予選後プレスカンファレンス翻訳

「昨日の段階ではトラックが汚くて非常に苦戦しました。特にホンダのバイクに負けていたと感じますね。幸運にも今日はトラックのコンディションが改善しましたので、今日は戦闘力が高くコンスタントに走行が出来ました。残念ながら非常に戦闘力があるとは言えない状態ですが、良いポジションではあります。2台のバイクに新しいタイヤを履いて最後にアタックが出来たはずだったので転倒は残念でした。ただこの順位でスタート出来るということは良いですね。アルゼンチンは自分達にとってはベストとは言えないトラックですからね。なんとか解決策を探して可能であれば勝利を狙い、それが不可能であれば表彰台を狙いたいと思います。」

ニック・ハリス

「もしハードのリアタイヤを使用せざるを得ないとしたら、どう思いますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「こうした問題が3台のバイクで起きているわけですから、ライダーにとって理想的な状態とは言えませんね。ミシュランが何が起きたのかをしっかりと調査して欲しいですね。これはライダーにとっては本当に危険なことですから。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとうございました。それではフロアからの質問をどうぞ。」



Q

「ミシュランがハードタイヤの使用を義務付けたとしたら、どのポイントで一番苦戦すると思いますか?」

マルク・マルケス

「自分はハードタイヤでは2周しか走っていないので何とも言えないですね。疑問は残りますがウォームアップでわかるでしょう。ソフトのタイヤであれば感触が良くてレースディスタンスでも問題ありませんでしたけど決定を待ちましょう。そしてその状況に合わせるしかないと思います。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「まずはそこまで違いは大きくないんです。カタールみたいな感じですかね。どちらでもレースは出来ますが、ソフトのほうが自分達にとっては良いですね。もう少しグリップがありますし、同じペースを維持する事が出来ます。ただ最後の7、8周は何が起こるかわかりません。レースディスタンスを走っていたライダーもいましたが、走行の中で(ピット)ストップはしていますからね。ミシュランが決めることですが、もしハードでレースをすることになれば、皆にとって条件は同じですよね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「皆にとって理想的な状況ではありませんが、安全第一です。ミシュランの決定を待ちましょう。明日に備えてはポジティブな内容かもしれません。」

Q

「ヴァレンティーノとマルケスに質問です。非常に路面が汚い状態ですけど、フラットトラックでの練習はこういう時に助けになりますか?」

マルク・マルケス

「ええ。フィーリングは似ていますね。非常に滑りやすいですし、コーナーの出口でグリップを探りながらという形にはなりますがいずれにせよトラックはかなり綺麗になってきましたよね。昨日は自分達のリードが大きかったですけど、ヤマハもトラックが綺麗になって加速出来るようになってきて追いついてきました。明日はさらに改善してくるでしょうから、自分達がどういう状態に持って行けるかですね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「良いトレーニングになっていると思います。バイクの上に留まるというスキルを磨けますし、一応モトクロスとかスーパーモタードよりは危険度は低いですからね。ただ正直なところ助けになっているかはわかりませんね。ただ、昨日のコンディションで言えば非常に似ていたと思います。」

Q

「ミシュランがリアだけではなくてフロントの選択肢も全ての選手で同じようにするとしたらどう思いますか?フロントは自由に選択出来るほうが良いでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「他の選手の状況はわかりませんが、ほとんどの選手がフロントにはハードタイヤを選ぶと思いますね。ソフトはフロントには難し過ぎますからね。ハードを使えることを願っています。」

Q

「ミシュランのタイヤの問題は何だと思いますか?バズがマレーシアで転倒した際は空気圧という話がありましたが、ただ私はそうは考えていないのですが、他に何か情報などありますでしょうか?」

マルク・マルケス

「自分が思うにこのトラックの左コーナーではタイヤの温度がかなり高くなると思うんです。他のライダーはわからないですけど自分の場合は特にそうですね。Ducatiのバイクのトルクがあるようですからそうだと思います。バズもレディングも重いライダーですから、そのせいでタイヤに負荷がかかって温度が上がるんだと思います。ダニと自分を比べると彼のタイヤの温度のほうが低いですからね。これも理由になるとは思いますが、主な理由は温度だと思いますね。

ヴァレンティーノ・ロッシ

「確かに色々な要素があると思いますが、Ducatiはスピンが多いですね。ただ、バズとレディングというグリッドの中でも最も背が高く体重が重いライダーにこの問題が起きています。これが原因と思われるものの1つです。あとは空気圧ですね。いくつかのチームはグリップを引き出す為に空気圧を調整していると聞きます。ただ確たる証拠はありません。今日にしても最初はそういう話が出ていましたけど、その後セッションを止めて原因の究明をしているわけですよね。ですから正直わかりません。ただ限界でさらに激しい走りをしていると起きる問題なのかもしれません。ただ非常に危険なことですからミシュランは原因を明らかにして欲しいですね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「何が起きているのかはわかりませんが、ライダーの体重や空気圧は関係ないと思います。こういった問題はMotoGPでは起きてはならないことです。

Q

「明日のレースはどのような流れになると予想しますか?」

マルク・マルケス

「タイヤの状況を見た後ではタイヤ次第だと思いますが、自分はハードタイヤはあまり良くわかっていません。ソフトの方が良い感触です。2015年はリードしている状態でしたが後半に追いつかれてしまいました。それに距離を乗るとグリップは変わってしまいますから、明日に備えて少し変化があると良いですね。」

Q

ヴァレンティーノはあなたが自分を裏切ったと言いましたが、ヴァレンティーノはいまだにあなたのアイドルですか?

マルク・マルケス

「ヴァレンティーノは皆にとっての手本となるライダーですが、今は自分は異なる見方をしています。

Q

「昨日はトラックの感触がおかしいと語っていましたが、何がおかしいかったのでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「昨年は何かしらのレースがMotoGP開催前にありましたが、今年はなぜか開催されなかったようです。そのためかトラックが非常に汚れていてバンプが酷い状態でした。とにかく今日は違うコンディションになりました。」

Q

「MotoGPライダーにお聞きしたいのですが、今年も昨年のような素晴らしいレースになるでしょうか?」

マルク・マルケス

「自分は2014年のような展開になることを願っています。(笑)」(※2015年はマルケス選手はロッシ選手とバトルの末に転倒。2014年は優勝している。)

ヴァレンティーノ・ロッシ

「明日は残念ながら今日のような展開になるかはわかりません。終わってみないと何とも言えません。」

ホルヘ・ロレンゾ

「カタールのような展開を望みますけど、自分も2014年のような結果だと良いと思いますね。」