気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★バイクのエンジニアリングで学位を取得するという選択肢

Sponsored Link

イギリスにはバイクのエンジニアリングに関する学位が取れるだけでなく、卒業後に第一線で活躍できる進路までもが充実した大学があるとのこと。卒業生がBSBやMotoGPのパドックで活躍しているというのは何よりの説得力ですし、そうした進路が明確な点もまた素晴らしいですね。日本に置き換えると、卒業後の進路たりうるレース現場が盛り上がっていない、レースにスポンサーがそもそも集まらない、若者があまりバイクに興味を持っていないなどの問題がありますが、こうした世界の舞台に直結するドアを持っている専門学校って一体どの程度あるんでしょうね。日本の優秀な若い学生さんには、こうした世界の舞台に直結する可能性がある大学を目指して欲しいですね。
f:id:teletele916:20160228173654j:image

ポール・オルセンのエンジン・リビリディングに関する本を読む時、彼が学位を取得したウェールズ・トリニティ・セイント・デイビット大学には、エンジニアリングプログラムがある事がわかるだろう。これは学生にモーターサイクルエンジニアリングに関する学位を授けるというもので、卒業生達はすぐさまモーターサイクルビジネスで活躍しており、その中にはブリティッシュスーパーバイク、MotoGPで活躍するものもいるという。

アメリカでもモーターサイクルのレストアに関する学位を授けるプログラムがある事は以前触れたが、こうしたプログラムについては聞いたことが無い。プログラムの中には数学、物理学、実践作業、データ取得システムの開発、シャーシダイナミクスなどが含まれ、設備としてはありとあらゆるマシンニング機械、3Dプリンター、ソフトウェア、コンピューターなどがあるわけだ。

 
この中にはレースチームも存在し、学内には経験豊富なスタッフが数多く存在する。業界内での広いコネクションもあることから、卒業生達の進路として大きな存在を占める。このようなエンジニアリングの学位はモーターサイクルに関する知識を広げてくれると言え、モーターサイクルが最も関心の強い物事であるのなら、これ以上の環境は無いだろう。
 
エンジニアリングの学位取得を考えているなら、進路を決める前にチェックして見るのも悪くないだろう。
 
BY PAUL CROWE