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★MotoGP2016アルゼンチンGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

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さて当ブログ恒例のプレスカンファレンスの全文翻訳です。今回は地元という事でヨニー・ヘルナンデス選手が雛壇にいますが、ニック・ハリス以外からの質問は英語では無しという悲しい状況でした。記者からは昨年のロッシ選手マルケス選手の接触をほじくり返すような質問も出ていましたが、カタールでのブーイングについての質問では、ロレンゾ選手は「マルクも自分も単純に数人のライダー相手に勝っているだけだから、何でそれでブーイングされるのかわからないね。」とクールにかわし、対するロッシ選手はマルケス選手が何らかのコメントをする時は、ほぼ毎回隣のヘルナンデス選手に大きな声で話しかけていましたが、これも一種の心理戦なのか。。とか勘ぐったりして。

★MotoGP2016アルゼンチンGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

ニック・ハリス

「それでは第2戦の舞台のアルゼンチンです。本日のプレスカンファレンスは現在のチャンピオンであるホルヘ・ロレンゾ、2009年のケイシー・ストーナー以降2人目の最終ラウンドと次のシーズンの開幕戦の優勝ライダーでもあります。次に右側にはアンドレア・ドヴィヅィオーソ。2014年はここで5位、昨年は2位となりました。カタールでも2位を獲得しています。オースティンでも同様の成績を期待しているでしょう。ホルヘの左にはマルク・マルケス。カタールでは3位。2014年はここでポールポジションから優勝を遂げました。昨年は転倒でリタイアとなっています。ドヴィヅィオーソの右にはヴァレンティーノ・ロッシ。カタールでは4位、昨年はここで優勝しています。開幕から2戦で、新しいサーキットで4位以内に入っている唯一のMotoGPクラスのライダーです。そしてブエノスアイレスの旧サーキットで1998年に250ccで優勝しています。そして次にポル・エスパロガロ。ここでは2回8位を獲得、カタールでは7位となりました。そして南アメリカが地元であるヨニー・ヘルナンデス。2014年は12位、昨年は残念ながらリタイアしています。」

ニック・ハリス

「それでは現在のチャンピオン、そしてカタールの勝者であるホルヘ・ロレンゾに聞きましょう。素晴らしい形でのスタートになりました。非常に元気付けられたでしょう。」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016アルゼンチンGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ええ。これ以上ない形でのスタートになりました。皆が新しいタイヤやエレクトロニクスに対して大丈夫なのかと考えていたと思います。ミシュランのレースディスタンスの中でのパフォーマンスだとかね。ただ結果としては非常にコンスタントでしたし、結果的にレース全体も速いペースとなりました。エレクトロニクスに関してもバイクを正確に操作する必要がありますし、スロットルも序盤はさらに注意深く開ける必要があります。ただ自分達はそれを理解して素晴らしいフィジカルコンディションの元にレースを完走する事が出来ました。ですからこれ以上嬉しいことはないですね。ただ、ここは違うトラックですから、異なるレイアウト、路面、何が起こるか見ていこうと思っています。」

ニック・ハリス

「完全に1からやり直すという感じですよね。ミシュランはここでは1度テストしたのみで、レースした事がありませんから。」

ホルヘ・ロレンゾ

「カタールでは事前にテストもあり、少しづつバイクを仕上げる事が出来ました。シャーシ合わせてエレクトロニクスの最適なセッティングも理解出来ました。ただ、ここでは時間がありません。金曜に練習して土曜に練習、予選ですから、日曜の決勝に最適なコンビネーションでレースが出来るように、早い段階でタイヤ、エレクトロニクス、セッティング理解する必要があります。」

ニック・ハリス

「ここは好きなサーキットですか?色々な理由はあると思いますが、ここでは最高の結果というのは出せていませんが。(※ロレンゾ選手はここでは優勝していない。)」

ホルヘ・ロレンゾ

「レイアウトはカレンダーの中でもベストの1つと言える面白いレイアウトです。2014年はバイクがベストと言える状態ではなく、自分も体調が優れませんでした。とにかく3位は獲得しましたが、全体を考えると悪くは無かったと思います。昨年は最適なタイヤを決めきれず良いレースになりませんでした。それにレースウィークを通じて良い調子が出せていませんでした。新しいエレクトロニクスとタイヤであれば、こことオースティンではさらに戦闘力を引き出せると思います。ですからこの3位という結果、2013年、いや2014年ですか。。の更新を目指し、オースティンでも同様に良い結果を求めて行きたいと思います。」

