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★MVアグスタ 4000万ユーロの負債を抱え倒産処理手続へ

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またかという感じのニュースですが、MVアグスタが多額の負債を抱えた挙句に倒産処理手続を行なうようです。昨年は30%の成長を遂げながらも従業員にも給料が未払いのようで生産も鈍化する見通し。世界市場に対する影響のほどは不明です。

★MVアグスタ 4000万ユーロの負債を抱え倒産処理手続へ

MVアグスタは魅力的で優れたパフォーマンスを持ったモーターサイクルを作る歴史で知られているが、不幸にもこの企業は定期的にかなりの額の借金を背負うという歴史でも知られている。MVアグスタは2015年に2014年から30%の成長となる1億ユーロの収益があったにも関わらずサプライヤーと銀行に対して4000万ユーロの負債を抱えているようだ。なお、本社での生産は営業継続の見通しが立つまで鈍化する。


結果としてMVアグスタは”concordato in continuità”イタリア語でいう倒産処理手続をイタリア法の元で行い、営業継続に向けての財政再建を行なう事になる。アグスタに対しての債権者(つまり従業員)は、提案を受け入れるまで90日間の猶予期間がある。MVアグスタは昨年から30%の成長と遂げたが、かなりの数のバックオーダを2016年に抱えた状態だったわけなので、何かしら再建の道があるかもしれない。MVアグスタは売上高の15%を研究開発に投資し、コアとなるスポーツバイクとネイキッドストリートファイターの拡大を図るとしていた。アグスタ新興市場にも進出しており、インドで4つのショールームを今年初めにオープンしていた。

しかしこうした投資は無駄に終わったようだ。MVアグスタは今日の支払いに困っているのだ。

★MVアグスタ 4000万ユーロの負債を抱え倒産処理手続へ

解決策の1つとしてはMVアグスタの株式を25%所有するメルセデスAMGが、その株式の所有率を増やすことがある。今月の始めにイタリアの各紙が2方面の条件交渉について報じていた。1つはメルセデスAMGが株式の大部分の取得を考えていること。しかしMVアグスタの社長であり、株式を75%所有するジョヴァンニ・カスティリオーニが、会社に対する影響力を失いたくないためにその交渉に乗り気ではないこと。

これは彼の父のクラウディオ・カスティリオーニがしていたこととは対照的だ。クラウディオ・カスティリオーニは一度ならずこの企業を数百万ユーロで売却した後、わずかな金額で買い戻している。(※直近の購入者はハーレーダビッドソンで、MVアグスタを1億800万ドルで2008年に購入しており、その2年後に僅か数ユーロで売却している。


これはうまくやれれば実に巧妙なトリックだが、どうやらジョヴァンニ・カスティリオーニは違う道を歩む形になりそうだ。

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