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★フィリップ・アイランドテスト3日目 ビニャーレス「28秒台も狙えた。」

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全世界の鈴菌が期待を寄せるヴィニャーレス選手がフィリップアイランドで好調なタイムを記録し、その戦闘力の高さを見せつけました。転倒時のバイクのダメージが酷くヒヤッとさせられましたが、その影響で気に入っていない新型シャーシで走っていたようです。トップスピードもヤマハについていける程度の速度が出ているということですので、今年こそは表彰台でスズキを拝めるかもしれません。気に入ったシャーシ+フルシームレスでさらに戦闘力が上がると考えると、カタールテストも期待出来そうです。

★フィリップ・アイランドテスト3日目 ビニャーレス「28秒台も狙えた。」

多くの者が、いつの日かマーヴェリック・ビニャーレスがMotoGPのタイムシートのトップを、2度のMotoGPクラスチャンピオンであるマルク・マルケスにとって変わると予想していた。しかし彼が最高峰クラスで僅か2年目にしてこれを実現すると予想していたものは少ない。またスズキにしても昨年MotoGPの舞台に戻ってきたばかりであり、そのベストリザルトは6位という状況であった。21歳のビニャーレスは、スズキがホンダやヤマハDucatiと2017年シーズンも戦えるという事をフィリップアイランドのテストにおいて、一貫して好調なペースを刻むことで示してみせた。

初日のドライとウェットが入り混じったコンディションの後の2日目に、ビニャーレスは1:29.131秒を記録。3日目にはマルク・マルケスに次ぐ1:29.299秒のタイムを記録した。トップタイム50周のうち、15周がマルケス、11周がビニャーレスによって記録された。ヤマハヴァレンティーノ・ロッシが次いで6周となっている。パドックの情報によると、ビニャーレスは気に入っていた旧型のGSX-RRのシャーシにダメージを与えてしまった後、あまり気に入っていない新型のシャーシを使わざるを得なかったという。それにも関わらずビニャーレスは1:28秒台は楽に到達出来る範囲のタイムだと感じているという。

マーヴェリック・ビニャーレス

「午後まで高速ラップが出来る状況を待って100%でアタックしました。ただ転倒の影響で旧型のシャーシにダメージを与えてしまいました。途中までは新型のシャーシを使っていたんです。これも悪くはなくて29秒台をコンスタントに記録出来ていました。ですから旧型のシャーシで100%でプッシュしていれば28秒台は可能だったと思います。とにかく午前中のラップタイムは非常に良かったですし、29秒台を楽に記録出来ました。エレクトロニクスに関しては大きな進化を遂げたと思います。午後にも同様にエレクトロニクスの作業はしましたけどね。カタールに向けて多くの情報を持って行けると思います。」


ビニャーレスは未だに旧型のシャーシを気に入っていると語る。また、転倒はターン4の転倒で起き、原因はハードのフロントタイヤによるもののようだ。


「旧型のほうが良いラインをトレース出来ます。これは昨日にも感じた事です。新型のシャーシはもう少し重くて終始揺れている感じですね。こういったトラックでバイクが終始揺れていて重いと、良いライン取りが出来ないんです。明らかに旧型のほうが良いラインを取れますし、コーナリングスピードも高いですね。もう少し固めのフロントタイヤを試していたんです。違うコンパウンドのものですね。初めて試したんですがストレートで転倒してしまいました。そこから今までのタイヤに戻して良いリズムに戻ることが出来ました。転倒の原因はタイヤですね。新しいエンジンによって最高速が少し上がりました。これは非常に良いことです。昨日はヴァレンティーノ・ロッシの後ろについて走りましたが、完全に同じ速度でついて走れましたし、Ducatiに少し近づきました。もう少し作業が必要ですが、とても満足しています。」


チームメイトのアレイシ・エスパロガロは金曜日に2度の転倒を喫し、ヴィニャーレスから1秒遅れのタイムとなった。最終のプレシーズンテストは3月の2日から4日かけてロサイルにて行われるが、ヴィニャーレスとエスパロガロは、そこでフルシームレスギアボックスを使えることを期待している。(※現状はシフトアップ側にのみ有効なタイプで、フルシームレスは津田選手がテストしていました。)

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