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★リン・ジャービス「テック3にはジュニアチームとしての役割を期待している。」

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記事中でリン・ジャービスが語っているルールの改正というのは、「ルーキライダーの初年度のファクトリーチームへの加入の制限」というもので、これは2008年から導入されたものです。その後このルールは撤廃され、2013年からルーキーライダーのファクトリーチーム加入が解禁されました。ヤマハはルール施行前にロレンゾ選手を、ホンダは解禁後にマルケス選手を、そして最近ではスズキもヴィニャーレス選手を獲得しています。しかしポル・エスパロガロ選手としては2017年もテック3と契約したとしてもファクトリーヤマハチームに入れるのは早くとも2019年ということになり、今年で25歳になるという事を考えると色々と厳しい気が。。

★リン・ジャービス「テック3にはジュニアチームとしての役割を期待している。」

ブラッドリー・スミスがKTMに移籍するという事は、ポル・エスパロガロにとってはモンスターヤマハテック3に2017年に残留するチャンスとなる。カタール決勝前に、スミスはKTMのMotoGPプロジェクトに参加することを表明。ヤマハレーシングのボスであるリン・ジャービスはテック3にファクトリーに新しい人材を送り込むジュニアチームとしての役割を期待していると語った。しかしジャービスは現在のテック3のライダーのうち1人はチームに残って欲しいという考えを同時に示した。

リン・ジャービス

「まずチームはエルべが運営していますから、最終的な選択はエルべ自身のものです。しかし我々は常に話をしていますし、色々な計画や戦略を互いに練っているんです。ヤマハは時々ライダー契約に踏み込む事もあります。テック3にはジュニアチームとしての役割を担って欲しいと考えていまして、コンセプトの一つには若い才能を育て、彼らの才能を伸ばし、彼らの準備が出来た時にファクトリーチームに迎え入れるというものがあり、これが基本的な考え方です。しかし時にはチャンスが無いこともあります。例えば今はホルヘとヴァレという素晴らしいライダーが2人いて暫くこの体制が続いてきましたから、どんなに素晴らしい才能を持ったライダーであってもシートが無いわけなんです。テック3のライダーに関しては、まずはファクトリーチームの契約を進めた後という事になります。おそらく既存のライダーが1人残って新しい才能を1人迎え入れる形になるでしょう。」


エスパロガロはテック3に2014年のMoto2チャンピオンとして加入。ファクトリーチームに空きが出ると思われたタイミングでのテック3加入だった。しかし昨年ファクトリーヤマハのライダーは年間ランキングで1位と2位を獲得。ヴァレンティーノ・ロッシは既に2018年までの契約を結び、ホルヘ・ロレンゾにもヤマハは同様のオファーを出している。


「継続性のある計画がまず大事です。しかし世界の中で最高の2人のライダーが手元にいる時は待ってはいられません。理想的なシナリオはヴァレとホルヘがヤマハで走ってくれること。そこから2年後のことを心配する事が出来ます。そしてそれはテック3に新たな才能を連れてくる形で解消されるかもしれません。これは常に難しいことです。スペースを確保して、ファクトリーの中に招き入れる事が出来るように窓を開けていなければなりません。数年前にホンダはルールの改正もあってマルケスをファクトリーチームにすぐに迎え入れましたよね。あれは素晴らしい仕事だったと思いますね。最高の若い才能を手に入れたわけですから。でも我々はそれをホルヘでもやっていますからね。(※ルール制定前のこと)今年でホルヘは9年目、これはこのスポーツではあまり無いことですよね。そしてヴァレはヤマハと共に11年目となります。ですから、そういう意味でも我々の継続性というのは極めて突出したものだと思いますし、我々のライダーとの働き方の現れでもあると思います。我々はこれからやると宣言した事を実行します。ただ時には別の選択をする事も当然ありますよね。」


Moto2のスターであるアレックス・リンスは、2017年のテック3のライダーとして多くの人間が最有力候補だと考えている。またもしファクトリーチームからロレンゾ去った場合の最有力候補としては、スズキのマーヴェリック・ビニャーレスの名前が上がっている。その場合はエスパロガロもしくはリンスがファクトリーオプションの契約を結ぶと予想されるが、いずれにせよエスパロガロは昨年9位という成績を向上させなければならない。


「もしロレンゾが去った場合、彼のポジションに変わるライダーが彼と同等のパフォーマンスをすぐに発揮するという事はまず無理でしょう。すべてのチームがそうであるように、プランB、プランCが必要ですから、ロレンゾが再契約をしない場合の事も色々と考えていますよ。次の若い才能は誰かというのは皆が考えいることですからそれが誰であるかは明白ですが、私の口からは名前は言えません。」

By Peter McLaren

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