ニック・ハリス

「将来に関しては色々な噂が囁かれていますが、ヴァレンティーノは対照的にすぐに契約にサインしましたが、現状の状況はいかがですか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「状況は変わっていません。この2つのレースは大事ですから集中しているということです。このアルゼンチンとオースティンですね。それにこの話題(※Ducatiに移籍するのかヤマハに残るのか)に関してはどちらかというと公にしたくないんです。自分の周りの人達と来週くらいに決めようと思っています。ですから今の段階ではあまりお伝え出来ません。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではアンドレア・ドヴィヅィオーソ。素晴らしいシーズンスタートで昨年と同じような感じですね。」

アンドレア・ドヴィヅィオーソ

★MotoGP2016アルゼンチンGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「結果は同じでしたが、全く同じというわけでもないと思います。とにかくスタートに関しては満足しています。ウインターテストの段階では良いフィーリングはありましたけど、最速のライダーってわけではありませんでした。カタールのレースで自分達の戦闘力を確認出来たのは嬉しかったです。それにどのように冬を過ごしたかを考えると良い結果だったと思います。こういう形で作業を進めていきたいと思います。というのも今の段階でも何事も起きえますから。誰もここでのレースがどうなるかはわかりませんし、テキサスもヘレスも同様です。タイヤに関しては特にね。ですから集中して、週末にどのようにタイヤをマネジメントするかだとか、バイクのセットアップだとかを考えたいですね。ただ、あまり考え過ぎないようにとも思っていて、ここに戦闘力の高いパッケージで到着したということと、バイクへのフィーリングもとても良いですからね。週末の天候を見る必要はありますが、準備は出来ています。」

ニック・ハリス

「ホルヘにも同じ事を聞きましたが、ここでは完全に新しいスタートになりますよね。」

アンドレア・ドヴィヅィオーソ

「2年間しかレースをしていませんから、あまりトラックの事を知らないというのもあります。色々な事が起こりえると思います。ただカタールの結果もありますから、今週を戦う上で助けになると思います。」

ニック・ハリス

「ドヴィありがとう。それでは次にマルク・マルケス。この場であなたを見るのは驚きですね。」

マルク・マルケス

★MotoGP2016アルゼンチンGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ええ、到着に60時間かかりまして、昨夜の早朝3時に到着しました。バイクに乗ってカタールでの後の感触を確認してという感じです。ここは好きなトラックですし良い週末にしたいと思っています。金曜にどのレベルにいるかを判断出来ると思います。」

ニック・ハリス

「あなたが3位を獲得して喜んでいる姿を見るのは初めてです。」

マルク・マルケス

「ええ。3位には本当に喜んでいるんです。優勝は優勝ですけど、未だに100%の状態ではないんです。エレクトロニクスもバイクもね。ただこの状態でもトップから2、3秒差で3位で完走出来ましたので、フィーリングには満足しています。バイクに関して改善が必要ということは明白ですので、ハードに作業したいと思います。」

ニック・ハリス

「タイヤとエレクトロニクスはカタールでは良い形で機能していたように思いますが、皆心配していましたよね。」

マルク・マルケス

「ええ、昨年は皆レースでは同じタイヤを履いていましたけど、今年のカタールでは自分とヴァレンティーノはハード/ハード、ホルヘはハード/ソフト、ドヴィはソフト/ソフトという形でタイヤの選択も異なりました。ですから今週、今年はどのタイヤが自分達にベストなのかを探すということが重要になると思います。ホルヘが最終ラップ付近でコースレコードを更新したように、練習走行の中でタイヤを理解して最適なタイヤを選択する事が実に重要です。」

ニック・ハリス

「マルクありがとう。60時間のフライトの末に辿りつけてほっとしました。それではヴァレンティーノ・ロッシ。昨年の勝者、開幕戦カタールでは4位となりました。遥か前のブエノスアイレスでの勝者でもありますが、良いスタート、確実なスタートと言えそうですね。新しいエレクトロニクスなどについてはどのように感じていますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「多くの物事が皆にとっては新しいですよね。最終的にレースは悪くなかったと思います。レースは序盤から高速でしたが、最後までトップ集団についていけたのは良かったと思います。ただ目標としていた表彰台には届きませんでしたから、作業を続けてさらに強い走りをしたいと思います。タイヤの選択も今やかなりオープンになりました。フロントグループのタイヤ選択は多彩でしたから、自分に最適なタイヤを見つけることに集中することが重要です。そして同時に良い天気になるように願っています。それに自分はこのトラックは好きなんですよ。ほとんどのライダーがこのトラックは好きだと思いますけど、レイアウトは中高速のコーナーで面白いし、レイアウトもテクニカルですから。昨年は良い結果でしたが、その前の年も悪いレースではありませんでした。ただ今年は多くのライダーが速いですから、カタールのように表彰台に立つのが難しい事もあると思います。ですからさらなる何かを見つけて行きたいと思います。」

