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★ホンダ 開幕直前まで2016年型エンジンは完成しない見通し

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例年から考えると開幕直前までエンジンの仕様を煮詰めるという事は、ホンダは本腰を入れてRC213Vのエンジンキャラクターの変更に取り組んでいるということの裏返しでもありますね。さて、どうなることやら。。

★ホンダ 2016年の大幅なエンジンのアップデートを計画中か?

ホンダがRC213Vのエンジンについて手を焼いていることを公然の事実だ。HRCは過去3年に渡りエンジンをアグレッシブにしてきたが、2015年についに行きすぎてしまった。RC213Vのパワーデリバリーはホンダのエレクトロニクスでもってしても制御が難しく、ホンダはMotoGP参戦を始めた2010年以来最悪のシーズンを過ごすこととなった。

2016年に関しても良い兆しは無い。ダニ・ペドロサとマルク・マルケスがヴァレンシアとヘレスで昨年11月に試したエンジンは主要な部分での改善は無く、低速域のパワーが増したとは言え、エンジンの攻撃的な性格はそのままだ。これに加えてHRCは2016年から共通となる統合ソフトウェアに関しても苦戦している。Ducatiとヤマハに関しては、このソフトウェアをエンジンと何とか組み合わせる事が出来ているが、ホンダに関してはまだ扱いきれていない。

 

これによってペドロサとマルケスがエンジンのキャラクターを評価することはさらに難易度が高くなっており、レプソルホンダのライダー達はピンポイントで攻撃的なエンジンと急激なスロットルへの反応に難しさを感じている。そしてこれはソフトウェアそのものの問題もしくは、これら2つの問題の相互的な問題かもしれない。

 

この問題はホンダも公にしている物で、HRCボスの中本氏は、スペインのスポーツ誌であるMarcaに、エンジンの攻撃性を和らげる事については問題を抱えていると認め、スペインで開かれたホンダのシビックタイプRをプロモーションするイベントで、ペドロサとマルケスはエンジンについての懸念を繰り返し述べた。

 

ダニ・ペドロサ

「今自分達がどの段階にいるのかについて語るのは難しいです。エンジンはまだ作業が必要ですし。日本でエンジニアを見ましたけど、彼らはデータの分析に忙しいようでした。」

マルク・マルケス

「全体のパッケージを理解する事がカギになります。」

 

ペドロサとマルケスの語った内容は少ないが、エンジンの最終仕様は開幕戦のカタールまで準備が出来ないことから、エンジンの変化はかなり大きくなる可能性がある。Crash.netのピーター・マクラーレンの報告によると、ホンダのサテライトチームは、セパンで開催されるMotoGPの初回テストにおいて2015年型エンジンを使用するという情報がある。

 

また、マクラーレンの報告では、カル・クラッチロー、ティト・ラバト、ジャック・ミラーは2015年型エンジンを2016年型シャーシに積むのではなく、完全な2015年型マシンで走るのでは?という話もある。そしてこれはホンダにしては珍しいことだ。

 

通常、HRCはセパンテストで全てのライダーに来シーズンのベースモデルを提供し、レプソルホンダのライダー達にはいくつか異なるタイプのシャーシがテストの為に与えられる。レプソルホンダのライダー達はセパンにおいてエンジンの軽微な変更を加えたモデルをテストする場合もあるが、基本的にこの段階であれば、エンジンの仕様はほとんど決まっている。

 

これはホンダにとって2015年の大きな問題となった。セパンの恐ろしい暑さと湿度は2015年型エンジンの攻撃的な性格をなだめる役割を果たし、HRCに間違った意味での安心感を与えてしまった。カタールに到着すると、凉しい気温の中ではエンジンは未だに攻撃だという事が明らかになった。しかしこの段階でエンジンの詳細が決定されてしまい、2015年シーズンを通してこのエンジンを使用する事となったのだ。

 

サテライトチームのライダー達が2015年型エンジンを使用するという事は、ホンダがエンジンの最終的な仕様を決定していないという事の証拠だろう。セパンの後はフィリップアイランド、そしてカタールでのテストとなる。つまり、HRCは最終的なエンジンの仕様を決める前にこうした気温、高度でのテストのチャンスがあるという事になる。

 

エンジンの仕様が変化していることから、メーカーにとってはサテライトチームのライダー達にまで同じエンジンを提供するのは、作ったところで廃棄されるという意味でリソースの無駄だ。まだ不確かではあるものの、レプソルホンダのライダー達はセパンとフィリップアイランドを2016年型エンジンの仕様決定の為に使うようだ。最終的なエンジンの仕様決定は開幕前の最後のテストとなるカタールで3月の2日から4日にかけて行われる見通しで、この最終仕様版のエンジンを全てのホンダライダーが使用出来るのは、開幕戦カタールの3月20日となる見通し。

 

テストの中で見る限り、ホンダのRC213Vは非常に貧弱なパッケージのバイクであるようだ。2015年に突出した性能で2016年にも良いバイクとなるであろうヤマハのM1、すでに2015年の段階から素晴らしく、そして統合ソフトウェアにうまく適合出来たと思われるDucatiのGP16のどちらと比べても弱いバイクと言えるだろう。

 

今年からの大きな変化に対して、ホンダはプレシーズンテストの段階から全く異なるアプローチをしている。HRCにとって今年のシーズンはタスクが山積みだ。新しいエレクトロニクス、ミシュランタイヤ、既存の問題であるエンジンのキャラクターなど。しかし彼らの戦略から、ホンダにとって勝利があまりにも重要なのだという事がよくわかると言える。

Is Honda Preparing a Major Engine Upgrade for 2016?

www.asphaltandrubber.com

BY DAVID EMMETT