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★MotoGP2016 ケイシー・ストーナー「エンジンは開発項目から外しても良い」

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先週の開幕戦でのDucatiのエンジンパフォーマンスは圧倒的でした。ヤマハのM1もそこまで遅くない車両であるにも関わらず、ロレンゾ選手のM1を左右からいとも簡単に抜いていってしまいました。ここまで圧倒的なエンジンのパフォーマンスがあれば、他の部分の開発を進めたほうが当然良いという判断にはなりますよね。後はヤマハやスズキのようなハンドリングさえ手に入れば怖いもの無しと言えそうです。

★MotoGP2016 ケイシー・ストーナー「エンジンは開発項目から外しても良い」

セパンで1月に再びDucatiに乗った際の完走として、MotoGP元チャンピオンのケイシー・ストーナーはエンジンについて強調し、全体に関しては色々とあるもののバランスは良いと語った。しかしトップスピードについてどうであるかはテストではわからず、先週の開幕戦で2016年型のエンジンがライバルに対して持つアドバンテージが初めて明らかになった。Ducatiのバイクはカタールのトップスピードチャート7台のうちトップ6を独占。この中にはアンドレア・イアンノーネがウォームアップ中に記録したMotoGP記録となる351.2km/hも含まれる。これはカタールの決勝でも、ヤマハのホルヘ・ロレンゾをアンドレア・ドヴィヅィオーソとイアンノーネの2台が両側から抜いていった事にも見て取れる。

ケイシー・ストーナー

本当に速いですね。凄いことですよ。素晴らしく速いエンジンがあって乗りやすくてトルクも豊富です。完璧なパッケージですね。自分が乗っていた時には無かった特徴です。エンジンは現時点でも素晴らしいですからここに注目する必要は殆どありません。他の部分に注力することが出来ますね。今年の型のパッケージは全体的に良くなっていて、バランスが取れています。」

トップスピードはストーナーにとっては非常に満足すべき内容であった。Ducatiのこのストレートでのトップスピードの優位性は、軽減措置が適用されなくなった後は徐々に亡くなるものと思われていた。しかしDucatiファクトリーはカタールでのレースウィークで、その時点でホンダのライダーがトップスピードの上位3位を占める中で、最高速を5km/hも更新。Ducatiは以前はエンジンの仕様変更の回数での優遇、エンジンの開発凍結からの優遇、ヤマハやホンダよりも2L多い燃料という燃料での優遇などを受けていたが、今やヤマハ、ホンダ、Ducatiは同じ土俵の上で戦う形になっている。


「皆エンジンの実力差は縮まると思っていました。皆エンジン数が多くて2Lガソリンが多いからとかそんな事を考えていたんです。今やDucatiは皆と同じ土俵に経ってリードを拡大しています。こういった事が起きるのを見るのは楽しいですね。Ducatiは明らかに素晴らしい仕事を成し遂げました。人々は「あんな速いエンジンを積んでるなんで不公平だ。」と考える前に、それを作った人々を尊敬するべきですよ。ライダーと同様にエンジニアの仕事も尊重すべきなんです。」


ドヴィヅィオーソはカタールで2位で完走。これはホルヘ・ロレンゾより僅かに2.019秒遅れというタイムだった。なお、イアンノーネは6周目に転倒している。

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