ニック・ハリス

「あなたの将来は2017年と2018年と決定したわけですが、嬉しいでしょうね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「そうですね。現役を続ける事にしました。もちろん多大なる努力が必要だというのはわかっています。これでレースに集中出来ますね。ただ、今週末のほうが将来よりも重要ですのでカタールよりも良い結果を残したいと思います。」

ニック・ハリス

「ブエノスアイレス戦から振り返ると、この先20年現役を続けるとは思っても見なかったのではないでしょうか?本当に素晴らしいキャリアですね。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「そうですね。98年もシーズンの最後でしたから素晴らしいレースでした。でも一番は昨年のレースの素晴らしい結果ですね。ですから同じ結果を出せるように最大限の力で走る事、最初から最後まで速いペースで走行する事が大事です。」

ニック・ハリス

「ヴァレンティーノありがとうございました。それではポル・エスパロガロ。堅実なスタートとなりましたね。」

ポル・エスパロガロ

「ええ、皆がスタートはナーバスだったと思います。ミスをしてポイントを失うのは簡単だったでしょう。スタートを失敗してしまったのでかなりロスしてしまいました。ただポイントを獲得する事が何よりも重要ですから。とにかくレースの序盤の改善が必要で、今週末は良い形にしたいですね。」

ニック・ハリス

「サテライトチームの目線からして、タイヤやエレクトロニクスというのは違いがありますか?」

ポル・エスパロガロ

「マレーシアでテストした時は、自分達にとっては初めてでしたけどDucatiは既にテストをしていましたよね。全てのパフォーマンスをマッチングさせていくというのは非常に難しいことでした。ただその後のオーストラリアで良い形になり、カタールでだいぶ仕上がっていきました。最初のレースでは最高位のサテライトバイクという形で完走が出来ました。新しいエレクトロニクスとタイヤでのDucatiのスピードは凄かったですね。あれに勝つのは難しいですけど、カタールのようなレースをここでも展開したいですね。」

ニック・ハリス

「将来についてはいかがですか?ホルヘの話しもありますし、チームメイトのスミスはKTMへ移籍することが決まりました。あなたはどうなんでしょうか?」

ポル・エスパロガロ

「今年で契約は最後ですから、その先2年間などどうするかは色々な可能性があります。ただまだ1戦終えた段階ですから、今の段階で将来の契約を考えるのは時期尚早だと思います。そこからさらに2年先の話をしているわけでしょう。クレイジーですよ(笑)自分はただ目の前のレースに集中して結果を出したいと思っています。それに良い結果を出せば良いバイクにも乗れるでしょうから、今はそこに集中したいと思っています。」

ニック・ハリス

「最後にもう1つ質問を。機能街中でライディングをしていましたが素晴らしい体験だったでしょうね。フットボールスタジアムにも訪れたようですし。」

ポル・エスパロガロ

「ブエノスアイレスで少し走ったんですが、あれは楽しかったですね。またフットボールスタジアムも歴史ある場所でしたから良い経験になりました。それにスタジアムの中央までバイクで行くという経験はあまり無いですからね。兄はフットボールに関してはフーリガンみたいな奴なんで楽しんでましたね。」

ニック・ハリス

「ポルありがとう。それではヨニー・ヘルナンデス。ここはホームレースではありませんが、国の近くでこうしてレースをするというのは素晴らしいことでしょうね。」

ヨニー・ヘルナンデス

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「そうですね。ここでレースをするのは素晴らしいです。ここでは多くのファンもいますし。ラテンアメリカンとしてはここでレースをするのは本当に素晴らしいことです。自分の国も近くですからね。(※コロンビア)ハードに仕事をして良いレースをしたいと思います。そしてチャンピオンシップのポイントを獲得したいと思います。」

