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★MotoGP2016ミシュラン カタールGP決勝プレスリリース

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2016年シーズンの開幕戦となったカタールGPの決勝の後にミシュランから発表されたプレスリリースの内容をご紹介します。 統合ソフトウェア、エレクトロニクスという未知数の要因、7年ぶりのモーターサイクルレーシング最高峰の舞台であるMotoGPへの凱旋というのは、いかほどの重圧であった事か容易に想像が出来ますが、終わってみれば20周目にロレンゾ選手がストーナー選手のサーキットレコードを更新、レース全体のタイムも昨年よりも7秒速いという結果となりました。

★MotoGP2016ミシュラン カタールGP決勝プレスリリース

ミシュラン カタールGP決勝プレスリリース

ミシュランのMotoGP復帰戦でロレンゾが優勝

ミシュランにとってモーターサイクルレーシング最高峰の舞台で7年の不在の後に行われたカタールのロサイルインターナショナルサーキットでの夜間レースは、現世界チャンピオンであるホルヘ・ロレンゾがサーキットレコードを塗り替えるパフォーマンスを発揮した。ポールポジションからスタートし、ホルヘ・ロレンゾは22周のレースでホールショットを奪うも、1周目にDucatiのアンドレア・イアンノーネとアンドレア・ドヴィツィオーソにパスされる。ロレンゾが2人のすぐ後ろを走行する中、アンドレア・イアンノーネは不運にも5周目にホワイトラインに乗った事で転倒。ロレンゾはドヴィヅィオーソの後につけ、4周後にドヴィヅィオーソをオーバーテイク。その後3度の世界チャンピオンであるロレンゾはリードを拡大、その後方では残りの表彰台をかけたドヴィヅィオーソ、マルク・マルケス、ヴァレンティーノ・ロッシの三つ巴の戦いが展開された。


ロレンゾのタイヤの選択はハードのミシュランパワースリックをフロントに、ソフトのミシュランのパワースリックをリヤというものだった。これはフロントにハード、リヤにミディアムタイヤを選択したチームメイトのヴァレンティーノ・ロッシの選択とは異なるもので、マルケスと同様の選択であった。一方、ドヴィヅィオーソはフロントとリヤにソフトタイヤを選択していた。ロレンゾはサーキットレコードを破るまでコンスタントに高速ラップを記録。以前のサーキットレコードは、ケイシー・ストーナーによって2008年の16周目に記録されたものであった。今回のロレンゾの新記録は20周目に記録したもので、1分54秒.543というタイムは0.226秒ストーナーの記録よりも速いものであり、これはミシュランタイヤの耐久性とコンスタントさを示すものと言える。ロレンゾは42分28秒.542でコントロールラインを通過。これは昨年の記録より7秒も速いものだった。


勝者の後ろでは表彰台をかけた戦いが白熱。3人の役者が2つの表彰台をかけて接戦を繰り広げた。 マルケスは18周目にドヴィヅィオーソをオーバーテイク。しかしドヴィヅィオーソは20周目にマルケスを抜き返し再び2位を獲得。ロッシが前を伺う中、ドヴィヅィオーソは2位を獲得。マルケスは3位、ロッシ4位となった。


今回のレースには11,737人のファンが訪れ、カタールでのレースとしては最大の動員数となった。ファンはロレンゾの新記録更新、表彰台をかけた戦いだけでなく、その他のライダー達の熱い戦いをも見る事が出来た。ホンダのダニ・ペドロサはスズキのマーヴェリック・ビニャーレスと5位をかけて激しく争い、ポル・エスパロガロはチームメイトのブラッドリー・スミスと7位、そして独立チームのトップライダーのポジションをかけて争った。ヘクトル・バルベラは自身のDucatiで9位ポジションを獲得。10位には同じくDucatiのライダーであるスコット・レディングがつけた。 ミシュランとMotoGPパドックは赤道を超え南半球のアルゼンチン、テルマス・デ・リオオンドで4/3に開催される第二戦の舞台、そして次週に開催されるオースティンへと向かう。

ホルへ・ロレンゾ

「ミシュランが舞台に戻ってきた初戦で勝利することが出来て本当に嬉しいですね。彼らフロントタイヤの性能を向上させてきた内容には本当に満足していますし、リヤタイヤも最後までペースを維持する事が出来ました。ミシュランを祝福したいと思いますし、今日は25ポイント獲得出来て本当に嬉しいですね。」

パスカル・クワノン

「ミシュランにとって重要な1週間でした。7年間この場から遠ざかっていたというのは本当に長い時間ですね。MotoGPも非常に進化しましたし、自分達の成し遂げた仕事に自信を持った状態でここにやってきましたが、同時に慎重になってもいました。週を通じての結果は非常に素晴らしく、今日の結果もまた同様です。ライダーとタイヤは非常に高速でコンスタントでしたし、トラック用タイヤから公道用タイヤにこの内容を反映しようとした場合に、こうした種類のパフォーマンスというのは非常に有効ですね。」

ニコラ・グベール

「今回が7年間不在の後の初レースでした。そしてこの結果は我々にとって本当に嬉しいものです。ホルヘ・ロレンゾが20周目に記録したラップレコードもそうですし、レース全体も昨年よりも同じコンディションで7秒も速かったですからね。これは我々が正しい方向に向かっているという何よりの証明です。この結果、この冬に遂げた進歩にゾクゾクしています。次のレースと今シーズンの残りが楽しみですね。」

ピエロ・タラマッソ

「今シーズン初めてのレースですが、本当に嬉しいです。ライダーによってタイヤの選択は異なりましたが、すべての種類のタイヤが良い働きをしました。ラップタイムも素晴らしく、今のところ何もかも上手く行っていると思います。残りのシーズンもこの調子でいきたいですね。」

出典元:ミシュランタイヤ