ニック・ハリス

「昨年はMotoGPが南アメリカでこんなにも人気があるのだなと驚いたのですが。」

ヨニー・ヘルナンデス

「特にコロンビアとここではそうですね。皆自分の事を知ってくれていますし。」

ニック・ハリス

「カタールでは難しいスタートになりました。ここではホームレースのようなものでもありますし、良い結果を残したいですね。」

ヨニー・ヘルナンデス

「レースウィークを通じてタイヤに問題が出てしまいました。レースでは良いフィーリングで最初からプッシュをしたんですが、最初の2周でバイクが動かなくなってしまいました。ただアルゼンチンでは多くのチャンスがあります。バイクの良いセットアップの為にハードに働く必要があります。トップ10、12に入るのが今年の目標ですから、そこを目指して行きたいと思います。」

ニック・ハリス

「ヨニーありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」

Q

「ヴァレンティーノ・ロッシに質問です。20年のキャリアの中で最高の時と最悪の時というのはいつでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「最高の時は南アフリカでヤマハに乗り換えて勝利した時ですかね。そして最悪の時は2006年にチャンピオンシップで敗れた時ですね。」

Q

「マルクとホルヘに質問ですが、このサーキットの安全性に関して懸念があるとか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「いえ、そんな事はありません。レースにはリラックスした挑めると思いますよ。」

マルク・マルケス

「自分は昨日飛行機の中で心配していました。エンジンがストップするんじゃないかと思ってね。(笑)」

Q

「昨年のレースについて伺いたいのですが、マルケスとのバトルが今の関係の発端になったと思いますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「あのレースではリアにエクストラハードタイヤを履いていました。3列目からのスタートでしたが良いペースで走れると思ったんです。1コーナーでイアンノーネと接触して少しロスがありましたが、その後は前にライダー達を抜いて2位に浮上しました。その時点でマルケスはかなり先にいましたから、追いつくのは非常に難しかったんです。でも自分の調子も良かったですし、バイクもエクストラハードのリアで良い形で機能しました。そこから残り2周でマルケスとのバトルになりました。接触は2回ありましたが、2回目の接触でマルケスが転倒してしまいました。最後まで良いバトルになるはずでしたので残念ですね。そこから彼が変わったかどうかについてはわかりませんね。」

Q

「マルケスにも伺いたいのですが、昨年ヴァレンティーノがヴァレンシアで、マルケスはアルゼンチンの接触の後から怒っているようだったと語っていますが、あなたの転倒について彼に何らかの非があると思いますか?」

マルク・マルケス

「昨年もレースの後に話していますが、リアにソフトのタイヤを選んだのが失敗でした。自分にとってはあれが最高の選択だったんですが、彼に追いつかれた時は既にかなりタイムをロスしている状態でした。あの時点ではそのまま抜かれて20ポイントを獲得したほうが無難だったと思います。ただあそこでバトルを初めてしまい、彼は非常に速かったわけですが自分はそこでミスをしてしまいました。結局あれは自分の判断ミスでしたね。リヤタイヤがあの状況ではね。」

Q

「全てのライダーに伺いたいのですが。。(※おそらく質問を絞れと伝えられる。)ええと、それではホルヘ、マルク、ヴァレンティーノに伺います。最適なタイヤを選ぶために良いバイクのセッティングが必要だと語っていましたが、ライディングパフォーマンスのことはさほど話していませんでした。。」(※質問者の質問が非常にわかりづらく英語も途切れ途切れのために質問自体の意味がちょっとわかりづらいです。)

ホルヘ・ロレンゾ

「ええと。質問はそれで終わりなのかな?MotoGPではライダーの果たす役割は非常に大きいですね。エレクトロニクスの助けは減っている状態ですからね。自分自身は新しいエレクトロニクスとミシュランタイヤに上手く適応出来たと思います。レースの最後に強さを発揮出来るというのは非常に重要なポイントだと思いますね。これで答えになっているかな?」

Q

「バイクの良いセッティングを見つけることとライディングパフォーマンスのどちらが大事なのかというような事をお聞きしたいんですが。。」

ホルヘ・ロレンゾ

MotoGPの選手のレベルという話であれば、ほとんどのライダー達はチャンピオンシップを通じてコンスタントな走りをします。Moto2やMoto3のライダーの場合はパフォーマンスに波があると思いますけど、全ての物事が大事なんです。シャーシはコーナーリングで自信を与えてくれますしね。ただカタールのウォームアップのようにハードタイヤでは自分は戦闘力のある走りが出来ませんでした。ホンダはエレクトロニクスに問題を抱えており、エレクトロニクスを向上出来ればさらに戦闘力が増すでしょう。ですから全てのパッケージが重要なんです。全てのピースを完璧にして、レースとチャンピオンシップに勝てるんです。」

マルク・マルケス

「ホルヘが話したように、エレクトロニクスやタイヤなどに適応する事が重要で、いつも100%の力を出そうとしていますけど、あるサーキットでは良くてあるサーキットでは良くないということはあるんです。ただ最終的に勝とうと思うなら、自分とバイク、チームというパッケージを仕上げないといけません。全てが良い調子であればライダーにとっては簡単です。でも最終的な差はライダーで生まれますから、懸命に努力しなければいけません。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「確かにライダーが一番の違いを生むと思います。エレクトロニクスとタイヤもありますけどね。ただ実際のところエレクトロニクスは既に良い感じに仕上がっています。それにタイヤも昨年から比べると物凄い進化を遂げています。ですから最終的に自分がバイクに何かをするというのはあまり大きな差を生みません。ただ全てのライダーが自分のライディングスタイルでベストを尽くそうとします。走行ラインを向上しようとしたり、全てのトラックを使おうとしたりね。でもチームと共にセッティングを出す事、そして練習走行からどのような形で作業を進めるかを決定する事が非常に重要です。というのもレースがスタートしてしまってバイクに満足していなかったとしたら、自分のスタイルを変えるなんていう事は難しいですし、タイヤの選択もそうですよね。全てをミックスしてフロントに出ようとするわけです。」

Q

「マルク、ホルヘ、ヴァレンティーノに伺います。カタールのグリッドでは表彰台で多くの観客がブーイングをしていました。そういう事に対してどのように感じますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「まぁ自分達な何もおかしなことはしてませんからね。ただ集中して速く走ろうとしているだけで、チャンピオンシップに勝とうとしてるだけです。マルクだって2015年に努力して勝とうとしていたわけですし、今年にしてもプロフェッショナルとしてトラックで最高の状態にいようとしていましたし、それに自分達はこのスポーツに命をかけているんです。ですから自分達が何をしたのかわかりませんね。ただ速く走って、いくつかのライダーを負かしただけだと思うんですけどね。」

マルク・マルケス

「そうですね。これは自分もMotoGPで好きではない部分です。自分も馬鹿ではないですし、いつもどおりいるだけですが、これには適応しなければとは思います。一番重要なのはファンが黄色でも黒でも赤でも関係なくカタールのレースを楽しんでくれたと思いますし、自分にとってもトラックで楽しむという事が一番重要だと思っています。ですから最終的な結果には満足していますし、ここでも同じ結果を残したいと思います。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ブーイング?良くわかりませんね。」

Q

「ドヴィとヴァレに質問です。ストーナーがこことオースティンに参戦して欲しかったと思いますか?」(※ダニロ・ペトルーチ選手の代役参戦をするかもしれなかったが、テストライダーのミケール・ピッロ選手が代わりに参戦することになった事を受けて。)

ヴァレンティーノ・ロッシ

「正直わかりません。テストをする中で彼もレースをする可能性を考えたんじゃないでしょうかね。それにまだ可能性はあると思っています。ただストーナーが話していることやニュースなどを聞くと彼はレースはしたがっていないみたいですね。これが自分が知っている範囲の事実で、その他はわかりません。」

アンドレア・ドヴィヅィオーソ

「自分もケーシーがレースをするかと思っていましたが、テストやレースの後だとその気は無くなったんだと思いますよ。それに彼はPramacチームで走るとしてその理由が見つけられないと思います。レースをするならPramacのバイクを使わなければなりませんからね。」

Q

「いまだにエレクトロニクスに関して苦戦していると話していました。天候としては土曜に雨が降って日曜も雨の可能性があります。雨はこの状況の中では助けになるか妨げになるか、どちらでしょうか?」

マルク・マルケス

「雨が降るとしたら土曜からが良いですね。そうすればライダーはエレクトロニクスのセッティングを行なうことが出来ます。フィリップアイランドのレイン走行は楽しめましたけど、タイヤも違いますし。ただそこまで大きな差はないでしょうし、アドバンテージになるということも無いかなと思います。先週の段階でホンダは解決策を見つけてくれましたし、ステップ・バイ・ステップで良くなっていますからね。」